ニュースリリース・トピックス
新型アーク溶接ロボット
アーク溶接用ロボットマニピュレーター TLシリーズ
(ロングアームタイプ TL-1800・TL-2000)発売
さらなる長尺・大型ワーク対応へラインナップを拡充

パナソニック溶接システム株式会社は、アーク溶接ロボットマニピュレーター TLシリーズ(ロングアームタイプ TL-1800・TL-2000)を3月17日より発売します。
品名 |
アーク溶接用ロボットマニピュレーター TLシリーズ |
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希望小売価格(税別) |
オープン価格 |
工場出荷予定日 |
2014年3月17日 |
月間生産台数 |
150台 |
本製品は、好評のトーチケーブル外装型ロボットマニピュレーター TAシリーズロングアームタイプを進化させ、基本性能の大幅な向上や溶接に特化した独自構造を採用することで、タクトタイムの短縮や使いやすさを向上しました。また今回、最大リーチを1,999 mmに拡大(従来機:TA-1900比 + 104 mm)したTL-2000を開発し、2014年1月発売のTM-1800と併せ、3つのロングアームタイプを取り揃えました。
当社は本製品で、長尺・大型ワークへの適用範囲を拡大し、高性能溶接電源による高速、高品位溶接を追求した『TAWERS(WGIII)』シリーズやフルデジタル溶接電源との組み合わせ(GIIIシリーズ)により、高品位溶接と生産性向上の両立を図り、アーク溶接ロボットのさらなる普及を目指します。

1. |
長尺・大型ワークへ適用可能なロングアーム3バリエーション |
2. |
基本性能の大幅向上により、タクトタイムの短縮を実現 |
3. |
アーク溶接に特化した構造設計により、使いやすさが向上 |

パナソニック溶接システム(株) 営業企画グループ 営業企画チーム 菊地 成享
電話 06-6866-8556(直通)
ホームページ URL http://www.panasonic.com/jp/company/pws.html
【開発の背景】
当社は、2010年10月に基本性能を大幅に向上した溶接ロボット用コントローラー(WGIII/GIII)を発売し、その後も「進化するTAWERS」として様々な溶接工法や溶接アプリケーションを開発することにより、溶接専門メーカーとして業界を大きくリードしてきました。しかし、アーク溶接ロボット需要の多くを占める自動車業界をはじめ、市場ではさらなる生産性の向上、生産コスト低減や溶接品質の向上などが強く求め続けられています。こうした市場ニーズにお応えするため、好評のトーチケーブル外装型ロボットマニピュレーターTAシリーズロングアームタイプを進化させ、長尺・大型ワークでのさらなる生産性の向上や溶接工程での新たなソリューションを提案します。
【特長】
1. |
長尺・大型ワークへ適用可能なロングアーム3バリエーション |
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長尺・大型ワークへの適用範囲を拡大するロングアームマニピュレーターのラインナップを拡充。用途に合わせた選択が可能です。 |
2. |
基本性能の大幅向上により、タクトタイムの短縮を実現 |
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駆動モーター容量と減速機定格をアップさせることにより、基本軸最大速度が当社従来機(※1)比116%と大幅に向上しました。これにより、タクトタイムを短縮することが可能となり、生産性向上に貢献します。 |
3. |
アーク溶接に特化した構造設計により、使いやすさが向上 |
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溶接ワイヤ用コンジットおよび溶接ケーブルを内蔵する独自の旋回構造を採用し、ロボットの周囲との干渉を大幅に低減します。さらに、旋回動作などによる溶接ワイヤ用コンジットの不要な動きを抑制することにより、安定したワイヤ送給を実現。溶接品質を向上します。 |
【需要動向】
2011年度実績 |
2012年度実績 |
2013年度 |
2014年度 |
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17,998台 |
17,445台 |
18,500台 |
19,500台 |
(2011、2012年度実績については、日本ロボット工業会データを引用、見込みは当社予想)
【定格仕様】
名称 |
TL-1800 |
TL-2000 |
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リーチ |
最大1,801mm |
最大1,999mm |
構造 |
6軸独立多関節型 |
6軸独立多関節型 |
最大許容可搬質量 |
8kg |
6kg |
据付姿勢 |
床置・天吊(※2) |
床置・天吊(※2) |
本体質量 |
約215kg |
約216kg |
(※2)天吊設置は、オプション仕様
以上