健康コラム 隠れ高血糖にご用心!健診の数値が正常でも油断は禁物

「食事のあとは動きたくない。特に午後は眠くてしかたがない。食べたばかりなのにすぐにお腹がすく。わけもなくイライラ。肌もツヤがなく、黄ばみ、しわも増えてきたような。」こんなことに思い当たりませんか?もしかしたら、これらは食後の高血糖が引き起こしているかもしれません。

健康診断では正常!でも増えているのが隠れ高血糖

今、血糖値が高いといわれているのは、40代以上の4人に1人。しかし、高血糖を気づかずに過ごしている人は多く、合併症がおき、重症になってから、病院に駆け込む人も増えています。いつのまにか血管はボロボロに。その結果、一生薬に頼らざるを得なくなったりもします。

健康診断の数値が正常でも油断してはいけません。なぜなら、健康診断はご飯を食べずに測定をするので、食後の血糖値は計測できないのです。そして、健診は正常でも、食後に血糖値が高い、“隠れ高血糖”の人が増えてきています。食後高血糖は、健康と老化、肥満にも深く関わるものなので、気をつけなくてはなりません。

隠れ高血糖チェック!7項目

下記の「隠れ高血糖自己チェック」をしてみましょう。

<7項目>
①食後急激に眠くなる。食べたばかりなのにお腹がすく
②家族や血縁者に血糖値の高い人がいる
③20代前半より体重が増えている
④甘い物、脂っこい物が好き
⑤運動不足
⑥野菜、きのこ、海草類をあまり食べない
⑦菓子パンが朝(昼)ご飯

2つ以上チェックがついた場合、高血糖がひそんでいるかもしれません。では、高血糖が気になったらどうしたら良いのでしょうか?

病気、老化、肥満の予防に食事で血糖コントロールを

まず、チェックのついた項目で改善できる点から取り組んでいきましょう。例えば、⑥の野菜、きのこ、海藻類の食物繊維をできるだけ食事の前半にとることで、血糖値の急上昇をおさえてくれます。(※芋類などの根菜類は沢山食べると血糖値があがりやすいので、注意してください。)

⑦の菓子パンよりは糖分の少ない食パンを。さらに、食パンだけを食べるより、卵などのおかずと共に食べた方が血糖値は上がりにくいなど、食べ物やその組み合わせによっても血糖値はずいぶん変わります。

血糖をコントロールする食べ方は、病気の予防だけではなく、アンチエイジング、ダイエットにもつながります。明るい未来は健康でいればこそ!ぜひ、毎日の食事や生活習慣を味方にしませんか。

執筆
小野 紗都子氏
糖尿病コンシェルジュ/薬剤師/管理栄養士

製薬会社勤務時に医師からの「血糖値は薬より食事で下がるよ!」の一言に衝撃を受け、退職し管理栄養士養成大学に編入学。卒後は、有名糖尿病専門クリニックで栄養相談と服薬指導の経験を積む。糖尿病以外の視点からも幅広く学ぶため一旦退職し糖尿病の食品交換表を使わない方法を確立。2020年独立。現在は、薬剤師、管理栄養士のダブルライセンスを活かし、薬に頼らず食事から血糖値の改善をサポートする糖尿病コンシェルジュとして関西を中心に活躍中。食べることが大好きな一男一女のママ薬剤師。夫と4人家族。