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Coworo

Coworoは、隆起・変形する液体を用いたインスタレーション作品です。スポットライトに照らされた器に満たされた液体は、呼吸をするように隆起し、また溶けるように消えていきます。さらに液体は、移動したり結合・分離したりと自在に振る舞いを変えていきます。

古事記の一節で、海を「こをろこをろ」と掻き回すと、海水が隆起し島が生まれたとする神話がありますが、本作品ではワイセンベルク効果と呼ばれる攪拌すると液体表面が隆起する現象に注目し、液体の隆起の制御や振る舞いへの介入を行います。器の内部に配置された7×7のモーターによる攪拌パターンに応じて、液体は穏やかな佇まいから、離散的なピクセル状のアニメーション、さらには結合と分離を繰り返す有機的な振る舞いへと変化していきます。

液面で繰り返される形状パターンの生成と溶解の様子は、オブジェクト、素材、ディスプレイの境をより曖昧なものとします。

クリエイターからのコメント

コンセプト

Coworoは、液体と固体、モノと素材、有形・無形などの「間」を行き来するなめらかな存在です。背景として、私たちは人とモノや環境をつなぐ物理的なインタフェースに関する研究を進めています。その中で、自由に姿や形を変え、必要に応じて現れ消えていく素材を理想として探索してきました。今回の制作では、ワイセンベルク現象への注目から始まり、その観察と素材との対話を通して、作品化しました。

 

感じて欲しいこと、伝えたいこと

本作品は、形が作られていく様だけではなく、形がゆっくりと溶けるように消えていく様も魅力です。液体のように不安定な素材がまるでディスプレイのように制御される様子と、制御から解けて素材へと還っていく様子の対比に注目してください。また、素材の振る舞いから見出される生き物らしさや物語性にも目を向けていただきたいと思います。

 

メッセージ

是非時間がある限りゆっくりと液体の変化を眺めていただければと思います。普段見つめているディスプレイとは異なり、Coworoの振る舞いは常に定まらず、変化し続けていきます。どうやって動いているんだろうという仕組みの部分ももちろんのこと、その振る舞いを眺めながら生じる印象の変化や気持ちにも目を向けていただければと思います。

 

制作年:2018年
素材:スライム、モーター、マイクロコントローラー

クリエイター

顔写真:(左)松信卓也(右)筧康明

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