突き出す、流れるのメイン画像(Photo by Yozo Takada) 突き出す、流れるのメイン画像(Photo by Yozo Takada)

突き出す、流れる

磁性流体は、黒色の液体。 強磁性超微粒子を水や油などの溶剤に溶かして作ったもので、流体状態でも強い磁性を保ちます。 砂鉄よりも柔軟に変形可能で、磁力と重力、表面張力のバランスによって、複雑な棘の有機的パターンを生成します。

「突き出す、流れる」では、磁性流体、音を検出するマイク、カメラを使用します。 作品のために用意したスピーカーからのサウンドや観客の声に影響され、磁性流体の立体造形が様々に変化すると同時に、流れるような動き、ダイナミックなテクスチャーの変化がスクリーンに映し出されます。形の変化は、コンピュータプログラムにより、尖った山型や海中生物のようなしなやかな形、光る銀河の渦のような流れが現れます。

クリエイターからのコメント

コンセプト

「突き出す、流れる」は、磁性流体を使って、物理的素材の流体運動のダイナミクス、多数の棘による有機的で野性的な形状を、磁力のコンピュータ制御で表現しようとしたインタラクティブ・インスタレーションです。物理的な素材を変形させ、造形表面のテクスチャーを変化させること。この作品では、リアルな物理素材と現象をコントロールして、有機的な形とテクスチャーがダイナミックに変化していく超現実的な姿を見せたいと思いました。
磁性流体の形の変化は、環境音との相互作用によって引き起こされます。 会場内の音(観客の声、観客が発する音)を会場に仕込んだマイクで拾い、コンピュータプログラムによってがその音の大きさの変化を検出して、あらかじめコンピュータ内に用意した磁性流体の形状生成用のデータを呼び出して、電磁石コイルに流す電流の大きさを決定します。 磁性流体の三次元パターンは、プログラムに基づいて順次変化させていきます。 各パターンは環境音の大きさに同期して形を変え、ある場面では、磁性流体は音の強さに応じて脈動するように動きます。カメラは、流動し変化していく磁性流体の姿を捉え、それをスクリーンに投影します。

 

感じて欲しいこと、伝えたいこと

磁性流体に対して磁力を強めたり、弱めたりコントロールしていくと、重力・磁力・表面張力のバランスで、有機的な棘のパターンが生まれます。私達が自分の声で働きかけると液体が揺らぎ、3次元形状が複雑に変化する様子は、日常生活の中では見ることのできない衝撃的な体験です。目に見える磁性流体の形を見ることは、重力と磁力という見えない力について感じ取るきっかけとなるでしょう。

 

メッセージ

世界と他者への好奇心をもって作るプロセスの中に、学びと発見、芸術の喜びが潜んでいます。
はっとするような美しい何かを見たり、不思議に思ったりしたら、書き留めたり絵に描いたりして、作り始めましょう!

 

制作年:2001年(改編2021年)
素材:鉄、銅、磁性流体、樹脂、カメラ、LED、電源、コンピュータプログラム、測音計、マイク、サウンド

クリエイター

顔写真:(左)児玉幸子(右)竹野美奈子

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