イベントレポート

パナソニックセンター東京では、年間を通じて様々なイベントを実施しています。
ご来場やイベント申し込み前に、動画やWebページでイベントの様子をご確認いただけます。
ぜひ、イベント内容、会場の雰囲気をご覧ください。

STEAM教育に関するオンラインワークショップ レポート 未来をソウゾウするちから ~The power to create the future~

5月31日(日曜日)、パナソニックセンター東京が、中高生を対象に、社会の変化に伴いこれからの教育に求められる「STEAM教育」をテーマにしたオンラインワークショップを開催しました。当日は、複数のゲストを招き、パナソニック映像が提供するライブ配信サービスを活用し、その模様をYouTubeでライブ配信。
ワークショップには約20名が参加し、ライブ配信は約160人が視聴しました。
このワークショップでは競泳オリンピアンのKatie Ledeckyさんをはじめ、実際にSTEAM教育を実践しているゲストと子どもたちが、英語でコミュニケーションを行いました。日常にある“STEAM”に目を向けるきっかけにしていただきたく、本レポートと、ワークショップの様子を収めた動画を掲載します。
参加できなかった方もぜひ、ご覧ください。

【第1部】1)STEAM教育とは何か

初めに、イベント主催者であるパナソニックセンター東京所長 池之内より「パナソニックは、松下幸之助創業者の『物をつくる前に人をつくる』という哲学のもと、長きにわたり次世代教育にも力をいれてきました。昨今、社会課題はより複雑化しグローバルに影響しあっています。世界的に掲げられているSDGsも2030年までに達成することが目標となっています。STEAM人材の育成はこのような多面的な課題を解決するスキルとして、世界の教育現場でも注目されてきています。」とパナソニックのSTEAM教育に対する取り組みを紹介しました。

※STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEAM教育」に、Art(芸術)を加えて提唱された教育手法のこと。

「物をつくる前に人をつくる」はパナソニックのDNA
STEAMは未来を創造する教育として注目されている

2)グループごとのワークショップ(ゲストへのインタビュー)

ワークショップは、ゲストとイベント参加者を4つのグループに分け、それぞれのゲストに対して、緊張しながらも中学・高校生たちからインタビュー形式でさまざまな質問を投げかけ、ゲストからもあたたかいアドバイスが送られました。

  • 東京理科大学マーケティング学部助教授のAkiko Araiさんからは、「どういうデータを使うか、解釈するか、どういう角度から見るか、どう仮設を立てるのかが重要」であることをチャートで説明、学生も真剣にメモを取っていました。最後に「Find your Passion!」とエールが送られました。
  • MITメディアラボの研究者であるKalaya Kovidvisithさんは、学生からの「困難なときには、どう対処しますか?」という質問に対し「まず、その問題の本質が何なのかをよく考え、理解することが大切」とアドバイス。
  • New Yorkを拠点に、クリエイティブ・テクノロジストやデザイナーなど複数の顔を持つKyle Liさんは、「なぜ今のキャリアを選んだのか?」という質問に対し、「グラフィックデザインやWEBデザインなど、それぞれの良さを取り入れて、今のキャリアに繋がった。楽しくかつ価値のある体験を提供したいという思いを持つことが大切だと思う。」と答えました。
  • Future Life FactoryのMichael Shadovitzさんは、「コロナの影響で今後トレンドがどう変わると思うか?」という問いに、「デジタル化がより一層加速していく。その中でデザインやモノはよりフレキシブルに、あらゆることに対応できるということがキーワードになると思う。」と語りました。
STEAMプロフェッショナルAkikoさん。
テーマは‘Data Champion’
STEAMプロフェッショナルKalayaさん。
テーマは‘Designing the Ultimate Prototype’
STEAMプロフェッショナル、パナソニックのデザイナーMichaelさん。
テーマは‘Home of the Future’
RoomDのSTEAMプロフェッショナルは、Kyleさん。
テーマは‘Game Development Studio’

【第2部】1)Katie Ledeckyさんによるトークセッションと、学生からの質問

第2部からは、現役オリンピアンであり、当社ブランドアンバサダーでもあるKatie Ledeckyさんにご参加いただき、参加している生徒たちからケイティさんへのインタビューを実施しました。
Katie Ledeckyさんの挨拶の後、多くの生徒から「STEAM教育の考え方」、や「本人のキャリア」、などについて、約30分間日本各地からオンラインで熱心な質問が寄せられました。

ある生徒からは、「夢を持つことは大切ですか?」という質問に対して、「夢や目標を持つことはとても大切。もしまだ見つかっていないのなら、焦らなくていい。自分探しは旅なので、自分の視野を広げ、新しい可能性を探しながら、自分の夢や目標を設定することが大切。ひとつのゴールだけでなく、ぜひ複数のゴールを目指して成長していって欲しい。」と優しくアドバイス。
また、「Katieさんの夢は何ですか?」という質問には、「今の私の夢は、来年東京にいること!」と笑顔で答えました。

イベントの最後に、Katie Ledeckyさんは参加者に対して「これからの未来をつくる皆さんとイベントができて、心より嬉しく思います。その情熱で大きく成長し、新しい未来を築いて欲しい。来年、また美しい日本で会えることをとても楽しみしています。」とメッセージをおくり、イベントは終了しました。

学生からの質問に笑顔で一つ一つ丁寧に答えるKatieさん
学生とゲストの皆さん、ありがとうございました。

2)アンケートによるご意見

終了後の参加者アンケートでは、様々な立場の方からご意見、ご感想が寄せられました。
参加した学生は、グローバルに活躍するゲストたちとの触れ合いを通じて、STEAM教育への理解を深めると同時に、個々に新たな気づきを得ることができたようでした。

▽参加した学生の声

  • 本日の講師の方々は、みなさん小さいころから好きだったことを広げて今の職業についてることがわかった。STEAMは好きなことを広げる方法だと思った。
  • ケイティさんからの、夢は一つだけに絞らず視野を広げてほしい、というメッセージが印象に残った。

▽教員の声

  • 個人的には「FabCafe」などで若い才能が国境や地理の壁を越えて可能性を広げていっていることの素晴らしさを感じました。英語という国際語の習得を目的ではなく手段として意識できる環境作りも今の日本にはまだ整っていません。また、私は国語の教員なので、「STEAM 教育」が目指すものが理系教育に傾きすぎることなく、人文学系の学問もその発展に寄与できる方法を模索したいなと感じました。
  • レデッキーさんの常に肯定的な応答の姿勢に感銘を受けました。
    なかなか発言できないでいる生徒を前にしてモデレーターの方がご苦心されているのが申し訳なくもあり、また印象的でした。

▽ジャーナリスト

  • 素晴らしい企画でしたね!!リアルに体験出来て本当よかったと思いました。何より極めて21世紀型の教育ですね。ぜひ第二弾をやって欲しいです。

▽中高生の子どもを持つ保護者

  • 開会冒頭、人材育成についてMr.Alex Ikenouchiさんが説明されたパナソニック精神に、心を打ちました。“We make people before making products”.社員のみなさんに浸透していると思うと、本当に魅力的な会社ですね。
  • 今回感じたのは、この子たちが10年後社会に出る時代をソウゾウするとワクワクするということでした。コロナに関係なく、きっと今日の参加者の子たちは優秀に育ったと思いますが、今回の事態でやっぱり一気に加速化してさらに未来の選択肢が増えるように思いました。
  • 海外の方、しかもSTEAMのプロの方々とお話できる機会はそうそう無いのでとても貴重な経験になりました。

▽ゲストからの感想

競泳オリンピアン Katie Ledeckyさん

ありがとう!土曜日のイベントは順調に進み、今回はチャンスを広げることができたと感じました。
学生とメディアのメンバーは礼儀正しく、魅力的で、素晴らしい質問がありました。
このイベントにご尽力いただいた日本の皆さんにも感謝いたします。
今後もアメリカと日本の両方で多くの学生に波及し続けることを願っています。

パナソニック 製品デザイナー Michael Shadovitzさん

日本全国の若者が日曜の朝に世界中の人たちと一緒にカメラに集まり、未来について語るこんなにいい時間はありません。
とても刺激を受けました。

東京理科大学マーケティング学部助教授 Akiko Araiさん

このイベントは学生にとって、STEAMの全体像を理解するのに新鮮で洞察に満ちたものだったと思います。
STEAMは、数学とプログラミングのすべてではなく、創造的で情熱的な若い専門家として成長することについてです。

パーソンズデザインスクール BFAディレクター Kyle Liさん

学生時代は私の研究分野は存在しませんでした。
これらのワークショップが、夢を持ち、それを貫く勇気と自信を与えてくれることを願っています。

FabCafe Bangkok 共同創業者 Kalaya Kovidvisithさん

このワークショップを通じて、学生は自分たちのアイディアを始動し、実現できるチャンスを見つけることができるでしょう。

【EVERFI インタビュー】

今回イベント開催に当たり、このコンテンツを制作し、提供してくださったEVERFI様にインタビューを実施しました。

Q.イベントに関するご意見、ご感想をお聞かせいただけますか。

A.とても素敵なイベントで、終始楽しませていただきました。イベント自体、STEM分野におけるキャリアや活躍のチャンスなどを様々な視点から提供してくれたので、子供たちにとってもとても有意義なものになったと思います。

Q.将来、このプログラムをどのように展開しようと考えていますか。

A.数学が全世界共通であるように、STEM教育もユニバーサルなものだと思っています。
世界のグローバル化が進むにつれ、私たちもこの様なプログラムをより多くの国や地域に展開していきたいと考えています。

Q.日本の学生にメッセージをお願いします。

A.このプログラムの最大の特徴は、自身の進路を見つける手助けをしてくれるだけでなく、そのキャリアに進むために必要な手段や取るべきステップも教えてくれることです。
イベント内でKyle Liさんも言っていましたが、「自分が高校生の時、自分が進みたい明確な進路がなかった」と。
私たちもそう考えていて、この世にはまだ存在していないキャリアなども数多くあると思います。
しかし、このプログラムは、生徒たちに自分の好きなこと・興味を持ったことに対する情熱や夢を見つける手助けをできるものです。
私たちはこれからも、時代に合わせて新たな機能やキャリアを追加していくことで、このプログラムをアップデートし続けていきたいと考えています。

EVERFIのコンテンツを事前に自宅で学習する生徒の皆さんの様子

パナソニックは、これからもオンラインを活用したイベント開催や、情報発信を積極的に展開してまいります。
ぜひ今後もご注目ください。