これからのスポーツどうするミーティング ~みんなで話そう「スポーツがくれる明日へのチカラ」~イベントレポート

新型コロナウイルスの感染拡大によって大きな影響を受けたスポーツ界。
2021年2月24日(水曜日)と2月25日(木曜日)の2日にわたって、各1時間ずつ開催された本イベントでは、アスリートやスポーツ研究の専門家の方々がオンラインで集合。スポーツを「する」「観る」「支える」の3つの視点から想いを語り、スポーツの未来、今後のあり方について議論を展開しました。

本イベントのモデレーターにはスポーツジャーナリスト/早稲田大学スポーツビジネス研究所・招聘研究員の上野直彦氏を迎え、他の登壇者の皆さんにはそれぞれ別の場所からオンラインでご参加いただきました。

2021年2月24日(水曜日)のイベントの様子
2021年2月24日(水曜日)のイベントの様子

■第1回:スポーツ観戦とテクノロジー篇

・アスリートの今の気持ちは?

コロナ禍によって引き起こされたスポーツ界の変化に対する、アスリートの想いとは――。モデレーターの上野氏は、登壇したアスリートの皆さんに今の率直な気持ちを尋ねました。

パナソニックワイルドナイツ所属/ラグビー元日本代表の堀江翔太選手(以下、堀江選手)は次のように語ります。「クラブハウスに来たら毎回、体温を測り、体調について申告をし、ウエイトもマスクをつけて行っています。練習中に飲む水も、自分のボトル以外は触らないなどの細かい対策を重ねつつ練習に臨んでいます」。

堀江翔太選手
堀江翔太選手

パリ・バレー(PARIS VOLLEY)所属/北京オリンピック日本代表の福澤達哉選手(以下、福澤選手)は「パリは現在もロックダウン中。一日の感染者数は平均2万人です。現地リーグは無観客で開催されたが、順延が重なり、フランスカップも中止となった」と、いまだ続く現地の厳しい状況について述べました。

福澤達哉選手
福澤達哉選手

当社の女子陸上競技部、パナソニック エンジェルスの森田詩織選手(以下、森田選手)も、コロナ禍で従来のような屋外練習ができず、屋内のトレッドミルで走る、寮で雑巾がけをしてトレーニングの代わりとするなど、これまでにない日々を過ごしました。「2020年11月のクイーンズ駅伝は無観客で開催されました。ゴールの陸上競技場に入ったとき、客席がガランとしていて、やるせなかった。ファンの声援があってこそ、自分の持っている以上の力が出せるのだと実感しました」。

森田詩織選手
森田詩織選手

・ファンの声援が持つ力

そんな中でも、多くの人の支えや励ましの声を受けて、日々のモチベーションを維持しているという選手たち。コロナ禍においても、ファンの声援はアスリートにとって欠かせない要素だと言います。
堀江選手も言います。「ファンの方から反応をいただけると、辛いとき、しんどいとき、最後の1パーセント、2パーセントの力が出せる。ワールドカップでもそうでした」。

こうした声を受けて、パナソニック株式会社 スポーツ事業センター所長の久保田剛は次のように述べます。「私はスポーツチームのマネジメントに携わっており、アスリート側とファンの方をつなぐ立場にあります。その観点からみても、ファンの声援はアスリートにとって欠かせないものだと思っています。今のような状況下でも、ファンの声をアスリートに伝えることができる仕組みがあれば。たとえその場に一緒には居られなくても、選手たちがファンの声援を感じることができる、そんな環境が実現すればいいなと思います」。

久保田剛スポーツ事業センター所長
久保田剛スポーツ事業センター所長

早稲田大学准教授の佐藤晋太郎氏は言います。「スポーツをするということはもちろん、スポーツ観戦をするということは、人間に根源的に備わっている欲求と深く結びついていると考えられています。今はもどかしい状況ではありますが、そのせいもあって、観戦の形態はさまざまに進化しつつあり、多様なスタイルでスポーツを楽しめる時代になってきたと思います」。

佐藤晋太郎准教授
佐藤晋太郎准教授

・テクノロジーを活用したスポーツ界での新しい試み

登壇者の皆さんのお声をいただいたのち、それでは実際にスポーツ界ではテクノロジーを活用してどのような試みがなされているのか、スポーツを「する」「観る」「支える」の3つの視点に分けて紹介されました。

テクノロジーを活用したスポーツ界での新しい試みを「する」「観る」「支える」の視点ごとに紹介

これに続き、パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 メディアエンターテインメント事業部の原吉輝から、スポーツを支えるテクノロジーとして、当社のいくつかの事例が紹介されました。

CHEERPHONE(チアホン)

マイク機能を有する親機と、スピーカー機能と発光機能(LED)を有する子機の2つのデバイスで構成。リモート観戦をするファンが現地観戦するファンに子機を託し、現地観戦するファンが子機と共に観戦。リモート観戦しているファンの声を、子機を通してリアル会場に届けることができる。

チアホン使用イメージ

3Dトラッキング

ボールなど物体の3次元位置情報を複数のカメラで撮影した映像からリアルタイムに計測し、物体の軌跡、速度、高さ、角度などのデータを算出する技術。視聴者は選手のプレーや試合展開だけでなく、可視化されたプレーのレベルを視聴することで、科学的なアプローチによる新たな観戦体験が可能となる。

3Dトラッキング 活用イメージ

非接触バイタルセンシング

選手の顔にカメラをフォーカスし、撮影した映像から血管の収縮により生じるわずかな肌の色合いを解析して心拍や緊張度を計測する技術。アーチェリー、陸上、ゴルフなどでの活用を想定。

非接触バイタルセンシング 活用イメージ

高速追従プロジェクションマッピング

高輝度プロジェクターを用いた高速追従プロジェクションマッピング技術により、ボルダリングや新体操、卓球などのパフォーマンスをこれまでにない映像演出で彩る。オーギュメンテッドスポーツ(拡張スポーツ)としての開拓を狙う。

高速追従プロジェクションマッピング 演出イメージ

Sports Change Makers

国際オリンピック委員会と国際パラリンピック委員会の協力を得て開催中の“SPORTS CHANGE MAKERS”は、世界各地の学生を対象に、パナソニックのオリンピックとパラリンピックのスポンサーカテゴリーである映像・音響機器を使って、競い合う楽しみ方や観戦の方法など、スポーツの価値や魅力を拡張するアイデアを募集するコンペティション。2021年3月に中間予選、8月に勝ち残ったアイデアを発表予定。優秀なアイデアは、パナソニックとの共同プロジェクトとして実現を目指す。

Sports Change Makers ロゴマーク

原は言います。「これからのテクノロジーの役割、それは、スポーツの感動の橋渡し役となることではないか。視覚(映像)、聴覚(音響)、そして人々の「頑張れ!」や「やったぜ!」」という体感(想い)、これらが可視化され実感できる空間をご用意することで、アスリートや観客のモチベーションアップが可能になると思います」。

原 吉輝
原 吉輝
テクノロジー×スポーツ
テクノロジー×スポーツ

「こうしたテクノロジーによって、自分たちの状態を即時で可視化できることは、スキルの向上にもつなげられる」と福澤選手。森田選手は、非接触バイタルセンシングに注目。「心拍数を測定する際、これまでは身体に何らかの機器を装着して運動しないといけなかったが、撮影するだけで測定できる、というのはありがたい。選手はストレスを感じずに済みます。また同じ練習メニューであっても、個人個人にかかる負荷は違ってくるので、そこを可視化してもらえれば、より一人ひとりに最適な練習が組めるのでは」。

堀江選手も言います。「ラグビー選手としては、映像技術が進化する、例えばいろんなアングルで撮影してもらえるようになれば、トライかどうかのジャッジも正しくしてもらえるのでありがたい。いろんな角度で観られる、というのはファンの方にとっても面白いと思う。レフリーのマイクがより高性能化すれば、人と人がぶつかる音もよりリアルに聞こえるかも。でも、編集が必要になっちゃうような、選手のリアルな叫び声がうっかり拾われてしまうかもですね(笑)」。

久保田は次のように語りました。「まずは、さまざまな試合や大会が徐々に行われるようになってきたことに感謝。人類がこの苦難を乗り越えたあと、努力した成果をみんなで楽しめるような世界が早く来ればよいと思う。選手のスキル向上への貢献や、観客がより楽しめる観戦スタイルの実現など、テクノロジーが今のスポーツのマイナスな状況をゼロにするだけでなく、ゼロをプラスにする役目を果たして行ければ」。

佐藤氏は言います。「私はリアルとデジタルをリンクさせる、ということをよく考えます。こうしたテクノロジーや取り組みを駆使して、今後はリアルで観戦していてもデジタルの良さを体感できたり、逆に、ストリーミング観戦をしていても現地に居るかのような体験ができたり・・・そんな観戦スタイルが進化していくといいですね」。そして「スポーツの本質は、観る側からすれば『みんなで楽しむもの』。例えばCHEERPHONEのように、人と人をつなげるテクノロジーが進化していくと面白いと思います。アスリート、スポーツを支える人たち、そしてファンの皆さん、みんなで支え合って、今のモヤモヤ感をスポーツの力で晴らしましょう」と語りました。

福澤選手も「スポーツの持つ力は『一体感』。人々と想いを共有できるコンテンツ」と言います。「今後、スポーツをより盛んに見てもらうためには、エンタメ性を高めないといけないとも思っている。そのためにもテクノロジーとの融合は必須だと思う」。
森田選手は「今のような状況下であっても、引き続きアスリートとしての生き様を見せていくことが使命だと思っている。がんばっていきたい」と熱い想いを語り、イベントを締めくくりました。

■第2回:スポーツと社会篇

イベント2日目も、アスリートの皆さんと各方面の専門家にお集りいただきました。前日同様、モデレーターの上野氏以外は、それぞれオンラインでのご参加です。

2021年2月25日(木)のイベントの様子
2021年2月25日(木)のイベントの様子

・ファンとの交流の大切さ

コロナ禍により、アスリートの皆さんはファンとの交流の場が減った、と感じています。パナソニック野球部の鈴木佳佑選手(以下、鈴木選手)は言います。「2020年の都市対抗でも醍醐味のひとつである応援は行われませんでした。打球音と選手の声だけが響いて、違和感がありました。応援のありがたさを実感しましたね」。

鈴木佳佑選手
鈴木佳佑選手

当社のアメリカンフットボールチーム、パナソニック インパルスのイグエ ケリー祥一選手は、勝利への思いを胸にモチベーションを保ったと言います。「僕たちは勝つことが目的なので、コロナ禍であっても、家でできるトレーニングを地道にやっていました。本来アスリートとはそういうもの。一方で、僕は目立つことも好きなので、ファンの皆さんに会えないのはしんどかったです(笑)」。

イグエ ケリー祥一選手
イグエ ケリー祥一選手

・スポーツがウェルビーイング(Well-Being)に果たす役割

「好きなスポーツを現地観戦できないことで、生活に潤いがなくなった」――そんなファンの声を受けて、話題はウェルビーイング(Well-Being)へと移ります。人々のウェルビーイングに、スポーツがどのように貢献できるのかという点を論じ合いました。

予防医学研究者・医学博士の石川善樹氏は言います。「ウェルビーイングは『良い状態』という意味。日々の充実、その人の実感としての豊かさを指します。我々には経済的な豊かさを追ってきた歴史があり、そしてコロナ禍となり・・・いま、改めて問われている概念。ステイホームとなって、そもそも自分はどう生きたかったのか、一日をどう使いたかったのか等について、皆が考え始めたわけです」。

石川善樹氏
石川善樹氏

石川氏は続けます。「実は昔から、『スポーツのファンはウェルビーイングが高い』と言われる。たとえ勝利が期待できないチームであっても、そのチームのファンのウェルビーイングは高いと言えるんですよ。スポーツを応援するということは、勝利や喜びの感情発散だけではなく、『成長を追体験できる』であったり、世代を超えた交流が生まれたりと、他には代えがたいものがたくさん含まれているわけです。人々にとってのスポーツの価値というものが改めて認識されている。ところがコロナ禍で、その価値を得られる機会が多く失われてしまった」。

近未来クリエイティブ集団「1→10」代表取締役社長の澤邊芳明氏も、「コロナ禍で人は退屈とどう向き合うのかということを考えた」と言います。「生き方について考える時間ができた結果、引っ越しや転職、結婚や離婚・・・従来よりも大きな変化を選択した人が多かったのでは。『人間は暇で退屈になると、そこから脱却するために自ら変化を生み出そうとする』んですよね。ただ、コロナ禍で一概にウェルビーイングが落ちたということでもない。家でゲームをして過ごすことが好きな人にとってはステイホームによってウェルビーイングが高まったと言えますから。一方で、スポーツファンの方のウェルビーイングは下がってしまった、ということになりますね」。

澤邊芳明氏
澤邊芳明氏

当社のバレーボールチーム、パナソニック・パンサーズの清水邦広選手(以下、清水選手)は、アスリートの役割はこれからも変わらないと語ります。「今はシーズン中ですが、現地でリアル観戦してくださるファンの方の声はもちろん、ネットやテレビなどの画面越しに応援してくださる方も増えたと感じています。観戦がひとつの息抜きになって、僕らのプレーで皆さんに元気や勇気を与えることができればと思っています」。

清水邦広選手
清水邦広選手

当社社員でブラインドマラソンの伴走者をしている溝渕学は、コロナ禍でのパラアスリートの変化を次のように語ります。「私は西島美保子選手の伴走をしています。選手と伴走者は物理的な距離は変えられない。もともと周囲を大変気遣う方なので、コロナ禍となり、練習への意欲は強いが、どこか引け目を感じながら取り組んでおられますね」。

溝渕学
溝渕学

スポーツブランディングジャパン株式会社 代表取締役の日置貴之氏は言います。「グローバルで共通だと思いますが、今までスポーツのチームは『集客』を目指して頑張ってきたんですよね。ところがコロナ禍でそれができなくなった。ファンとのつながりをデジタルで補完していかねばならなくなったんです。日本はその動きが遅れていたが、コロナ禍で急激にデジタル化にシフトしてきた。海外では、スポーツチームは『コンテンツカンパニー』という認識。NBLやNFLのチームでは365日どれだけ多くお客さんとつながっていけるかに焦点が当てられている。コロナ禍は決して歓迎されるものではないが、いっそうのデジタル化が進んでいることは事実」。

日置貴之氏
日置貴之氏

・ファンとの交流機会の創出

登壇者それぞれの体験や知見を共有し合うなかで、アスリートたちは「コロナ禍におけるファンとの交流」について想いを馳せました。清水選手は言います。「以前からTwitterはやっていましたが、コロナ禍になってInstagramも始めました。パンサーズの公式アカウントとコラボレーションをしたり、インスタライブでファンの方からの質問に答えたり。競技以外の顔を見てもらうために、面白そうなことを試しています。チームとしても、オンラインでバレーボール教室を開催するなど、新しい取り組みを始めています。これからもリアルの体感とデジタルのメリットを併用していきたいですね」。

イグエ選手も、ファンとの新しい交流の機会を増やしています。「YouTubeチャンネルでいろいろと発信しています。アメフトはマイナースポーツなので、逆にコロナ禍をチャンスと捉え、SNSを通してまず僕に興味を持ってもらい、そこからアメフトのファンが増えていけばいいなという気持ち。ファンの方にはぜひアメフトの試合を観に来てもらいたい」。

鈴木選手もInstagramを活用。「SNS上で、ファンの方だけでなく、野球をしている学生の方たちともコミュニケーションできるのがいいですね。技術的な話題も活発にやりとりさせてもらってます。チームによる地域貢献としては、野球教室を実施しています。自分も昔は選手に憧れる野球少年だった。これからは自分が選手の立場で子ども達と触れ合いながら野球ファンを増やしていきたい」。

日置氏は言います。「運営側としても、選手がSNSでファンと交流して、その競技のファンが増えていく、という流れは歓迎したい。そういうコミュニケーションツールについては選手の知識のほうが深い場合もあるので、通常のチーム活動ではリーチできないところでファン獲得が実現するのはありがたいこと。また、これはヨーロッパのサッカーチームの例ですが、自分たちのロッカールームを選挙会場として貸し出したりしているんですよ。そんな感じで日本でも、スポーツチームがより地域の核となる形で貢献できれば。スタジアムも地域の子どもにもっと開放するとか、いろいろ可能性がありますよね」。

・スポーツがもたらす多様性と一体感

応援しているチームのあり・無しで、人のウェルビーイングは変わるのか?という問いに、石川氏は「さまざまな人たちが価値観を越えて、同じチームのファンとして集まってくる。ここに多様性が生まれます。そして一体感を体感する。いろんな人が調和するというのは、まさにウェルビーイング。ファン同士の交流によって、人々のウェルビーイングが高まり、それが地域のウェルビーイングを高める要素にもなってくる」。

清水選手は言います。「僕らは世の中を元気にしたいためにやっている。今、辛い状況だからこそ、アスリートが手を取り合い、乗り越えていけたら」。
イグエ選手も信条を述べます。「僕は常に元気に挨拶することが大切だと思っている。アスリートに限定することでもないけども、やっぱりあるべき姿を見せていきたい」。
鈴木選手も言います。「直接の応援が難しい場合も、SNSなどで反応をもらえると、相乗効果でこちらも勇気をもらえる」。

澤邊氏はスポーツ界におけるリアルとバーチャルの融合について、次のように語ります。「パラスポーツも、『理解促進』の時期を経て、皆でその面白さを『体験』してもらうところまで進化しつつある。健常者の方に車いすや義足などを直接体験してもらうのは難しくても、プロジェクションマッピング技術などで体感できたり楽しめたりできればいいなと思う。やはり『面白さ』を感じてもらうことが大切。例えばボッチャという競技は、老若男女、障がいのあるなしに関わらず、誰でも参加できるパラスポーツ。そういう競技の楽しさをデジタルの力も借りて実際に体験してもらうことが重要。テクノロジーがそれを導いてくれたらいいと思う」。

溝渕も言います。「伴走者として、私も競技を『楽しんで』います。テクノロジーを活用することでより多くの人が同じような体験をしてもらえたらと思います」。

澤邊氏は言います。「コロナ禍で、人間は実は不要不急のものを楽しみながら生きているんだと強く感じました。スポーツはまさにそこに当てはまるもの。今回のイベントのように、掛け合いが楽しめたり、インタラクティブ性に優れていたり、そういう部分を進化させていくのがポイントですね」。

・「喜怒哀楽」の総和こそがウェルビーイング

日置氏は語ります。「スポーツには喜怒哀楽の要素がすべて詰まっている。4つとも揃っているものって珍しいんです。その感情の振れ幅の大きさが、スポーツの最大の価値ではないか。選手は勝つことにエネルギーを燃やすものですが、実は、お客さんは勝敗を越えたところで選手やチームを応援している。選手自身、そのことに気づき、社会にとっての自分の役割や社会意義に目覚めることができれば、生きていることへの充足感が変わってくると思う」。

これを受けて、石川氏はスポーツを「する」「観る」「支える」3者にとってのウェルビーイングについて述べました。「ウェルビーイング、つまり実感としての豊かさとは何か。それは、『喜怒哀楽の総和である』と言えます。ポジティブな感情だけでなく、ネガティブの感情にも意味がある。それを見せてくれるのがスポーツ。選手は聖人君主でなくていい。人間らしさ、喜怒哀楽をそのまま見せてくれたら、それで人々は幸せを得られるわけです」。

これらのコメントを受け、最後にアスリートの皆さんから感想をいただきました。清水選手は言います。「コロナ禍で、アスリートの価値というものが変わってきたように思います。競技する姿を見せることが一番ですが、その他の価値も高めていけたらと思います」。
イグエ選手も言います。「僕も、もっと、試合や動画で、喜怒哀楽、いろんな感情を出していきたいです(笑)」。
鈴木選手も次のように実感を語りました。「選手としては、いいところだけ見せたい、という気持ちもある。でも失敗する姿を見せること、いろんな角度で表現していくことが、皆さんとの距離を縮めることにつながるのかもしれませんね」。

以上、2日間にわたるイベントの様子をお届けしました。

パナソニックは、スポーツはくらしを豊かにする世界のソーシャルエンターテインメントだと考えています。スポーツは、人々に喜びと感動・生きる勇気をもたらし、くらしをより豊かにします。国境を越えて多くの人が集まり・つながり・夢中になれるコンテンツであり、世代をつなげる数少ないコミュニティです。そして、パナソニックの経営理念とリソースはスポーツと高い親和性があります。

当社は今後も、スポーツを通じて、人々のより良いくらしに貢献し続けることができるよう取り組みを加速していきます。

・コロナ禍におけるスポーツファンの本音も明らかに!

本イベントでは、途中で視聴者の皆さまにワンクリックアンケートにご参加いただき、その場で集計したアンケート結果を踏まえながら、議論が進められました。「コロナ禍で大変な時だからこそ、アスリートを応援したい」という声が多数寄せられるなど、スポーツファンとしての本音や、スポーツの未来に向けた期待などについて回答いただきました。詳細については以下記事にてご覧いただけます。

▼コロナ禍におけるスポーツファンの本音を明らかにする意識調査を実施
https://news.panasonic.com/jp/topics/204133.html

■イベント概要

▽「これからのスポーツどうするミーティング」オンラインイベントを開催
https://news.panasonic.com/jp/topics/204104.html

【第1回 開催概要】

日時:

2021年2月24日(水曜日)開催時間 18時00分~19時00分

テーマ:

「これからのスポーツどうするミーティング ―スポーツ観戦とテクノロジー篇―」

モデレータ:

上野直彦氏(スポーツジャーナリスト/早稲田大学スポーツビジネス研究所・招聘研究員)

登壇者:

堀江翔太選手(パナソニックワイルドナイツ所属/ラグビー元日本代表)
福澤達哉選手(パリ・バレー(PARIS VOLLEY)所属/北京オリンピック日本代表)
森田詩織選手(パナソニック エンジェルス)
佐藤晋太郎氏(早稲田大学准教授)
久保田剛(パナソニック株式会社 スポーツ事業センター所長)
原吉輝(パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 メディアエンターテインメント事業部)

場所:

オンライン(Zoomセミナー)

【第2回 開催概要】

日時:

2021年2月25日(木曜日)開催時間 18時00分~19時00分

テーマ:

「これからのスポーツどうするミーティング ―スポーツと社会篇―」

モデレータ:

上野直彦氏(スポーツジャーナリスト/早稲田大学スポーツビジネス研究所・招聘研究員)

登壇者:

イグエ ケリー祥一選手(パナソニック インパルス)
清水邦広選手(パナソニック・パンサーズ)
鈴木佳佑選手(パナソニック野球部)
石川善樹氏(予防医学研究者・医学博士)
澤邊芳明氏(近未来クリエイティブ集団「1→10」代表取締役社長)
日置貴之氏(スポーツブランディングジャパン株式会社 代表取締役)
溝渕学(パナソニック株式会社社員、ブラインドマラソンの伴走者)

場所:

オンライン(Zoomセミナー)

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