イベントレポート

パナソニックセンター東京では、年間を通じて様々なイベントを実施しています。
ご来場やイベント申し込み前に、動画やWebページでイベントの様子をご確認いただけます。
ぜひ、イベント内容、会場の雰囲気をご覧ください。

特別企画展SPORTS×MANGAオープニングイベント「スポーツのちから」

日本文化の一つである漫画を切り口とした企画展「SPORTS×MANGA」では、スポーツ漫画にみる友情、尊敬、努力といった精神性を紐解く展示が行われました。そのオープニングを飾るイベントとして、2019年7月13日(土曜日)にパナソニックセンター東京(以下、PC東京)にて「スポーツのちから」と題したトークショーを開催しました。
イベントには、世界の舞台で活躍してきたアスリートが登場。北京2008オリンピック競技大会陸上競技銀メダリストの朝原 宣治(あさはら のぶはる)さん、元プロサッカー選手でアトランタ1996オリンピック競技大会に出場された前園 真聖(まえぞの まさきよ)さんをお招きしました。スポーツをするのも観るのも好きな動画クリエイターが進行をしながらアスリートと共にスポーツ経験に基づく価値観について共有し、イベントは大いに盛り上がりました。

「目標から逆算してやるべきことを実行していた」

競技人生の中でどのように目標に近づく努力をされていたか質問された前園さんは、ご自身の幼少期の練習スタイルについてお話しされました。当時はトレーニングのノウハウなどもまだ確立されていない部分もあり、自分自身で必要なことややるべきことを探していく姿勢が必要だったとのこと。その結果、目指すべき場所へたどり着く術をみつける探求心が育ったそうです。朝原さんもご自身の技術的なことや精神的な気づきをノートに記し、自分の中の目標を見直していたと振り返り、自身と向き合うことの大切さをお話し頂きました。

写真:前園真聖さん(左)と朝原宣治さん(右)

「夢が叶った瞬間」

北京2008年オリンピック競技大会陸上男子4×100mリレーでは、1位のチームからドーピングで処分された選手が出たため、日本は3位から2位に繰り上がりました。イベントでは、なんと朝原さんが銀メダルを披露!共演したクリエイターたちも実際のメダルを触り、貴重な時間をかみしめました。
実際の試合映像を観ながら朝原さんに実況解説していただき、大会当時の思いも伺いました。日本チームの卓越したバトンパスに歓声に包まれる会場。「覚えている!」「観てた!」と口々に感想があがりました。「電光掲示板で日本(JAPAN)と出たときに、もう、夢が叶った瞬間なのでわけが分からなくなりました」と朝原さん。時を越えて当時の感動が思い起こされました。

写真:銀メダルを見せる朝原宣治さん

パラリンピック競技について

その後話題はパラリンピックへ。パナソニックセンター東京の位置する有明付近で行われる競技についてMCから紹介があり、そのひとつである「5人制サッカー」について、前園さんの体験談を伺いました。
前園さんは、「視覚が遮断された状態で、ボールの中に入った鈴の音を頼りに動く。サッカーをやっていた自分でもパスを止められなかった」とパラアスリートの技術の素晴らしさを共有。競技については、「ガイドという味方がゴールの方向やパスすべき方向を声で伝えてくれるので観客は静かに見守り、他のスポーツと違う緊張感がある。」と見どころを紹介。普段接することの少ないパラリンピック競技についても理解が深まりました。

「マンガを通じてスポーツを知ることが多い」

特別企画展SPORTS×MANGAではスポーツマンガにみる友情や尊敬についての体験展示を展開。登壇者にもそれぞれ思い出の漫画を伺いました。マンガを読んだことで競技を始めたエピソードや登場人物に自分自身を重ねていた思い出や、海外の一流選手も日本のマンガから影響を受けていたというお話しもありました。「同じスポーツを好きな仲間同士、負けても勝っても敬意をはらえる」というコメントもあり、スポーツから学ぶことの多さに改めて気づくと共に、それを描写や物語で伝えてくれる漫画文化の偉大さを共有しました。

アスリートからのメッセージ

最後にアスリートから競技人生を振り返って会場に集まった参加者へのアドバイスを頂きました。
前園さんからは、「リスクを恐れずトライ&エラーでチャレンジするというプロセスが大切。結果が出た後で、あれが正解だったんだな、と分かることもある。うまくいかない時も、プロとして選んだ道を支えてくれる人がいることを思うと簡単に投げ出すことはできない。失敗は先でしか取り返せないので常に前を向いてやっている」とご自身の人生観をお話し頂きました。朝原さんからは「壁にぶつかった時は、自分のやりかたに変化を与え自主的に環境を変えていた。場所を変えることで新しいことを学べたりもする。自分でチャンスをつかみに行くことが大切」と、ドイツやアメリカでトレーニングされていた時の経験をお話し下さいました。

「スポーツは国も世代も問わない。」

イベントの最後には、オリンピックとパラリンピックのバリューについて紹介。スポーツを通じて、仕事や日常の様々な場面以外にも生かすことのできる価値を得られると改めて気づくことができました。
私たちがスポーツをみるときに熱いものが込み上げるのは、国や世代や性別を越えて共有できる価値をそこに感じるから。2020年への期待がますます高まるイベントとなりました。

参加者からの感想

  • アスリートと動画クリエイターがオリンピックやスポーツについて色々なことを話されていて、新たな側面から考える良い機会になりました。
  • 個人個人の力量だけではなく、協調性やチームワーク、一人はみんなの為にみんなは一人の為にであったり、対戦相手を讃える精神、スポーツマンシップや礼儀はスポーツに留まらず仕事や何をするにも大切なことに思えます。それを改めて考えさせてくれた有意義なイベントでした。
  • 大人になるにつれてスポーツを本気でする機会は減っていくし、スポーツから学ぶことも減っていくと思うけど、学んだことを活かせる機会は増えると思うからこれからの人生を少しでもいいものにしていきたい。