1960-65年(昭和35-40年)

特機営業、機器営業を強化

新分野へ業容が拡大

日本経済の高度成長が続くなかで、産業界の設備投資が活発化し、企業や官公庁への産業用機器や業務用機器の納入が目立ち始めた。

こうした新しい情勢に対応して、1960年8月に営業本部から特販部門を分離し、特機営業本部を設置。同時に、東京・大阪・名古屋・九州に特機営業所を設置し、特機部門の全国的な組織整備に着手した。これにより会社・官公庁への設備納入やセットメ-カ-への材料・部品の納入など、特機営業は大きな伸びを示した。

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造船所で活躍する溶接機

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製紙会社に納入されるマンモス変圧器

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中学校で活躍する放送機器

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中学校で活躍する視聴覚機器

住宅設備機器営業にも積極的な取り組みがなされた。1950年代の後半からガスコンロ、石油スト-ブ、ル-ムク-ラ-、ウォ-タ-ク-ラ-、パッケ-ジエアコン、流し台・調理台などを次々と発売した。これらの製品には、専門知識や工事能力を持った専門業者への働きかけが必要であった。そのため1962年4月に営業本部に開発部を設置。1964年10月に機器営業本部として独立させた。その翌年に各営業所の開発営業部門を分離し、機器営業所を設置した。なお1968年に機器営業は住宅設備機器営業と改称された。

創業50周年を迎えた1968年度の特機、機器の全社売上に占める比率は、それぞれ17%、12%になっている。

これらにより営業分野は従来の家電分野に、新しく特機・住宅設備機器の分野が加わり、事業領域が拡大していく。

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全国各地を展示実演して回った「移動機器ショウルーム」の内部

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多くの人の関心を集めたクーラーの新製品発表会(1965年)

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販売店や販売会社の工事力・技術力アップのために設立された「住宅設備機器スクール」の授業風景