125. 「青春」の額を贈呈 1966年(昭和41年)

画期的な新販売制度の実施によって、昭和40年の終わりごろから会社の業績は急速に好転し始めた。全国の販売店並びに販売会社、代理店が、新制度の本旨をよく理解し、意欲的に取り組んだ結果でもある。これが1つの刺激になり、電機業界全体にも曙光が見え始めた。

こうした時期、会長はある詩にヒントを得て「青春」と題する座右の銘をつくった。それを色紙にし、身近に置いて愛誦していた。時に、会長は満71歳であったが、老いてもなお精神面での若さをもち続けたいという願いがあり、自らの気持ちにぴったりの言葉であった。

この言葉を見た人たちは深い感銘を受け、会長に揮毫を依頼することも多くなった。

たまたま新販売制度発足1周年を記念して、全国の販売第一線の方々に対して何かお礼をしようと思っていたときでもあり、会長はこの言葉を贈り、「お互いにいつまでも心の若さを失わず、青春の気に満ちて仕事をしましょう」と呼びかけたいと考えた。

そこで、昭和41年春、この「青春」の言葉を印刷し、額に入れて、全国の販売店並びに販売会社、代理店の方々に贈呈した。