129. 創業50周年記念式典を挙行 1968年(昭和43年)

昭和43年5月、創業50周年を記念して、4日の事業場式典に続き、5日には、枚方の松下電器体育館で中央式典が、18日には、東京の日本武道館で「関東記念のつどい」が挙行された。

式典で、会長は、50年の歩みを回想しつつ、従業員に心から感謝を述べたあと、「過去の50年は、人間に例えるならば母の胎内に入っていて今日ようやく呱々の声をあげたと申していいと思う。これからほんとうの活動が始まるのである。これだけの人を擁し、これだけの資本を擁して活動していく限りは、ここに新しい1つの経営体を生み出し、世界の繁栄に寄与するということにならなければならない。50周年記念に際して、今こそそういう決意をすべきときではないかと思う」と訴えた。

こうした社内行事と並行して、一般の恩顧者やお得意先の方々の永年にわたるご支援、ご協力に感謝するため、盛大に謝恩行事が繰り広げられた。なかでも、「店会謝恩会」は北から南まで全国14会場で行われたが、満73歳の会長は、全会場に元気な姿を見せ、壇上から数歩前に進み出て、万感の思いを込め、深々と頭を下げ、参会者に長年のご愛顧を深謝した。