146. 再びロサンゼルス市へ 1976年(昭和51年)

昭和51年8月19日、相談役夫妻はロサンゼルス市での「2世週日本祭パレード」に出席するため、13年ぶりにアメリカへ旅立った。

このパレードは、日系2世の人々が、アメリカ社会で「日本人の地位と名声」を高めるために、有形無形の励ましと誇りを与えてくれる人物を招待し、ともに喜び合うという趣旨のもとに始められたもの。

第36回目のこの年は、ちょうどアメリカ建国200年に当たり、名誉グランド・マーシャル(総裁)として、とくに相談役夫妻を招待して、大々的に行われることになった。

ロサンゼルス市は夫妻にとっても懐かしい土地である。到着の翌日、市庁舎を訪れると、ブラッドレー市長から日米友好促進とパレード参加に対する感謝状が贈呈された。夫妻は、パレードがロサンゼルス市の全面的な協賛のもとに行われる由緒ある催しであることを改めて痛感した。

8月22日、パレードは華々しく繰り広げられた。オープンカーに乗り、手を上げる夫妻に沿道を埋めた人々も手を振り、歓迎した。翌日、地元の商業会議所や日米協会など5団体が、夫妻のために午餐会を開催するなど、夫妻は心温まる歓迎を受けた。