162. ツイン21ビルが竣工 1986年(昭和61年)

昭和61年4月、大阪ビジネスパーク(OBP)に地上38階、地下1階の双子ビル「ツイン21」が完成し、松下電器と松下興産の共催で、竣工披露式が行われた。松下興産が約350億円をかけて建設を進めていたもの。

披露式は、4階部分の吹き抜けでできた、両棟をつなぐギャラリーで行われた。高齢を押して出席した相談役は、「太閤さんの大阪城は約400年前の大阪の繁栄を象徴するものですが、ツイン21もその名のように、21世紀に向けての大阪の繁栄に役立ってくれることを願っています」と抱負を語り、終始なごやかな笑顔で招待した方々に応対した。

双子ビルの1つ「MIDタワー」には、富士通など約70の企業、団体が逐次入居をすませていた。もう1つ「ナショナルタワー」には、松下電器および松下グループの各社が入居することになり、うち、松下電器は3月から4月にかけて、営業部門など29事業場の約1、300人が移動した。