パナソニックミュージアム企画展 松下幸之助 「紙面に託したメッセージ」 -企業宣伝の変遷- 2018年9月10日(月曜日)~11月24日(土曜日) パナソニックミュージアム

松下幸之助歴史館 松下幸之助「紙面に託したメッセージ」~企業宣伝の変遷~

会期:2018年9月10日(月)~11月24日(土)

松下幸之助は創業間もない頃から、事業家、企業経営者としての思いを、
さまざまなメディアを通じて世に発信してきました。その一つが新聞紙面を媒体とした企業広告です。
1927年の「ナショナルランプ3行広告」から1982(昭和57)年の「年末をひかえて御礼とご挨拶」までの全19作品を通して、時代背景、経営概況等の解説を交えつつ、幸之助のメッセージを紹介します。

リーフレット(PDF:937KB)

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広告宣伝の意義

幸之助は広告宣伝の意義について、「良い商品であればあるほど、より早く、より広く、それを世間に知らせる義務が企業にはある」と述べています。1927(昭和2)年の商品広告を皮切りに、会社の姿勢、思い、世界の中における日本のあり方等、幅広く幸之助の思いを世の中に問いかけていきました。

ナショナルランプ三行広告

1927(昭和2)年4月9日、大阪朝日新聞に「買って安心 使って徳用 ナショナルランプ」とうたう小さな広告が載りました。ナショナルが、初めてマスメディアに登場したのです。

当時は資金も力も乏しく新聞広告を出すことは並大抵のことではありませんでしたが、幸之助はその意義を踏まえ大金を払い広告を出しました。

字の太さ、字と字の間隔、周囲から見て、字はどういうような感覚になるか?幸之助自身が丸三日間、考え抜きました。

我々の生活はこれでよいか?
1951(昭和26)年

松下幸之助が初めての海外視察でアメリカに旅立ったのは1951(昭和26)年。アメリカの豊かな暮らしぶりを目の当たりにし、「我々の生活はこれでよいか?」と自らの心境をダイレクトに表現しました。日本の家庭電化に打って出る、幸之助の挑戦宣言でもありました。

アイデァ日本
1961(昭和36)年

松下幸之助は正月広告で、国際競争に打ち勝つための日本の産業のあり方を「アイデァ日本」と題して提言しました。いつまでも欧米製品を真似、後を追うのではなく、日本ならではのアイデァで欧米を凌駕しよう、そして世界の先頭に立とうと産業界に呼びかけました。

あるメガネ屋さんに教えられて
1966(昭和41)年

この広告の主人公は札幌のメガネ屋のご主人。テレビで見た幸之助のメガネが似合わないと感じ「メガネを直したい」と申し出ます。洋行の多い幸之助があんなメガネでは日本のメガネ屋の信用にかかわる、と。商売気を抜きにした広い視野に立った考え方、熱心さに感激し、幸之助は札幌でメガネを新調しました。

松下電器は“繁栄”を輸出します
1969(昭和44)年

1960年代、松下電器の海外事業は、急速に成長していきました。
そうしたなかで松下幸之助は、「今こそ経営理念を世界で実践しよう」と社員に呼び掛け「どこの国に行っても松下電器の特徴はすべて経営基本方針に由来し、どこへ持っていっても誤りないものであると確信している」と念を押したのでした。

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