事業紹介
パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社(略称:IS社)の事業の特徴と、
各事業部の事業内容を紹介します。


私たちの基幹となる事業は、材料やプロセスによって差別化を図るデバイス事業、そしてモジュールやパッケージ化を指向するシステム事業。「車載CASE(コネクテッド、自動運転、シェアード、電動化)」「情報通信インフラ」「工場省人化」の3つを重点領域に、様々な社会課題を解決する技術の進化に挑戦しています。そのためにデバイスにおける差異化の源泉となる材料やプロセス開発の強化を推進し、強いデバイスを基盤としたモジュールと、顧客に密着したパートナーシップによって固有のソリューションとなるシステムを提供していくことが私たちの使命です。


IoTであらゆるモノがつながる今日、電動化・自動化によるモビリティや社会インフラの進展など、さまざまな分野で人々のくらしがより便利で豊かなものになる可能性が拡がっています。その実現に向けて必要とされるのは、高い性能、信頼性を実現したデバイスやお客様ごとの課題にきめ細かく対応できるシステムなど、これまでになかった革新的なソリューションです。IS社が持つ強いデバイスを中核に、パナソニックグループはもちろんのこと、社外の様々な企業との協業も積極的に推進し、未来社会を実現していくための技術を進化させていきます。
IS社の特徴
パナソニックの屋台骨を支える
カンパニー
部品単体で展開するデバイス事業。デバイスを核とし、モジュール化やパッケージ化を展開するシステム事業を行っています。売上高は1兆2827億円(2019年度)。これはパナソニックグループ全体売上の約17%に及びます。IS社の持つ技術は、エレクトロニクス製品を開発する様々な領域の企業に提供できるもの。成長の可能性はまだまだ広がっています。


モノづくりのプロに選ばれる技術
パナソニックといえばBtoCというイメージがあるかもしれません。しかし、IS社の製品はBtoBがほとんどです。自動運転や5G通信、ITといった最先端分野に挑戦している企業はもちろん、インフラや工場など確かな性能が求められる分野でも選ばれています。『IS社の製品は信頼性が高い』。モノづくりと向き合う世界中の技術者たちにそう言われています。
全世界が市場
北米、中南米、ヨーロッパ、中国をはじめとしたアジア各国に拠点を展開。その数は国内外合わせて98拠点(2020年9月1日現在)に上ります。例えば、ヨーロッパでは自動車メーカーとのOEM連携を強化。中国ではFA分野の事業運営組織の新設なども行っています。世界のモノづくりに必要不可欠な存在として、今後もグローバルに事業を推進していきます。


イノベーションを
生み出す環境
特定の商品や技術、市場に縛られることなく、様々なアイデアをカタチにしています。職種や事業部の枠を超え、技術やノウハウを交換する場も数多くあるため、イノベーションの生まれる機会に恵まれています。日々の業務においても、マーケットとモノづくりに、チーム一丸となって向き合っています。技術のスペックを高めるとともに、互いの知識、さらには、仕事に向き合う意識まで高めあいながら、新たな可能性にチャレンジしています。
この世界にまだない技術の追求
ハイエンドな技術を開発し、世界に提供する。それがIS社の使命です。そのため、研究開発活動に余念がありません。国内の主要拠点に複数の研究開発施設を設けています。自社の利用だけに留まらず、施設をお客様にも開放。そこで生まれた強いパートナーシップが発展し、共同開発が始まることも少なくありません。私たちの挑戦が、世界を前進させて行くのです。

組織体制
IS社は6つの事業部と2つの本部で組織構成されています。

事業部紹介
メカトロニクス事業部
デバイスを磨き、車載・産業の課題をソリューション

国内に加え、中国・北東アジア・欧米までグローバルに幅広く事業を展開し、車載・産業・ICTなど様々な業界・業種に必要とされるデバイスを開発しています。
顧客のニーズを汲み取り、デバイスだけでなく、デバイスをカスタマイズ化したユニット商品も提案することで競争力のある製品開発を可能にしています。商品としてはリレー、スイッチ、コネクタ、車載用電源、タッチパネル等を生産・販売しており、サービス事業と掛け合わせた新規事業の創出も積極的に行っています。
〈開発プロダクト〉



社員に聞いた、メカトロニクス事業部の魅力
自ら手を挙げることで、多くの業務に挑戦することができ、様々な経験を積むことができます。困難な技術課題に対する解決案を考案し、特許出願も視野に入れながら日々の業務に励むことができます。
吉野 功司 設計開発
産業デバイス事業部
工場を中心としたB to Bビジネスに必要不可欠な技術を

FA機器に搭載されるサーボモータ・センサ・コントローラ等のFAデバイスの開発・販売が主な事業。半導体製造装置、レーザ加工機、AGV、多関節ロボットなど様々な業界で採用されており、中国市場において高いシェアを獲得しています。今後は欧米市場のシェア拡大を目標としており、欧米の産業機器需要に特化した新世代商品の開発に取り組んでいます。その他、モータ技術をコアに車載、空調向けモータも開発・販売を行っています。
〈開発プロダクト〉



社員に聞いた、産業デバイス事業部の魅力
入社後、早い段階で大きなプロジェクトを任せてもらえるところは魅力のひとつです。私は入社1年目から新製品開発の機構設計を担当し、3年目までに商品構想段階~設計~量産化のプロジェクト全体を全て経験することができました。
塚田 彰太 設計開発
エナジーソリューション事業部
エネルギー課題に「電池」で柔軟なソリューションを提供

リチウムイオン電池とリチウムイオン電池を活用した電池パックや蓄電モジュールの開発・製造・販売を行っています。高品質・高容量のリチウムイオン電池×システム(機構・回路・ソフト)で社会インフラ・動力・民生領域の多様化するエネルギー課題に「電池」で柔軟なソリューションを提供し、情報社会・環境社会に貢献しています。
〈開発プロダクト〉



社員に聞いた、エナジーソリューション事業部の魅力
リチウムイオン電池は発火・発煙の危険性が伴うデバイスで、お客様に安心してご使用いただくためには、ソフトや回路による制御が非常に重要になります。そういった機能を担う、組み込みソフトウェアの開発に携われる点が大きな魅力です。
齋藤 優樹 設計開発
デバイスソリューション事業部
高性能デバイスで、あらゆる製品の未来を拓く

車載、サーバー・基地局などの産業向け、PCやスマートフォンなどのICT機器向けまで、様々な電子デバイスの開発や生産が主な事業。手掛ける製品は非常に幅広く、国内11拠点、海外9拠点を設け、それぞれが担当するデバイス製品の開発・生産を進めることで次世代の快適・便利な世界を実現していくことに貢献しています。
〈開発プロダクト〉



社員に聞いた、デバイスソリューション事業部の魅力
幅広い製品を生産しているため、お客様の業種も様々です。業種によりお客様のニーズはまったく違うものですから、業界の環境も異なります。ひとつの事業部で、多様な業界のお客様と仕事ができるのは魅力のひとつですね。
劉 建霆 生産技術
エナジーデバイス事業部
世界中にパナソニックの電池を届ける

多種多様な電池や、電池を使用した応用商品などをグローバル11ヶ国、14拠点で製造・販売しています。乾電池は普段の生活に欠かすことのできないものであり、災害発生時にはライフラインを支えるものとして重要な役割を果たします。現在は世界の重点地域での販売増加や、マンガン乾電池から付加価値の高いアルカリ乾電池への移行に取り組んでいます。
〈開発プロダクト〉



社員に聞いた、エナジーデバイス事業部の魅力
事業部の課題について若手が中心となって考え、先輩方がサポートしてくれる環境があります。乾電池工場では工場の理想の姿を若手主体で考え、工場見学通路の改良や新規異物管理方法の確立、現場のIoT化、育成環境の整備など新しいことに挑戦しています。
瀬戸 真一 品質管理
電子材料事業部
技術の進化は、材料からはじまる。

半導体材料と多層基板材料の研究・開発を行っています。50年以上前から手掛けている基板材料には膨大な技術の蓄積があり、代表的な商品である「MEGTRON」は高速基板用材料では世界シェアNo.1。今後も、5Gや自動運転といった最先端分野で要求されるハイエンド材料開発で、一つひとつのくらしアップデート実現に積極的に取り組んでいきます。
〈開発プロダクト〉



社員に聞いた、電子材料事業部の魅力
あらゆるデバイスに半導体が搭載され、IoTが進展していく今後の社会では、「身の回りには自分が開発した材料だらけ」といったこともあり得ます。商品がヒットすれば世界的な貢献が可能となり、化学で世の中に良い影響を与えたいという人にはぴったりですね。
西口 泰礼 研究開発
技術本部
まだ誰も見たことのない技術をつくる。

IS社の各事業部やお客様のお困りごとや課題を解決するための新しい技術を研究開発して、まだ世の中にないものを実現させる技術そのものをつくっています。事業化のためにIS社の各事業部だけではなく、パナソニックグループ各社とも連携し、技術本部で生まれたテクノロジーをもとにパナソニックの新規事業創出に取り組んでいます。

社員に聞いた、技術本部の魅力
国内外・社内外を問わずに、研究開発に必要な様々な人たちと連携して仕事に取り組むことができます。私自身、シンガポールのテクノロジーセンターや大学との連携を担当し、技術的な課題や意見交換を行っています。
ブンヨン スクサコン 研究開発
営業本部
全事業部の製品と技術が、営業の武器になる。

特定の商品や顧客に縛られることなく、新規技術のマーケティングから事業化。モノづくりをしている各事業部、お客様と向き合う販社と協力しながら、複数顧客や業界に対して販売を最大化できる新規商材を立ち上げていくことが主な役割です。パナソニックの他のカンパニーとも連携し、業界全体に必要な製品の事業化を推進しています。

社員に聞いた、営業本部の魅力
IS社は手掛ける製品の幅が広く、ソフトウェアの技術も有しており、他のカンパニーの技術を取り入れることもできます。特定の商品を拡販するわけではない営業としては、それがお客様への提案の多様性に直結し、大変な反面、同時に面白さも感じます。
森 隆 技術営業