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「このままでいいのかわからない」から、行動する。
サラリーマンの肩書きを持つ私たちが今できること

会場の様子

東京・渋谷の「100BANCH」で7月2日(月)にとあるイベントが開催されました。サラリーマンを生き方やキャリアを考えるシンポジウム「サラリーマン解放宣言〜人生100年時代の働き方」です。 100BANCHは、2018年にパナソニックが創業100周年を迎えることを機に構想がスタート、これからの時代を担う若い世代とともに、次の100年につながる新しい価値の創造に取り組むための施設です。オープン1周年を記念した夏の文化祭「ナナナナ祭」を7月1日~8日までの8日間開催し期間中は20の企画展示と16のイベントが開催されました。「ナナナナ祭」2日目の7月2日(月)に開催された、シンポジウム「サラリーマン解放宣言〜人生100年時代の働き方」をレポートします。

“100年先を豊かにする実験区”でサラリーマンを考える

「100BANCH」の運営を担当する、コーポレート戦略本部の則武はイベントの開催に際してこう語ります。

会場の様子

則武:「“サラリーマン”という言葉には、雇われる身として働くイメージがつきまとい、どうもワクワクしないと考えている方もいるかもしれません。でも、本当にそうなのでしょうか? 人生100年時代と言われる今、本イベントは、サラリーマンの働き方を見つめ直し、“サラリーマン”という言葉や定義をワクワクするものへとアップデートしていくためのイベントです」

  • 「会社員」を抑圧するものがあるならば、その抑圧からの解放
  • 日頃誰にも見せられていない、創造性や人間性の解放

本イベントでは、これらふたつを“解放”と定義して、自身を解放するためのヒントを参加者みんなで考えました。イベントの登壇者は以下の3名。自己紹介を兼ねて、まずは登壇者それぞれが自身の活動や略歴を語ります。

【小川理子(おがわ・みちこ)】 ーパナソニック株式会社 執行役員

慶應義塾大学理工学部卒業後、パナソニックに入社。音響研究所にて、音響心理、音響生理を基盤とした音響機器の研究開発に従事。eネット事業本部などを経て2015年、役員に。また、ジャズピアニストとしての顔も持ち、これまでに14枚のCDをリリース。現在も、平日は会社員、週末はジャズピアニストという生活を続けている。

小川:「わたしは、社会人になるときに“音”か“バイオ”のどちらかに関する仕事をやりたいと思ってパナソニックに入社しました。やりたいことができる部署に所属できたので、『給料をもらいながらこんなに楽しい仕事をしていていいのだろうか』と思うほどで。仕事では音の研究開発に携わるいっぽうで、ジャズドラマーとして活動していた上司の誘いもあって二足のわらじでジャズピアニストとしての活動を始めました。 周囲は『中途半端なやつだ』という雰囲気でわたしのことを見ていましたが、面白いことをしながら働きたい思いが根底にあったので、気持ちを変えることなく続けていくことで周囲の理解や応援も得られるようになりました。時間の無いなかではありますが、ジャズピアニストとしてもいただいたご依頼にはなるべく応えています」

【新田一樹(にった・かずき)】 ーNTT西日本 ビジネスデザイン部

2007年、NTT西日本に入社。5年ほどフレッツ光を広げるためのインフラ構築計画策定や設計などをエンジニアの仕事に従事。その後NTT持ち株会社の研究所へ転籍し、インフラを構成するハードの実用化開発を担当。NTT西日本に戻った後、フレッツ光の付加サービスであるフレッツテレビのサービス主管で B2B2C 向けの機能開発やアラインス事業に取り組む。2017年7月より、社内制度である「レンタル移籍」を利用し、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社へ出向中。

新田:「僕は新卒でエンジニアとしてNTT西日本に入社しました。研究開発が担当業務だったのですが、30歳目前で外の世界から見た自分の実力に対して不安を感じるようになったんです。そこで、社内でちょうど始まった“レンタル移籍”システムを利用してトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社に移籍しました。今も移籍期間中です」 レンタル移籍とは、大企業に所属する人材が所属先を退職することなくベンチャー企業に勤めるシステムです。近年注目を集めているベンチャー企業の取り組みや成長に触れることで、大企業のなかでの働きに活かしてもらうことが目的だといいます。

「事業の立ち上げに対するスピード感やマインドセットなど、大企業とは異なることばかりを経験しました。移籍先では『新田さん、想像以上やったわ。想像以上に仕事できへひんからびっくりしたわ。』と言われることもありました(笑)自分のこれまでをすごく考えましたね」

【伏見大祐(ふしみ・だいすけ)】 ーamadana株式会社 Strategic Designer

株式会社アシックスにプロダクトデザイナーとして新卒入社し、シューズ開発やブランディング戦略など幅広く担当。30歳を手前にamadana株式会社に転職。企業の新商品開発やブランド監修を手がけるクリエイティブソリューション事業のストラテジックデザイナー。平日1日のクリエイティブ休暇制度による週休3日生活者で、強豪軟式野球クラブチーム「東京バンバータ」の運営や学童チームのコーチング、創造性を活かすためのワークショップデザイナーとして活動するパラレルワーカー。

伏見:「僕は神戸芸術工科大学を卒業後、新卒でアシックスに入社しました。プロダクトデザインを担当していましたが、とある仕事で野球関連のプロダクトデザインに関わった際に、昔から野球部だったことがきっかけでディレクションを担当するようになりました。 そこで、今では当たり前となった“ライフスタイルデザイン”の概念を知って強く共感したんです。ディレクションに関わるうちに、もっとライフスタイルデザインを突き詰めたいと考えてamadanaに転職しました。現在は、社内のクリエイティブホリデー制度を使用して週休3日を実現するほか、名刺4枚を使い分けてパラレルワーカーとして活動しています」

「このままでいいのか。」漠然とした不安が、行動力の源泉

会場の様子

登壇者の自己紹介を終えたところで、登壇者と参加者によるクロストークに移ります。スライドに用意された9つのキーワードを基に、会場からの質問を絡めながらトークが行われました。

ーー(参加者) みなさんはワークとライフの垣根無く働いている印象がありますが、そうはいっても日本はキャリア志向である瞬間もあると感じます。どのようにそれらを両立したり、切り分けたりしているのでしょうか?

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小川:「仕事の瞬間は、一瞬一瞬に対して100%打ち込んでいます。その代わり、家まで仕事は引きずりません。よく、『ジャズは仕事のストレス解消ですか?』と聞かれるのですが、とんでもないです(笑)練習時間を作るのも、練習そのものも、すごく大変ですから。ストレス発散だけでは続きませんよ。ライフに関しても、旦那さんといつも『長生きしようね』と言い合っているので、時間を作って楽しめる環境を用意しています。ライフもワークも、どちらもきちんと時間を作ることが大切です」

新田:「僕はもともと、ひとつの会社で働き続けることが良いことなのだと漠然と思っていました。しかし、レンタル移籍の制度を利用したことで会社の看板を持たずに働ける“個”の力を持たなければならないと実感したんです。もともと好奇心は強いほうなので、結婚よりも今は楽しく働いていたいと思っています(笑)」

伏見:「どう余暇を過ごすのかはすごく大切なポイントですよね。ワークのなかで出たストレスは、ワークでしか解決しないと思っていますし。切っても切り離せないものだからこそ、上手な融合の方法を考えていく必要がありそうですね」

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ーー (参加者)今、会社で働くなかで楽しさを感じられない人は、どのようにして自分のキャリアを見つけたり描いていけばいいのでしょうか?

新田:「僕もずっと見つかりませんでした。楽しいこともわからないし、そもそも“楽しい”が何なのかわからなかったんです。今、別の企業に移籍して感じることは、とにかく忙しい。忙しいけれど、心は昔ほど疲弊していないし、打ち込めるようになったんです。だから、新しい環境を見つけるのはキャリア発見の方法としてはありだと思います」

伏見:「知らない状態って、情報が手元に無いわけだから気付きようがないですよね。自分が社会のなかでどんな立ち位置にいるのかも、周りにあふれた優秀な人材も。不安を抱くことで行動を起こますし、その行動がいずれ自信になるはず。新しいことを楽しいと感じられるようになってきたら、良い循環のなかでインプットができている証だと思います」

小川:「わたしも、壁にぶつかることばかりでした。自信もまったくありませんでした。常に不安ではありましたが、とにかく目の前のことに全力で立ち向かってきたんです。少し余談ではありますが、以前、社内のチャレンジ休暇制度を利用して1ヶ月間NYに行ったことがあります。昼は大学、夜はジャズクラブという生活をしていたら、日本にいた頃とはまったく違う世界や視点があることに気がついて。だんだんと、自分だからできることにチャレンジしてみようと思えるようになったんです。不安はずっと心のなかにありましたが、続けることとチャレンジすることで自分の軸をだんだんと見定められるようになるはずです」

“ひとりひとりが、イキイキ働ける未来を創造する

会場の様子

イベントの最後には、参加者を4〜5名でひとつのグループに分けてのディスカッションが行われました。テーマは「サラリーマンに、新しいネーミングを付けるとしたら?」。サラリーマンに替わる、“明日からをイキイキ働けるネーミング”を参加者それぞれに考えてもらいました。 壇上には参加者から挙げられたネーミングの数々が並びます。参加者のディスカッション内容を聞いてみると、イベントに参加したことでサラリーマンや働き方・キャリアへの印象が変わったようです。

会場の様子

「“ライフ”の付いたネーミングが多いですね。あとは、“自由”や“遊び”といったフレーズを交えて考えているのもすごく素敵ですね。優劣つけ難いほど魅力的です!」と小川さん。 イベント終了後にも、「今までは接点の無かったフリーランスの方とコミュニケーションを取れたので、新しいものの見方や考え方に気がついて刺激を受けました」「登壇者のみなさんを見ていると、一人ひとりがイキイキとして輝いてみえました。今後のキャリアを考える上での勇気になります」など、参加者のポジティブな意見が多く聞こえました。 働き方が多様化した現代。会社員の枠を超えて働く人もいれば、会社員としての活動幅を広げる人もいます。これからを生きる私たちは、いったいどのような働きを選び、キャリアを選択していくべきなのでしょうか。こういった機会に、少し考え直してみても良いかもしれません。

会場の様子

*所属・内容等は取材当時のものです。

常識にとらわれない若いエネルギーの集まりが、100年先の未来を豊かにしていく。100BANCH、それは、100個のプロジェクトがうごめく実験区。渋谷から、あたらしい未来が動き出します。