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串田さんと松尾さんの対談中の写真

自分のキャリアは、自分で描く。
「社内公募制度」と「社外留職制度」とは。

社員一人ひとりの「志」を育て、「挑戦」をサポートする。パナソニックには、そのための環境が整えられています。「eチャレンジ」もそのひとつ。この約20年続く社内公募制度は、各部署が必要な人材を公開して一斉に募集、社員は新たな機会に自ら手を挙げて挑戦することができます。また、2018年にスタートした「社外留職制度」は、パナソニックに籍を置いたまま、1年ほどベンチャー企業など他社で働くことができます。こうした制度を活用し、自分らしいキャリアを描こうと新たな挑戦をした2人の社員が、その実態を対談形式で語りました。

串田 未来(くしだ みく)

パナソニック株式会社 ブランドコミュニケーション本部
東京都出身。2013年入社。

金沢電材営業所にて電設資材の営業を経験。その後、商品営業企画部(商品軸で市場管理をするマーケティング部門)において住宅照明商品の担当に。2017年、社内公募制度「eチャレンジ」を活用し現職へ。

串田さんの写真

松尾 朋子(まつお ともこ)

パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社 マーケティング本部
佐賀県出身。2015年入社。

千葉電材営業所にて電設資材の営業を経験。約4年間営業に従事した後、社外留職制度を活用し1年間建築事業の業務をサポートするITベンチャーへ出向。2019年10月からはパナソニックに戻り、ライフソリューションズ社 マーケティング本部に。

松尾さんの写真

自分の可能性を、もっともっと広げてみたい。

串田:私は入社してから約4年間、電設資材(スイッチ、分電盤、ブレーカー、照明器具など)の営業を担当していたのですが、その4年目に、私のターニングポイントとなる出来事がありました。
照明器具をハウスメーカーさんに提案する際、通常は商品の機能やコスト面を中心に提案することが多いのですが、その時「これまでにない提案をしてみよう!」ということになって。お客さまであるハウスメーカーさまの歴史やミッション、ビジョン、社長が大切にされている想いなどを、もう一度しっかりと理解することを始めたんです。そうしたら、お客さま自身も気付いていないようなニーズが見えてきて、それを実現するためのツールとして商品の機能をご提案することができました。それが、すごくおもしろくて。いわゆる、コンテキストを理解して提案するっていうんでしょうか。自分は、こういうのを考えるのがすごく好きなんだなという新しい発見がありました。

あとは、どんなに商品の強みやコスト含めていろいろと考え抜いたとしても、最終的にお客さまには「松下幸之助のつくったパナソニック」ということが響くことがあって。その時、ブランドが持つ力を改めて感じました。入社当時から宣伝の仕事にも興味があったので、ますます広報や宣伝といったブランドコミュニケーションの仕事がしたいなと思うようになりました。それで、eチャレ(eチャレンジ制度:社内公募制度)でブランドコミュニケーション本部から募集が出た時に、思い切って応募しました。松尾さんは、どんなきっかけで社外留職制度に応募されたんですか。

松尾:私も最初の配属は電設資材の営業でした。最初は本当に何も分からなくて・・・。入社1年目は、建設はもちろんのこと電機業界の知識が全然なくて、お客さんと先輩社員が会話している話についていくのもやっとでした。少しでも先輩に追い付けるように、お客さんと先輩の会話のなかに出てくる業界用語や現場での振る舞いなどを見よう見まねで覚えていました。最初は、点と点でしか捉えられていなかった知識や経験がだんだんと線で繋がってきて、建設や電機業界での仕事のおもしろさがどんどん感じられるようになってきたのですが、4年目にさしかかった頃、ふと、考えるようになってしまったんです。

商品をお客さまに届けるだけではなく、メーカーとしてもっと建設業界に役立ち、盛り上げられるようなことはできないだろうか。また、自分からパナソニックというブランドを取っ払った時、本当に社会で通用するのだろうかって。そして4年間、がむしゃらに頑張ってきた自分の力を試してみたい。自分の可能性というものを、もっと広げてみたいと思うようになりました。

正直、転職も考えて、いろんな求人を手当たり次第に見ていましたね。ただ、パナソニックでの働く環境や一緒に働いてきた仲間を手放してまでやりたいと思える会社や仕事に巡り会えなくて。本当に悩みました。そんな時、そのモヤモヤした気持ちを先輩に相談したら、「留職」の本を薦められたんです。読んでみて「世の中にはこんな制度があるんだ!」って。そうしたら、ちょうどその1〜2カ月くらい後かな、パナソニックでも始まったんです。「社外留職」が。「これだ!」って思って迷わず応募しました。

共創する組織づくりの図 社内副業 (職場:社員→他部署移動→自己成長→社員) 社外溜職(職場:社員→他部署移動→自己成長→社員)

串田:すごいタイミングですね!私の場合は、広報や宣伝といった仕事をやりたいと思ってから実際に応募するまでかなり時間がかかりました。eチャレって上司に報告しないで応募できるしくみなのですが、職場の方には本当に良くしていただいていたし、仕事もたのしかったので、「職場や仕事が嫌になった」みたいな誤解はされたくないなって。あと、この職場から自分が抜けたらどうなるのかなとか・・・いろんなことを考えてしまって、せっかく募集があったのに躊躇してしまったんです。これは自分に必要な時間だったと思うのですが、1年ぐらいはこんな気持ちのまま応募できずにいて。

1年後、再び募集があった時に「ここで挑戦しないと後悔する」と思って応募しました。悩んでいる間に先輩とか同期とか、社内外の友達にもいろいろ相談したのですが、「異動した先で、どう活躍できるのかが重要だから、そこで頑張れるって思うんだったら応募していいんじゃない」って背中を押してくれたのも大きかったですね。異動が決まった時は、上司や職場のみんなが「何かまたおもしろい仕事あったら呼ぶから、いつでも帰っておいで」とか、「こういうこと好きそうだから見てきて教えてね」って感じで温かく送り出してくれたので、思い切って挑戦してみて良かったーって。

松尾:パナソニックって、そうやってさまざまな経験や挑戦を通じて人を育てたいという風土がありますよね。

串田:そうそう。だから、異動が決まった時に「もっと気軽に言えるような雰囲気にしてあげれば良かった」って言ってくれる人もいたりして。

得意なことが違うから、「つよみ」を発揮できる。

松尾:私は社外留職制度のいわば1期生で、これまで誰も経験していないことでしたから、相談できる人がいなかったんです。だから、社外留職ではなくてもこれまでと違う仕事や職場に挑戦した方、たとえばeチャレされた方、それこそ串田さんにも聞きました。そうしたら後悔している人はひとりもいらっしゃらなくて。挑戦して後悔することはない。だったら、自分も挑戦してみようと思いました。

串田:そんなこともありましたね。社外留職制度について教えて欲しいのですが、社外留職制度では実際にどのようにして自分が1年間出向する会社を決めるんですか。

松尾:出向先の会社を仲介してくれる企業があって、そこが提携している200社くらいのベンチャー企業から選んでいきます。就職活動に近いイメージですね。たとえば、不動産系とか希望する業界を選んで、そこから自分でピックアップした2~3社に面接に行くという流れになっています。私の場合、業界で絞ったというより、1人ひとりがもっとたのしく働けるしくみづくりのヒントを得られるような会社という軸で探しました。すごく迷ったのですが、最終的には建設業のいろんな仕事を、ITなどのテクノロジーを使って効率化や快適化をするお手伝いをしているベンチャーに決めました。

串田:その会社では、どんな仕事を担当していたのですか。

松尾:主に営業を担当していました。出向した企業はリフォームマッチングサイトなどを運用していて、リフォームしたいけど誰に頼めばよいか分からないと悩む一般の消費者の方と地域の信頼できる施工店さん・職人さんをマッチングさせるサービスなのですが、そこに加盟していただける施工店さんの開拓をしていました。他には元請・協力業者の受発注や経理業務をすべて一括管理できるシステムの導入先開拓など、さまざまなサービスの新規顧客開拓をやりました。

串田さんの対談中の写真

串田:パナソニックからベンチャー企業って、環境がずいぶん変わったんじゃないですか。

松尾:めちゃくちゃ変わりました!私が働いていたのは2014年に設立した全員で25名という新しい会社でしたから、パナソニックとはあらゆることが違いました。出向する前は、上の世代の方とお仕事することが多かったので、何か頑張るとすごく褒めていただいていたんです。それで、少し得意になっていたところもありました。出向先のメンバーは私と同世代の人たちが多く、一人ひとりが「建設業界をより良く!」という強い想いを持っていて。与えられた仕事だけではなくて、自ら次なる事業の種を探したり社内で意見交換し合ったり。パナソニック社員以上に仕事への熱量が本当にすごかったんです!「ああ、自分は井の中の蛙だったなあ。まだまだだなあ」って思い知らされました。

営業の仕事も「この地域の担当ね」という決められたものは全くなくて、すべて自分で開拓しなくてはいけなくて。直接、新規の電話をかけたり、工事関係者が集まるイベントに顔を出したりして、少しずつ顔見知りになってお声がけをしていくという感じでした。サービス内容はもちろんのこと自己紹介すら全然聞いてもらえないこともあって、これまで「パナソニック」というブランド力に知らず知らずのうちに守られていたんだなって。出向する前は、お話を聞いていただけないなんてことは、ほとんどなかったですから。

串田:一度慣れた環境から離れてみると、今まで気付かなかった良さや課題が見えてくることがありますよね。

松尾:本当にそうだと思います。もちろん、ベンチャーだからこそ学べたこともたくさんあります。経営会議にも参加させてもらっていたんですけど、そこには営業もいれば、人事や社長、経営陣もいて。それぞれの立場の人の考えていることの視座が高くて、会議の内容についていくのが精いっぱいなくらいでした。でもその時に、今まで依頼された指示の背景にはこういう意図があったんだ、というのを理解できるようになって。それからは、いろんな立場の人の言葉をちゃんと理解するようにして、その上で自分はどうしたいのか、何をしたいのかをしっかり考えて仕事するようになりました。
串田さんも異動前後では仕事内容も仕事の進め方も全然違うと思うのですが戸惑ったりしませんでしたか。

串田:最初は分からないことばかりでした。けれど、戸惑うというより新しいことを知っていける、たのしい気持ちの方が大きかったです。それに異動してみて気付いたのですがブランドコミュニケーション本部ってeチャレで異動してきた人が多いんです。一人ひとり異なる経歴や背景があって、得意なことも全然違うから、それが集まった時にチームとして「つよみ」を発揮できるのかなって思っています。

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松尾:今はブランドコミュニケーション本部でどんな仕事を担当されているのですか。

串田:パナソニックはカルガリー1988冬季大会からワールドワイドパートナーとしてオリンピックを、2014年からパラリンピックもサポートしていて、今は来年開催される東京2020大会のオリンピック・パラリンピックが、ブランドコミュニケーション本部の大きなテーマです。

そのなかで私は、有明にあるパナソニックセンター東京から、大会を盛り上げられるような発信を行っています。たとえば、2019年7月~9月には「SPORTS×MANGA」という企画展を行ったのですが、オリンピックって決してスポーツを発信するだけじゃなく、その開催国の文化を発信する機会でもあるんです。日本が誇る文化のひとつである「マンガ」。なかでもスポーツマンガは、国内はもちろん海外のアスリートにも大きな影響を与えてきました。もちろんアスリートだけではなく、マンガの主人公に自分を重ねたり励まされたりした人は多いはず。スポーツで育まれる精神性や魅力を、マンガの持つ力とともに発信した展示会でした。

松尾:普段スポーツをしない人でもスポーツマンガに心揺さぶられますよね!

串田:そうですよね!私は、「SPORTS×MANGA」という企画展のオープニングイベントとして、アスリートとスポーツに思い入れのあるYouTuberとの対談の企画・運営をさせてもらいました。新しい試みだったのですが、このイベントをきっかけにはじめてパナソニックセンター東京に来てくれた方も大勢いらっしゃって。同時に動画でもオープニングイベントを配信したんですけど、そこでもいろいろな方とコミュニケーションを取ることができました。

オリンピックやパラリンピックは社会課題の解決に踏み出すひとつのマイルストーンにもなります。そういった観点でも、多くの人に参加して欲しいと思います。スポーツイベントだけではなく、東京2020大会に向けてもっと多様性を受け入れよう、というイベントも行っています。これからの時代をつくる若い方々と、こういったムーブメントを広めていくこともパナソニックセンター東京の役割だと思っています。

松尾:串田さん、本当にキラキラしていますね。

この制度、使わないなんてもったいない。もっとみんなに活用して欲しい。

串田:この有明エリアは、聖火台や競技会場が集まり、オリンピック・パラリンピックのまさに中心となる場所。この絶好の機会にパナソニックとしてどんなメッセージを発信していくのか。そして2020年の先は、どんなことを伝えていくのか。考えなければならないことはたくさんあります。だから、大変だけどすごく充実していてたのしいですね。松尾さんも出向してさらにイキイキしている感じがしますが、どうですか?

松尾:はい。パナソニックにいたままでは得られない経験をさせてもらいましたから。ベンチャーの強みやベンチャーだからできることだけでなく、パナソニックの強みも再認識できるようになりました。それに、やらなくてはならないことをきちんとやり遂げることももちろん大切ですが、それに加えてそこで自分はどうしたいのか、何を大切にしたいのかを考えて仕事をすることの大切さを学びました。

また、社外留職してから、社外だけではなく社内でもいろんな人と出会えるようになって、いろんな方から声を掛けてもらえるようになりました。この人とこの人、絶対合うだろうな、この人すごくおもしろいとか、こんな人社内にいたんだ!みたいな新しい発見ができるようになったんです。

パナソニックには37事業があって、それぞれのお客さまに向き合っていて、同じ営業でも部署が変わると仕事内容も仕事の進め方も全然違う。それに、27万人それぞれがさまざまな経験しているって、すごくおもしろいと思うんですよ。無限の可能性を感じるというか。自分の部署だけじゃなく、もっといろんな部署を横断して、掛け算で考えていったらもっともっと新しい価値が生み出せると思うんです。自分がその架け橋になれたらなと思っています。

串田さんと松尾さんの対談中の写真

串田:それ、本当に思いますね。一度、外に出たことでそれをより強く思えるようになりました。実際に転職したことのある人とかに相談すると、「社内にそんな良い制度があるんだったら何で使わないの?」って言われたりして。そこで改めて、すごい制度なんだなって。それは、人を育てることに対して積極的な会社であるという証明だと思いますし。会社を辞めることなく自分が本当にやりたいことにチャレンジできる、今まで得た知識や人脈を丸々持ったまま新しい土壌に行けるっていうのは、転職にはない魅力だと思います。

この会社の考え方とか人とか雰囲気とか、めざしている方向とか好きだなって思いつつ、新しい環境にチャレンジしてみたい人には、まさにいいとこ取りの制度。もっとみんなに使って欲しいと思いますね。パナソニックは、こういった制度面でもさまざまなチャレンジをしているなと、本当に思います。

松尾:私もパナソニックとベンチャーの両方で働けるなんて、なかなかない経験をさせてもらったなと思います。

串田:改めて思うのが、パナソニックって一人ひとりをすごく大切にする会社だなって。起業したり、ベンチャーでなければ、「個」を発揮できないかといえば、決してそんなことはないんです。ここには本当にたくさんの事業と職種がありますから、一人ひとりが輝けて、注目される場所が絶対にある。

松尾:そうなんですよね。たとえば「宇宙」って言っても関わっている部署がありますし、網羅していない場所がないというか。おもしろいことには、人が集まって「いいじゃんやろうよ」ってなるのがパナソニック。

串田:やりたいことが見つけられる、もしくはつくれる。

松尾:これをそれぞれの「つよみ」を持った27万人の仲間たちでやるって思ったら、世界があっと驚くようなことが本当にできるんじゃかなって思ったりするんですよね。

*所属・内容等は取材当時のものです。