社員紹介

研究開発 前田 康成

前田康成 前田康成

技術の仕事に携わっていた彼の父は、おもちゃを完成品で買ってくることは、あまりなかった。まず、つくること。遊びは、いつもそこからだった。工作キットにラジコンやパソコン。「一緒につくるのが、とにかくたのしかったんです。逆に完成しちゃうとすぐに飽きちゃったりして」。大学では、迷わず機械工学を専攻した。

就職活動においては、くらしに密着したモノづくりをしている会社が良いと思った。なかでも、人がいちばん長い時間を過ごす「住まい」におけるモノづくりは、人の役に立てるイメージがしやすかった。彼がパナソニックを選んだのは、「自社商品だけで一軒の家が建つ」と言われるほど商品が多岐にわたっていることも大きかった。

配属されたのは、ハウジングシステム事業部。最初は、キッチンの電動昇降収納の開発に携わった。そこで商品開発を学んだ後、「浴室ナノイーシステム」開発プロジェクトへの参画を経て、「水」に関連する技術の研究開発に取り組むことになった。「はじめは不安でした。大学では振動についての研究をしていましたが、流体にはどうも苦手意識があったものですから。しかし、水の可能性を知れば知るほど、のめりこみました」。さまざまなくらしのシーンに適した水の状態を研究し、より良いくらしの創出に活かしていくことが彼の仕事だ。たとえば節水。ただ水の使用量を減らすだけではなく、洗い物であれば、汚れの落ちやすさを高めれば水量を減らせる。それにはどんな水の状態が良いのかを研究している。

また、水自体に機能を付与する技術の研究も彼の担当だ。「特に、取り組んでいるのは『微細気泡技術』です。これは、1ミリの1000分の1というマイクロサイズの気泡の生成状態を制御して、水の質を変える技術。たとえば、この技術を搭載した『オイルヴェール酸素美泡湯』は、温熱効果が高く、通常よりも低い温度で身体を温めながら、肌に潤いをプラスし、入浴後の乾燥肌などの悩みごとの解決を可能にします」。

最初は不安だった水の研究も、今では担当させてもらえたことに感謝している。「浄水が進んでいる日本でも、いろいろな用途に合わせて水を変えることは、まだまだ普及していません。これは可能性だと思います。お風呂やキッチン、トイレなど、毎日のなかで誰もが必ず使う水を変えれば、くらしはガラッと変わります。また、世界に目を向けると、水不足や衛生問題など、水に課題を抱えている国は少なくありません。より良いくらしの実現だけでなく、大きな視点での技術開発で、社会課題の解決にも貢献していきたいですね」。

研究開発
前田 康成(まえだ やすなり)
ライフソリューションズ社
2002年入社 工学部卒

大学で取り組んでいたのは、自動車のタイヤから発生する音の問題を解決するために、その音の原因や発生特性を解明する研究。タイヤばかりを見ている毎日だった。現在は、仲間とともに水ばかりを見ている毎日。

*所属・内容等は取材当時のものです。

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