社員紹介

設計開発 三箇山 哲

クルマの未来に夢が見えるデバイスをつくりたい。 クルマの未来に夢が見えるデバイスをつくりたい。

「仕事の原点は、『陶芸』です」。クルマの次世代コックピット開発エンジニアである三箇山は、そう話を切り出した。中学の授業で初めて体験した陶芸。土を一生懸命こねて、自分の思い描く形にしていく。なかなかイメージ通りにはならないけれど、何も無いところからものをつくり出すことがとても新鮮だった。大学では機械工学を専攻。芸術系から技術系へと思考は変わっていったが、できる限り理論ではなくモノづくりに近い研究室を選んだ。商品開発における試作品を迅速に制作する手法「ラピッドプロトタイピング」。会社活動の手間やコストがかかっていた試作品の制作を3次元CADデータを通して3Dプリンターや光造形機などで高精度に短期間に行う研究だ。

当然、就職も「モノづくり」ができる企業を第一条件にした。しかも手の平に乗せられるほどのものをつくっていることを基準に選んだ。あまりに大きいと、つくっている実感がない気がした。陶芸の記憶が身体に染み付いていたのかもしれない。当てはまる企業を洗い出して候補を絞り込み、そのひとつ、パナソニックのインターンシップで就業体験をした。携帯電話の設計開発に携わる部署だ。ピン!ときた。モノづくりのなかでも、これくらいのスケールの設計の現場が自分に合っていると。

だが、三箇山が配属されたのはオートモーティブ部門だった。カーAVやカーナビをはじめ、クルマのエレクトロニクス化や新たな運転支援システムの開発を行う部門だ。モビリティ社会での使命は大きく、社内での注目度も高い。だが、問題があった。「クルマの運転に、興味がない…」。葛藤し、自問自答した。「ならばクルマという空間を、まずは自分がワクワク感じられるようにすればいいのではないだろうか」。そんな発想に立てば、とてもやりがいがある仕事に感じた。

走り始めた、三箇山の開発者人生。早くも2年目にはカーオーディオの設計を担当し、商品を立ち上げた。5年目には、カーメーカーへ駐在してSE業務にも挑戦した。パナソニックに戻ってから取り組んだのが安全・快適な運転をサポートする「次世代コックピット」の開発で、商品企画にも取り組みデモカーをつくって全国をまわった。そして、今も取り組んでいる「ヘッドアップディスプレイ」。LEDプロジェクターでフロントガラスの「向こう側」に、さまざまなドライブ情報を映し出す期待の技術だ。三箇山が携わっているのが、心臓部であるプロジェクターの電気設計。このプロジェクター部分は薄くて遠くにピントを合わせられるデジタルカメラ「LUMIX」の技術を採用しているが、車載ならではの課題があった。夏の高温。LEDを強力に光らせる際の高熱。過酷なハードルを、他部署の光学設計の技術者たちと協力して克服した。「ひとつの課題に、社内の部署を横断して技術をひっかき集めてこられる、技術の裾野が広いのもパナソニックの強みです」。クロスバリューの社風が、ここにも息づいている。

未来のクルマと人の関わり方を、三箇山が語ってくれた。「自動運転の技術が高度に発達して、まず『ドライバーとクルマがつながり合う』。インターフェイス設計によって、カーナビや電子ミラー、ヘッドアップディスプレイ、メーターと人がリンクする。さらに『クルマとクルマが対話する』ようになるかもしれません。クルマ同士がコミュニケーションして、意思を伝え合うことで渋滞や事故を回避できるようになったらおもしろいですね」。まだまだ夢は広がる。「将来的にはARが進化して、運転をしながら見える街の景色に情報が映し出されるようになるかもしれない。映画に登場するような特殊装備をしたドリームカー。技術の力でそんなワクワクするクルマをつくりたいです」。人が描く夢を、技術で形にしていく、デバイスにしていく。三箇山は自らの成長のスピードを、ゆるめることはない。

仕事場と三箇山 哲さんの写真
三箇山 哲さんの写真

設計開発
三箇山 哲(みかやま さとし)
オートモーティブ社
2005年入社 機械工学部卒

技術者にとって、まず自分がつくる技術にワクワクすることが大事だと思う。
だから、既存の技術にも何か自分らしさを加えていきたい。
パナソニックには、そんなチャンスがいっぱいあふれている。

*所属・内容等は取材当時のものです。

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