社員紹介

経理 中道 拓也

数値の裏にあるものを自分の目で確かめて、経営をサポートしたい。 数値の裏にあるものを自分の目で確かめて、経営をサポートしたい。

先生に言われた言葉、あれが最初の分かれ道だったんだ。振り返るとそう思う。高校時代の中道拓也は、迷っていた。自分がどちらへ向かうべきなのか。何をしたいのか。とりあえず授業は理系を選択したけれど、本当にいいんだろうか。大学の志望学部を決める時も悩んだ。そんな時に、高校の先生に言われた言葉があった。「将来、たとえば社長とかになるのであれば、会社がどういうしくみで動いているのかを知らないといけない。技術だけではいけないよ」。先生が何であんなことを言ったのか、当時の自分がどんなことを思ったのか、もう覚えてはいないけれど、その言葉通りに、大学は「管理会計」を専攻できる学部を選んだ。

管理会計。それは会社を管理するための会計で、経営の意志決定などに役立つもの。学んだことを活かすのであれば、経理を志望するのが素直だ。しかし就職活動の時は、いろんな業界の、いろんな職種を見てまわった。本当のことを、自分の目で、耳で、その足で確かめたかったから。そのなかのひとつが、パナソニックの経理部門だった。

「インターンシップに応募したのですが、行き先がテレビやセットトップボックスを生産している宇都宮の工場で驚きました。勝手に東京のキレイなオフィスに行くものだと思っていましたから、何だここはって。でも、そこで働いている人たちに会って、話を聞いて、いろいろ教えてもらっているうちに、だんだんしっくりきたと言うか。何か自分に合っているかなって」。2週間の実習が終わった後も、さまざまな会社をまわり、内定もいくつかもらったが、最終的にパナソニックを選んだ。「あの工場で出会った『人』が決め手だったんです。仕事でもっとも重要なのは『人』だと考える、最初のきっかけになった出来事でした」。

工場経理として原価管理、材料収支管理などを担当した。「現場が近くにある。経理の人間がそれを自分の目で見て、確認する。その大切さを学びました。製品の原価がどのくらいで、どんな人が、どんな風につくっているのかが分かってくると、製品のそのものに思い入れとか、愛着が湧いてきますから」。数字の裏にあるものが分かってくると、無機質だった数字に体温が感じられるようになった。経理の仕事っておもしろい。この頃から、そう思うようになった。

入社して7年目、ベトナムのテレビ製造会社へ経理責任者かつ副社長として出向することになった。はじめての国へ、留学の経験もない自分が、副社長という立場で行く。それまで決算総括を担当したこともなかったから、「どうしたらいいの?」と思うことばかりの日々が続いた。しかし、工場には500人をこえる従業員が働いているという事実を思うと、迷ったり、立ち止まったりはしていられなかった。「それまでは、とにかく自分を成長させたいって思っていて、主語が『I』で仕事をしてきたのですが、ここに来てからは『We』で考えるようになったんです」。工場で働く人たちと一体感を持って仕事ができるようになった時、自分ひとりでは成し得ないようなパワーを感じた。気がつくと就任してわずか数年で、事業規模が3倍以上になっていた。

そして日本へ。現在は、炊飯器やIHクッキングヒーターなどを取り扱う、キッチンアプライアンス事業部の2つの工場で、工場経理と経営管理に携わっている。「これまで担当してきたテレビとは、利益構造や原価率がまったく違う製品ですから勉強することが多いです。でも、これも挑戦。自分を広げられるチャンスだと思っています」。これまで、迷ったこともたくさんあった。「そんな時はいつも挑戦する方を選んできました。そうやって一歩一歩。一足飛びに行かないところが自分らしいですけど」。

仕事場と中道 拓也さんの写真
中道 拓也さんの写真

経理
中道 拓也(なかみち たくや)
アプライアンス社
2007年入社 法経学部卒

出身は石川県。自然が多く、夏には蛍が見られるような場所で育った。小学校の頃は、寄り道ばかりでよく川で釣りなどをしていたそう。現在は、2人の娘の父親で、休日に動物園などに連れて行って遊ぶのがいちばんのたのしみ。

*所属・内容等は取材当時のものです。

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