社員紹介

事業開発 鈴木 拓朗

より良い世界のために、パナソニックを成長させ続けたい。 より良い世界のために、パナソニックを成長させ続けたい。

世の中にとって、何かいいことをしたい。学生時代の鈴木拓朗は、そんなことを思っていた。別に正義感とかじゃない。何が正しいかが難しい世の中、心から信じられる仕事をしたい。ただそれだけの理由だった。でも、自分に何ができるんだろう。それを知りたくて、貪るように本を読んだ。歴史や政治、哲学。時には普通の小説を。実際に行動に起こしてみたこともあった。しかし人を知り、社会を知り、世の中のいろいろが見えてくると、自分にできることよりできないことの方が分かるようになってきた。だから、また本を読んだ。音楽を聞いた。映画を観た。自分にできることが分からないまま、体の奥から湧き出るものを持てあましていた。

就職活動の時は、メーカーを中心にまわった。人のくらしに分かりやすく役に立つ、そのシンプルさが良いと思ったから。いろいろな人に会って話を聞いたが、そのなかでも、愚直なまでの誠実さを感じたパナソニックに入社を決めた。「希望の職種は調達。まわりからは珍しがられましたが、自分の目で、とにかくいろいろな世界を見られる仕事がしたかったんです」。

調達は、世界各地の製造拠点に、必要な部材を必要な量だけ届け、安定生産を実現するのが仕事。狙い通りに、すぐに世界を舞台にした仕事が始まった。海外のいろいろな人との出会いは、彼の世界を一気に広げてくれた。しかし調達は、思っていた以上に責任の重い仕事だった。部材1個でも届けるのが遅れたら、モノづくりは滞る。それはパナソニックの動きを止めるのと同じこと。「1個くらいいいじゃないかって思うかもしれませんが、それが製品になって世の中のいろんな人に届くことを考えると疎かにはできない。その大事さをイヤってほど教えられました」。たとえ何かのアクシデントで飛行機が止まってしまっても、絶対に供給を止めない。「どうしようもない時は、部材を段ボールにつめて、自分の手でドイツの工場まで届けたこともありました」。

現場を走りまわる調達の仕事はおもしろかった。そこで7年間。そろそろ次のステップへ行っても良い頃だ。「今度は会社を俯瞰して見られるような仕事をしてみたいなって思ったんです。パナソニックにはキャリアについて上司と話ができる機会が年2回あるのですが、上司に企画の仕事がしたい、『経営企画』の仕事がしたいって言ってみたんです」。結果は、思いのほかすぐに来た。そして経営企画部行きは、あっさり決まった。

経営企画は、一言で言えば全社の戦略を立てる仕事だ。「パナソニックは創業から100年以上続く会社ですから、変えるべきところは大きく変えていかないと、いつか前に進めなくなってしまいます。世の中の変化に合わせて、自分たちの強みを活かしながら、どんな事業に取り組んでいくべきなのかを企画し、実行しています」。具体的にはM&Aという手法を使いながら、シナジーによる新たな価値創出、新規領域への参入や事業の入れ替えなどを行っている。

「僕はM&Aの担当なのですが、巻き込む人の数も動く金額も、今までの業務とあまりに桁違いで、最初はクラクラしました。失敗すれば、調達の人たちが力を合わせ積み重ねてきた努力も、一瞬で消し飛んでしまいますから」。その事実に、前に進むことが怖いと思う時もある。だけどパナソニックを、そして世の中を変えていくためには立ち止まることは許されない。「だから走りながらも、仮説と検証を繰り返すんです。これで大丈夫だと思えるまで。何度も、何度も」。本当に大きいことをやらせてもらっていると感じる。だからこそ忘れてはいけないことがあると思う。「どんな時も、あの調達の現場で泥臭くやっていたことを、その時の痛みとか、いろんな人の努力、部品1個、1円のコストダウンの意味を絶対忘れないようにしようと心がけています。それが自分だからできることだと思うから」。

そんな彼の見る夢は、ちょっと風変わりだ。「自分が死ぬ時にパナソニックが隆々と成長している様子を見れたらいいなと思うんです。100年生きた会社が、もう1回100年生きるって、かなりチャレンジングなことだと思います。その挑戦に少しでも自分の仕事で貢献したいです」。これからどんな会社になっていくのか。それはまだ分からない。「でも、世の中を良くする会社ってことだけは変わらないと思うんです。ここはそういう人が集まってくる会社ですから」。

仕事場と鈴木 拓朗さんの写真
鈴木 拓朗さんの写真

事業開発
鈴木 拓朗(すずき たくろう)
コーポレート戦略本部
2009年入社 政治経済学部卒

彼が思うパナソニックの魅力は、個性を大事にしてくれること。入社当時は「お前はひねくれ者だ」とよく怒られたが、そういう部分を出さない時はもっと怒られた。おかげで物事を俯瞰的に見るような部分を長所として伸ばせたと語る。

*所属・内容等は取材当時のものです。

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