社員紹介

人事 伊藤 有加

さまざまな国の人材が、それぞれの強みを活かせる場をつくりたい。 さまざまな国の人材が、それぞれの強みを活かせる場をつくりたい。

「海外には興味がありませんでした。旅行はもっぱら国内。洋楽もそれほど好きではなかったですね」。そんな伊藤有加が現在所属するのは、実はグローバル人事課。職場にはさまざまな言葉が飛び交い、海外リソース強化や日本人のグローバル人材育成、ローカル人材のタレントマネジメントが主なミッションとなる海外人事の最前線だ。いったい、どんな転機があったのだろうか。

「大学の専攻は『計量経済学』。編入学までして学びたかった学問ですが、その延長に就職があるとは考えませんでした」。伊藤が進路でこだわったのは、生まれ育った関西の企業であること。幼い頃から慣れ親しんだパナソニックは本命だったが、始めは候補のひとつに過ぎなかった。心が動いたのは面談だった。一人ひとりに人事の担当がつき、あれこれアドバイスしてくれたり、次の面談のコツも教えてくれた。そんな企業は他になかった。「ものをつくる前に、人をつくる」。松下幸之助が描いた企業理念が体現されていた。進路は定まった。人事をめざすきっかけも、ここにあった。

ところが入社早々、試練と転機がやってきた。アプライアンス社の人事に配属されたのだが、海外拠点での研修が課せられた。中国の杭州。3か月間。いやでいやでしょうがなかったが、行かざるを得なかった。研修の課題は「高まる離職率に、どう歯止めをかけるか」など現状に即したもので、現地スタッフと議論し解決策をさがしていく。もちろん中国語も話せないし、英語もおぼつかない。辛かった。だけど彼らは、沈みがちな伊藤に一生懸命話しかけてくれた。休日には遊びに連れ出してくれた。「仲間、だから、一緒に、がんばろう」。不慣れな日本語で応援してくれた。海外で触れた人の温かさ…「多謝!ありがとう」。

新人研修も半ば過ぎた頃には、伊藤の意識はすっかり変わっていた。中国の人たちのやさしさ。大陸の壮大な自然。悠久の歴史と文化。美味しい料理。ドラスティックに発展を続ける街並。日本だけで満足していた自分が、ちっぽけに思えた。「どうせ人事を志すのなら、海外に貢献できるポジションに就こう」。はるか中国で心に誓った。

伊藤は目標に向かって動き出した。まずは人事の基礎を、実践を重ねながら固めていった。英会話も社内制度を利用して身につけた。印象的だったのは、アジアでの事業強化の拠点「ベトナムR&Dセンター」の立ち上げだ。ベトナムは技術者不足。そこで日本にいる留学生に声をかけたり、現地技術者を日本に呼んで育成したり、人材確保に奔走。3年で約70名に及ぶ現地主導型の体制をつくりあげた。ただ日本でのサポートだったため、距離の隔たりは否めない。現場に身を置かないとわからないことがたくさんある。もどかしい…。

意を決し、伊藤は職能トレーニー制度に応募。ドイツの拠点で2年間、人事研修生として勤務した。欧州におけるパナソニックの統括拠点であり、30カ国以上のスタッフが働く環境だ。社員の給与水準が市場に見合うものか調査したり、従業員の意見を反映させる施策を推進した。日本とは対極的ともいえる多様性に富んだ職場で、グローバル人事に欠かせないノウハウとスキルを手に入れていった。

海外事業の飛躍的な拡大を迫られる昨今、グローバルに活躍できる人材をいかに輩出するか。海外拠点を担っていく現地の人材をどう育成するか。さらに日本の労働人口が減って多国籍社員が増える中、それぞれの強みをどう引き出すか。「パナソニックがもっとグローバルな企業になっていくためには、やはり『ものをつくる前に、人をつくる』ことが重要です」。伊藤はグローバル化への最前線と同時に原点に立ち、壮大なテーマに挑み続ける。

仕事場と伊藤 有加さんの写真
伊藤 有加さんの写真

人事
伊藤 有加(いとう ゆうか)
ライフソリューションズ社
2004年入社 経済学部卒

人が喜ぶ顔が好きだ。だから友人と旅行する時も、プランを一生懸命考える。
大好きな家族の誕生日もサプライズを仕込む。「ありがとう」って言葉が聞きたくて。
相手の喜びが、私の喜び。仕事もそう。だから、私には「人事」が合っている。

*所属・内容等は取材当時のものです。

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