コネクティッドソリューションズ社

(本記事は2021年11月時点のものです)

写真:パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 社長 チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO) 樋口 泰行(ひぐち やすゆき) タイトル文字:Blue Yonderとの協業で、サプライチェーン領域での現場プロセスイノベーションを強化

コネクティッドソリューションズ社(CNS社)は2017年の発足以来、「強い会社」を目指して、各事業の競争力強化をはじめとする様々な取り組みを推進してきました。中でも大きな成果となるのがBlue Yonderの買収です。同社との協業を中心に現場プロセスイノベーションを強化しているCNS社の「今」をお伝えします。

「強い」会社を目指して、矢継ぎ早に改革を実行

2017年の発足以来、CNS社は「強い企業経営の根幹には健全なカルチャーが必要」という信念のもと、まずカルチャー&マインド改革に取り組んできました。個人・組織のパフォーマンスを最大化するため、働き方を近代化、内向き仕事を削減し、付加価値の高い仕事へシフト。東京への本社移転、ダイバーシティやコンプライアンスの推進を実施。そこからさらに、ソリューションビジネス強化にも取り組んでいます。
また、立地改革の観点からは、事業によって売却や撤退、外部資本の導入などを決断する一方で、今回メインでお伝えするBlue Yonderの完全子会社化を実施しました。

サプライチェーンへ特化した強みのさらなる向上へ

ソフトウェアベンダーとしてグローバルで3,000社を超える名だたる顧客企業を持つBlue Yonder。その強みはサプライチェーン領域に特化している点です。

図版タイトル:「Blue Yonderの影響力」 Blue Yonderは世界をより健康にするよう支援しています。米国のボトル入り飲料水の50%、世界の石けんの60%、世界の処方薬の70%の流通を支えています。そしてより幸せに・・・世界で毎年出荷される瓶ビール、1,650億本の流通も支えています。

コロナ禍で需要の増えた米国のボトル入り飲料水の50%、世界の石けんの60%、同じく処方薬の70%の流通や、世界で1年に出荷される瓶ビール1,650億本の流通をBlue Yonderのソリューションが支えている。

2021年3月に起きたスエズ運河の事故により世界の物流が混乱に陥った際も、Blue Yonderがサポートするサプライチェーンのリアルタイムな「見える化」が真価を発揮しました。サプライチェーンの川上から川下までを通じて「どの地点に、どの製品が、どれだけ」あるのかを常に把握できるため、1つの流通経路が断たれた際も、代替製品・代替ルートの素早い検索と切り替えが可能になりました。

現場のことを真に理解していないと開発できないのがサプライチェーンソフトの世界。そこにリソースを集中し、倉庫、ロジスティクスから小売り店舗、在庫予測に各拠点での労働力管理まで、サプライチェーンの全てのポイントを網羅的に把握できるソリューションを提供している企業は他に存在しません。同社のこうした強みに、パナソニックの持つセンシング、画像認識、IoT、エッジデバイス、ロボティクスといったノウハウを掛け合わせることで、競争力を一段と高めることができると考えています。

明日の収益エンジンとしてのリカーリング型ビジネス

目まぐるしく変化し、コモディティ化も早いハードウェア単体での事業は、長期にわたって企業の収益エンジンとしての役割を果たすことが難しくなっています。私のミッションは、この先も長く維持できる収益エンジンを創り出し、次の世代に引き継ぐことだと考えており、その観点から、クラウドベースでリカーリング(継続収益)の比率が高いBlue Yonderが、戦略的に大変重要な意味を持ってきます。

写真:パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 社長 樋口 泰行(ひぐち やすゆき)

サプライチェーンは顧客企業のビジネスの枢要な部分であり、そこを支えるソリューションは継続利用いただける可能性がきわめて高くなります。Blue Yonderのリカーリング率は約70%。すなわち、新しい事業年度が始まった時点ですでに70%の売上が確定していることを意味します。私たちがこの先SaaS型、リカーリング型のビジネスモデルへのシフトを進めて行く中で、同社が特に強力なエンジンになることは間違いありません。

また、現場の効率化を通じたお客様への貢献にこだわっている点においても、同社と現場プロセスイノベーションを追求してきたパナソニックとの親和性が極めて高いという事を強く確信しています。

図版タイトル:「パナソニック コネクト株式会社 ロゴマーク(2022年4月から本格使用)」

2022年4月の発足に先立ってお披露目した、パナソニック コネクト株式会社のロゴ。Blue Yonderのロゴカラーと同じ青色を採用し、そこには「両社がワンチームになる」というコミットメントを表している。

オートノマスなサプライチェーンの実現を目指して

将来的に目指す姿は、各現場のデータを自動的に吸い上げ、AIで全体を最適化するオートノマス(自律的な)サプライチェーンの実現です。既に両社が一体となって、顧客企業との協業を通じて、その実現に向けてどのようなデータが必要なのかを探っていく活動を進めていきます。

パナソニックグループの持株会社制への移行にともない、2022年4月には「パナソニック コネクト株式会社」として新たに出発し、さらに進化を続けていきます。これからの現場プロセスイノベーションも引き続きご期待ください。