
IPC TM650 2.3.28に準拠した車載製品向けプリント基板表面の清浄度評価サービスを開始しました。
2016年6月28日
微量分析担当の川原です。
車載製品の品質は自動車の安全性に直結するため、非常に高い信頼性が求められます。特にプリント基板では腐食、絶縁不良等の原因となるイオン残渣(イオンコンタミネーション)を少なくする必要があり、IPC規格(IPC-TM650 2.3.28 Ionic Analysis of Circuit Boards, Ion Chromatography Method )に基づいたプリント基板表面の清浄度評価結果が自動車メーカーから求められる傾向にあります。
プロダクト解析センターでは、バックグラウンドの低いイオン抽出法の確立、イオンクロマトグラフの改良を行うことで、精度の高いイオン残渣測定を可能とし、この度、IPC規格に基づいたプリント基板表面の清浄度評価サービスを開始しました。
IPC規格はプリント基板表面のイオン残渣をイソプロピルアルコール( IPA)と水の混合溶液で抽出し、抽出液をイオンクロマトグラフで分析することでイオン残渣の定性・定量を行う方法です。
車載製品におけるプリント基板清浄度評価に是非ご活用ください。

評価可能なイオン種
陽イオン:Li+, Na+, NH4+, K+, Mg2+, Ca2+
陰イオン:F-, Cl-, NO2-, Br-, NO3-, SO42-, PO43-
有機酸 :酢酸, ぎ酸, メタンスルホン酸, コハク酸,リンゴ酸, フタル酸, アジピン酸*,グルタミン酸※ ※アジピン酸, グルタミン酸は高速液体クロマトグラフ(HPLC)で分析
車載製品はもとより、車載以外でもプリント基板表面のイオン残渣評価が可能です。
お気軽に下記ホームページよりお問い合わせ下さい。
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