EMC EMC Design and Certfication

車載部品のEMC評価法のご紹介(2)~放射エミッション測定法~

2019年7月4日

車載EMC評価担当の小ヶ倉(コガクラ)です。

今回、ご紹介する車載部品のEMC評価は、放射エミッション測定をご紹介します。

車載部品の放射エミッション測定(CISPR25、ECE R10)は、車載評価用テストベンチ上に設置した車載部品やハーネスから放射されるノイズをアンテナで評価する測定法です。
車載部品の放射エミッション測定は、商品からアンテナまでの距離は1mなのに、規格値は民生機器よりも低いという、非常に厳しい測定です。

民生は測定距離10m
車載は測定距離1m
民生機器と車載部品の規格値の比較

プロダクト解析センターでは、門真サイト、篠山サイトともに、車載部品の放射エミッション測定の対応ができますが、今回は篠山サイトの5m法電波暗室の試験環境をご紹介します。

まず、商品のセットアップに関してですが、大型商品やシステム商品を評価する時に、テストベンチが小さくてセットアップに苦労したことはありませんか?
5m法電波暗室は、W 10.3 m × D 10.3 m × H 6.0 mと広く、その中にW 3.0 m × D 2.0 m × H 0.9 mのテストベンチを設置していますので、大型商品やシステム商品のセットアップを楽々行うことができます。

車載部品の放射エミッション測定の測定環境
テストベンチ

また、重量物の搬入では、通路に段差があったり、テストベンチまで持ち上げたりというのは、けっこう面倒だったりしますよね。
そういった重量物でも楽々搬入できるよう、通路も含めバリアフリー構造を採用し、段差なく電波暗室に搬入できます。さらに、ハンドリフターも常備していますので、テストベンチへの持ち上げも安全に行えます。

バリアフリーな試験環境で、台車も楽々搬入
重量物はハンドリフターで楽々搬入

次に測定システムですが、車載部品の放射エミッションの測定は、測定周波数帯域が広いため、複数のアンテナを使って測定する必要があります。
そのため、使用するアンテナごとで測定ケーブルの切り替え作業があり、この切り替え作業に時間がかかります。
そこで、プロダクト解析センターでは、自動で経路を切り替え測定ができるユニットを常設しています。
これにより切り替えのミスもなく、切り替え作業時間の短縮が出来ます。
さらに、安心・確実な測定が出来るよう、プリアンプの飽和確認用のステップアッテネータも常備しています。

経路自動切替ユニット

最後に、みなさんは測定中に供試品のノイズ源を特定したいと思われたことはないでしょうか?

ご利用のお客様からも「不合格の際に、どこからノイズが発生しているのかを特定したい」というご要望をいただきましたので、弊社では、ハンディタイプのノイズ可視化装置を導入しております。
試験室内にも持ち運びが可能なため、試験配置そのままの状態でノイズの可視化を行えます。
測定結果も活用すれば、発生源を特定したい周波数だけを可視化することで、ピンポイントで効率的な対策検討が行えます。
この可視化装置は、サイトご利用のお客様は無料でご利用いただけますので、是非ご利用ください。

ノイズ可視化の測定風景
ノイズ可視化の測定結果

車載規格がよくわからない、測定の経験がない、という方でも大歓迎です。
経験豊富な試験員がサポートいたしますので、お気軽にお問合せ下さい。

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