信頼性 Reliability Evalution

海外との接着技術開発 奮闘記(ドイツ編)

2019年10月30日

信頼性ソリューション部の井内です。

9月にドイツに出張してくれた宇津木さんに、インタビューしましたので紹介します。

井内:

何をしてきましたか?

宇津木:

接着の先進的な技術開発のため、委託研究先のドイツの研究機関に進捗確認と今後の方向性に関して打合せに行ってきました。

井内:

接着とは?

宇津木:

2種類の部材を接合させるもので、身近なものとしては接着剤や両面テープがありますよね。社内でもテレビやカーナビなど接着剤を使用している製品は多々あります。
しかし、接着剤の材料の配合や異種材料同士の相性など非常に多彩で、劣化時に接合部の強度などの耐久性を保つために十分な選定・評価・対策をしなくてはなりません。
そこで、これをサポートするための先行技術開発を行っています。

井内:

もともと接着が専門だったのですか?

宇津木:

いいえ。もともとは電子工学(電子材料)です。
プロダクト解析センターで様々な事業部さんと一緒に仕事をさせていただきながら勉強しました。
接着は化学系や機械系など、多岐に渡る分野が絡んでおり、幅広い知識が必要です。
そのため、難しさもありますが、非常にやりがいがありますよ。

接着剤

井内:

自分の専門外までも勉強できる、いい機会ってことですね!

宇津木:

はい。まだ詳しくは言えませんが、
特に今回の先行技術開発は、今までの手法では分からなかったことが分かるので、接着でお困りの方々に喜んでもらえると思います!

井内:

なんだかすごそうですね。先方の進捗はどうでしたか?

宇津木:

さすが、その業界の最先端って感じでした。
しっかり希望通りの成果を出していただきましたよ。

井内:

それはやっぱり初めのお願いの仕方がよかったのですよね?

宇津木:

いいえ、それが残念ながら違います。
日本国内で仕事をすると「なんとなく分かってくれているはず」と、仕事を進めることがあります。進めながら落としどころを決めていくって感じですね。しかし、海外は書面文化なので、書面に書いていないことは実施してくれません。今回も打合せでのコンテンツは記載があったので、大丈夫だろうと思っていたのですが、きちんと明文化してもらう必要があったのです。

会議の様子(宇津木さん:写真右)

井内:

そうなんですか。やっぱり海外ってドライなんですかね?

宇津木:

そんなことはないですよ!
結局、「お客さんの役に立つためにやっているから最後まで付き合いますよ。」と言って、最高の成果を出してくれました。

井内:

素晴らしい!とってもいい人たちですね!

宇津木:

はい。その点、すごく恵まれていましたね!全体的にドイツの方々はとっても親切で、感動しましたよ。普通に道を歩いていても、カバンのチャックが開いているよと教えてくれたり、困っていると何かと声をかけて助けてくれました。

ドイツの街

井内:

いいですねー!私もドイツに行きたくなりました!

ドイツの街

宇津木:

特に、今回はかなりチャレンジングな取り組みとして実施したので、私自身も明確にお願いできていなかった部分もあり、本当に助かりました。それに、今回のことで、自分の専門性がさらに高まったと感じましたね。

井内:

たしか難しそうな資格も取っていましたよね。

宇津木:

はい。ヨーロッパで接着の安全性に関わる技術者が取得する「欧州構造接着技術者」という資格を取得しました。
その他、先方の話に付いていくためにも、必死に勉強しましたよ。

井内:

あまり聞かない資格ですね。

宇津木:

そうですね。
欧州では多くの企業がこの資格を求めていて、既に数万人が資格認定を受けているのですが、日本では、まだ20人前後でしょうか?筆記だけではなく実技試験なんかもあるんですよ。

接着剤塗布の実技

井内:

おぉ!すごい!もう立派な接着のプロですね!

宇津木:

お困りごとがあれば、なんでも相談してください!

井内:

頼もしいですね!
ところで、プロダクト解析センターは国内の共同研究は多いですが、海外への委託研究なども盛んなのですか?

宇津木:

希望があればチャレンジできる風土はありますよね。
接着の他にもリチウムイオン電池や振動関係など、現在の信頼性ソリューション部の仕事に関係する部分も多く、共同研究もできそうでワクワクしましたね!

井内:

なんだか楽しそうですね!
これからも、どんどん連携を深めていきましょう!
そういえば、今回の出張では、土曜日が空いていたようですが、ドイツを少しは楽しめましたか?

宇津木:

はい、フィルハーモニーオーケストラを聴きに行きましたよ!
素晴らしかったですね。
でも、最も衝撃を受けたのは、毎日の食事の中で、生の豚肉が出てきたことでした。とってもおいしかったのですが、これまでの常識を根底から覆されましたね!

フィルハーモニーオーケストラ外観
生の豚肉

異なる文化や考え方など、普段とは違った変化を楽しむことができたようですね。
これも海外出張の醍醐味ですね!

プロダクト解析センターでは、これからの製品開発を支える技術開発にも力を入れています。
こんな技術を開発したいなどありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
今後ともよろしくお願い致します。

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