信頼性 Reliability Evalution

【耐薬】除菌用アルコールに負けない樹脂は?薬品による樹脂トラブルを解析しませんか?

2020年4月24日

信頼性ソリューション部 酒井です。

耐薬品性試験”について紹介いたします。

昨今、ウイルス対策や衛生管理の観点から、除菌スプレーやアルコールを用いて身の回りのものの清潔・除菌対策を心掛けている方も多いのではないでしょうか。

除菌

一方で、最近、各種メーカーが
自社製品への除菌アルコールの使用について“注意喚起”を発信されているニュースをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そう、樹脂(プラスチック)と薬品(除菌アルコール等)には相性があるんです。

軽量化や意匠性といった自由度の高さをもつ樹脂材料ですが、それら魅力の一方で、“ケミカルクラック (ソルベントクラック)”という現象があります。

ケミカルクラックとは、樹脂製品に薬品が付着した際に、突然、割れ や ヒビ、白化 を引き起こす現象をいいます。

除菌
清掃

ケミカルクラックを引き起こす薬品としまして、
有機溶剤、可塑剤、潤滑油 など工場で使用されるものから、洗剤、化粧品、除菌用アルコール、食用油 など身近に一般家庭で使用されるものまで様々なものがあります。

また、薬品との組み合わせ次第ではありますが、評価実績の多い代表的な樹脂としては、ABS、PC、PC+ABS、PS、PMMA(アクリル)、POM等がございます。

時節柄、当初想定されていた使用環境に比べ、開発した商品に除菌用アルコールが使われるというケースも増えるのではないでしょうか。

  • 手作り消毒液を入れたボトルが割れてしまった
  • 除菌スプレーをかけた照明部材にヒビが入ってしまった ・・・等

商品が使われる環境・置かれた環境を改めて振り返り、上記のようなことが起こらないための事前評価を検討してみませんか。

これら樹脂特性を把握するため、プロダクト解析センターでは耐薬品性試験(ケミカルクラック試験)を実施しております。
専用の治具を用いた手法にて、樹脂の耐薬品性を定量的に解析評価することが可能です。

治具を用いた定量的な耐薬品性評価
専用治具を用いた耐薬品性評価の様子

また、ケミカルクラック発生の有無は、樹脂と薬品の組合せはもちろん、樹脂製品にどれくらい歪み(応力)がかかっているのか?も関係します。 ねじ締めで組立ている製品も多いですが、締めすぎが影響してクラックが発生しやすくなっているケースもあります。弊社では歪みの可視化技術を導入しており、実際の製品においてどの程度の外部負荷がかかっているのか?一貫して評価することも可能です。

下記の写真では、ねじ締め前後の歪みを撮影しております。
締結後、ねじ周辺部に歪みがかかっていることが分かります。

ケミカルクラックの発生要因の一つである歪みを定量的に可視化

注:歪み発生箇所に薬品がかかるとケミカルクラック発生のリスクとなり得ます

上記の試験の他にも、

  • 製品形状での評価方法のご提案
  • 温湿環境などのご使用環境に合わせた試験の実施
  • 結果を踏まえた割れの原因究明などのトラブル対応 なども行っております。

この記事で紹介している試験の詳細につきましては、こちら(耐薬品性試験)と併せてご参照ください。
樹脂トラブルでお困りの方、ぜひ一度、お気軽にお問合せください。

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