
こんにちは。ユーザビリティの池田です。
シリーズ第4回は、UCD(ユーザーセンタードデザイン)課の佐藤さんを紹介します。
1996年入社の佐藤さんは、ユーザ評価を通して、様々なお客様のお困りごと解決を支援しています。
また、UCD課の課長として課の運営なども担っています。
UCD課では、人がどのように製品を使い、感じているのかをつぶさに観察・評価・計測することにより、あいまいな「ひとの感性」を定量化し、製品仕様の提案や改善などにつなげる取り組みを行っています。
その中で佐藤さんは、ユーザビリティに関するお困りごとをご依頼者様からお聞きすることで、製品を改善するための最適な評価項目・計画を提案し、ターゲットユーザ評価や製品・サービスの効果・効能の実証実験などを行っています。
まだ世の中にない製品を検討するような場合には、
①ターゲットユーザ層の探索
②想定するユーザへのインタビュー
③インタビュー結果からの製品・サービス企画のネタの発掘
④求められる製品仕様の明確化
というプロセスで、ご依頼者様へのフィードバックするような活動まで取り組んでいます。
しかし、最初からユーザビリティの専門家という訳ではなく、大学ではEMC評価法の研究をしていたとのこと。
入社当時、「A&i快適を科学します」というキャッチフレーズに感銘を受け、配属先の所長に直談判して、ユーザビリティ分野へ転向したそうです。
当初は、床暖房、電気カーペット、掘りごたつ、温水洗浄便座などの温熱快適性のユーザ評価を行う傍ら、一時期は熱シミュレーションなども担当していました。
その後、GUI製品の視覚・認知・情報処理系の評価や事業部でのモノづくりを経験し、さまざまな実績を積んできた佐藤さん。
社内外からプロダクト解析センターにいただく様々なご依頼に対して、本業とするユーザ評価だけでなく事業部に身を置いてGUI設計などを行っていたときの経験や様々な職能の方との交流が今の仕事に活きていると話します。

評価計画を考える際には、『まずは自分で製品を使ってみる』とのこと。
自分がユーザとして使ってみることで、製品の使い方や良い点悪い点の仮説を組み、他の人がどのように使い、感じるのか?という視点で観察するそうです。
その中で、自分とのギャップを発見し、その理由を掘り下げて行くことが評価のポイントだといいます。
色々なデータを統計解析などにより分析して、「感性をロジカルに」「仕様を具体的に」示すことが自分の課のミッションだと話していました。
そのようにして自分が関わった評価が仕様に反映され、製品として世に出ることが一番のやりがいで、評価に携わった製品が発売されると、わざわざお店まで見に行くほど嬉しい!とのことです。
プライベートでは、若いころからバイクや車が趣味ということで、愛車のカスタムやドライブが楽しみだそう。
入社2年目にはスカイラインの新車を購入し、車本体以上の費用を掛けて車をいじっていたそうです。
通販で車のパーツを注文し大量に寮に届けられたため、寮夫に怒られたこともあるとか。
長期休暇には、4,5冊のビジネス書を買いためて一気に読んでしまうそうです。
ユーザ評価は決まったやり方はないけれど、ユーザをもっと知りたい、製品をもっとよくしたい、ユーザにもっと訴求したいと考えているお客様がいれば、最大限サポートしたいと話す佐藤さん。
ご依頼などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
次は、感性評価課の丸山さんの紹介を予定しています!