上司部下対談/成長する部下視点、見守る上司の視点

【ベテランvs若手対談】

プロダクト解析センターってどんなところ? -成長する部下の視点・見守る上司に視点-

まだこの世に存在しない、新しくてより快適な暮らしを実現していくパナソニックのモノづくり。それを支えるプロダクト解析センターには多様な部署があり、それぞれがユニークなアプローチで「解析」に取り組んでいます。
その一つが、ユーザビリティソリューション部。ユーザビリティの名が示すとおり、使いやすさ・使い心地を科学している部門です。一体、どんな解析が行なわれて商品は生み出されているのか、それを実現する技術者たちはどんな背景を持ち、何を目指して日々の仕事に向き合っているのか。部長の小川哲史と、入社2年目の若手・益田雄司に聞きました。

出席者

1996年入社。学生時代の専攻は人間工学。電気シェーバーラムダッシュのグリップ形状の最適化、住空間のユニバーサルデザインなど、人間工学、感性工学のプロ。2014年から現職。日本人間工学会認定人間工学専門家。

2015年入社。大学では高齢者や障がい者を含めた評価を通して、商品の使いやすさなどの向上に取り組む。入社後は一眼レフカメラの握り心地の解析に取り組み、2016年度からは無人会計システム「レジロボ®」を担当。

現在の仕事について ~快適を科学し、快適を創る~

益田くん、去年は「カメラの益田」だったけど、今年は「レジロボ®の益田」でがんばってくれてるね。
どう、最近の仕事の調子は?

yoshimura

カメラの益田って、ユーザビリティソリューション部内の「キャラ立ち宣言」のあれですか?

益田くん、去年は「カメラの益田」だったけど、今年は「レジロボ®の益田」でがんばってくれてるね。
どう、最近の仕事の調子は?

「カメラの益田」では、カメラを持ったとき、手のどの部分にどれくらい力がかかっていて、カメラをどんな形状にすれば握り心地が良くなるかを解析しました。そこで得られた知見は、デザイン部門にインプットし、商品をデザインする際の指標として活用してもらっています。

私も昔は電気シェーバーの握り心地を解析して、ラムダッシュのグリップ形状をデザインのメンバーと一緒に開発したので、益田くんはいわば“直系”の後継者。期待しているよ。

ありがとうございます。そして今年からは、レジロボ®の益田です。

レジロボ®は、ニュースでもたくさん取り上げられているよね。

そうなんです。すごく注目を集めています。
自動で商品を袋詰めし、店員を介さずスムーズに買い物できる新しい買い物方法で、店員を抱えるコンビニなどの人手不足解消にも貢献できると期待されています。
現在は、実証実験中ですが、私は、ユーザビリティの観点から技術開発に携わっています。買い物中のユーザーの行動観察や目線の動きの解析から現状の課題を導き出し、ソリューションを提案しています。

今後は、これまでにない新しい経験やインパクトを世の中に与える商品・サービスが益々、重要になってくると思うけど、これまで経験したことがない商品・サービスは、世の中の人々と様々なミスマッチを起こしてしまう可能性もある。それらがスムーズに社会に浸透できるように設計することも、我々ユーザビリティ部門の重要なミッションだよね。

カメラとレジロボ®は、まったく違う商品ですが、「人を中心に商品・サービスを考える」という点では、ユーザビリティソリューション部としての変わらない役割だと思っています。

私たちの部は「使いやすさ」や「使い心地」といった「目に見えない人の感覚を科学する」部署。 感覚という数値化しにくいものを定量化し、問題点の抽出や改善策の提案を行うという意味では、カメラも レジロボ®もつながっているよね。益田くんは、学生時代の専攻も、ユーザビリティに関連した研究をしていたよね。

はい。「振動を使ったコミュニケーションについて」研究をしていました。

言語や音声、視覚に替わるコミュニケーションの媒介として、振動を使うということ?

そうです。ツールとしてはスマートフォンを使用しました。振動によって、例えば「進む」とか「戻る」印象を抱くことができれば、少なくとも振動に意味を持たせる事ができますよね。
研究では、「誰もが、特定の印象を抱く振動」を見つけることが大変でした。
どんな振動を発生させたら、どんな印象を抱くのか分かりませんし、さらに、高齢者や障がい者はどう感じるのか、誰もが振動を解釈できるように工夫しないといけない。となると、色んな条件で、色んな人を対象に感覚を定量化することになる。今の仕事とつながる部分です。
この研究のきっかけとなったのは、障がいのある方とキャンプで共同生活を送った経験からなんですが、そのおかげで、バリアフリーやユニバーサルデザインといった「誰もが使いやすく」という考え方に興味をもちました。これも、今の仕事につながっている部分です。 そういう小川さんは、どうして今のお仕事を?

学生時代に人間工学を専攻していて、特に「“人を取り巻く環境”と“人の感性”の関係を研究する」感性工学の分野に興味を持ちました。
そして、その頃読んだ「感性工学」という本の中に、当時の松下電工の照明器具の取り組みが紹介されていて、自分が学んでいる学問で、世の中をよくしようとがんばっている会社があることを知りました。
当時の企業スローガンも「快適を科学します」で、その点もシンパシーを感じたからです。

今、我々が進めているユーザビリティの仕事に通じるところがあるのかもしれませんね。