雑学/日常をちょこっと科学しました

皆さんが毎日座っている「椅子」、座り心地はいかがですか??

座り心地のいい椅子の原則として「体圧(=身体の表面にかかる圧力)が適正に分散されている」「正しい姿勢が維持できる」ことが重要です。座ったときに体重が一点にかかってしまうと時間が立つにつれてお尻が痛くなってきますし、体が傾いていると疲れが生じます。
そこで今回は、椅子に座ったときの体圧のかかり方を視覚的にチェックし、体圧が分散されているか、体圧のバランスがおかしくないかを調べてみたいと思います。

体圧のかかり方を調べるには右図のような圧力分布測定システムを使用します。

このシートを椅子に乗せてその上に座ることで、椅子に座ったときの体圧のかかり方が 視覚化、数値化できます。
今回は、硬さの異なる椅子3種に座ったときの圧力分布を測ってみました。
その結果、、、

座面が木材でできた硬い椅子Aは圧力が一部に集中(赤い部分)してしまっています。座った本人の感触としても「硬い」「長時間座るのは痛い」という意見が得られました。

一方で、座面が布でできた柔らかい椅子Bと椅子Cは、圧力が一部に集中せずに分散しており、本人の感触としても「すごくラク」という意見が得られました。
ただし、適度な跳ね返りのある椅子Bでは体圧がお尻で受け止められている一方で、椅子Cでは座ると沈み込むため圧力が太ももまで分散しています。座った本人の感触としても、椅子Bは「姿勢が保てる」「長時間座っていても大丈夫そう」であるのに対し、椅子Cは「すごくラクだけどだらける(^^;;」といった意見となりました。

このように体圧のかかり方一つで、座ったときの印象も大きく変わってきます。

ユーザビリティソリューション部では、体圧が一部に集中するような椅子は会議時間の短縮化のためにも会議スペースに、体圧がお尻でしっかり受け止められている椅子は長時間の作業も快適に行えるように作業机に、体圧がお尻だけでなく太ももまで分散するような椅子は休み時間中しっかりリラックスするためにもリラックスコーナーに、といったように目的に合わせて使い分けをしています。