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「児童主体の実践的な学び:
聖母プチリンピック開催に至るまで」

■アレンジ概要
プログラム①・②・④のカリキュラム・マネジメントにおける活用事例です。同校では学年で設定をした育成したい資質・能力にもとづき、
「オリンピック・パラリンピック」を題材に「東京2020大会以降に求められる社会を考える」ことをねらいとして実践を行いました。
総合的な学習の時間を軸に各教科とも関連させた年間カリキュラムの編成例と資質・能力の育成例についてご紹介します。

「おもてなし」のために調べたこと:中国

児童が推薦する競技
●アレンジの経緯
児童の身近なテーマである「オリンピックとパラリンピック」を題材にしたい。特にパラリンピックに興味・関心を持ち、児童が主体的に、共生社会の実現について考えるキッカケとなる授業を実施したい。

●アレンジの概要
各学年で育成したい3つの資質・能力にもとづき、授業・単元構成を行った。「東京2020大会以降に求められる社会を考える」をねらいに、プログラム①・②・④の映像やスライドを児童が理解しやすいようにアレンジを行った。
■年間カリキュラム
オリンピック・パラリンピック大会を「支える」という視点で、調べ学習や外部講師との出会いなどを通して共生社会について学ぶ。
そして、共生社会を実現する為の一つの行動として、「聖母プチリンピックの開催」を行うカリキュラムを設定しました。

■年間カリキュラム詳細

1. まずは年間のカリキュラムを考える上で、学年で育成したい3つの資質・能力を設定。

2. それらの資質・能力を発揮できる活動場面を想定しながら、各プログラムを活用し、
毎回の授業で「東京2020大会を通して、どのような社会が求められるのか」を実施。
■プログラム①の活用事例 ~オリンピック・パラリンピックを支える人々~ 【想像力】

- 映像教材を活用し、オリンピック・パラリンピックに関する興味・関心を広げる。
- オリンピック・パラリンピックに関わる人たちについて考え、イメージマップに記載する。
※支える・見る・する視点で色分けし、視覚化 - グ情報の授業と連動させ、「支える」という視点で、児童が興味を持った内容を選択して、調べ学習を実施。
- 児童のふりかえり「東京2020大会を通して、どのような社会が求められるのか」
○誰かのために精一杯頑張る社会
○いろいろな仕事が繋がる社会
○才能が生かされる社会
■プログラム④の活用事例 ~パラスポーツを通じて、共生社会について考える~ 【協力】

- 映像を活用し、パラリンピックの歴史や考え方を知るとともに、「障がいの種類や程度といった違いのある選手が、より公平に競うには、どんな工夫をすればよいか」をテーマに話し合う。
- パラリンピック選手について調べ、簡単な新聞記事にして、まとめる。
- パラリンピック選手と出会う。
- 多様な個性をもつ人々との共生に必要なこと、とは何かを考える。
- 共生社会の実現に向けた日本の課題について考える。
- 児童のふりかえり「東京2020大会を通して、どのような社会が求められるのか」
○一人一人の違いを知り、個性を生かす
○特別な人ではなく、みんな普通の人だと考える
○違いを楽しむ
■発展学習「聖母プチリンピックを開催しよう!」 【想像力・協力・創造力】
国語科「推薦しよう」の単元の題材と関連させ、「する・支える」の視点で、年間を通じて学んだことを活用し、様々な個性を持った人々がパラスポーツを楽しめる大会を、児童が企画・開催を行う。
●育成したい資質・能力との関連
【想像力】学校にある道具を使って、実施できる競技を検討する
【協力】 グループで、聖母プチリンピック開催の企画・発表をする
【創造力】聖母プチリンピックを開催する


競技について、イメージマップを使い、アイディア出し
●教員の声

京都聖母学院小学校 一色 裕亮 先生
小学生の発達段階で、対話を通した主体的・協働的な学びをしていく為には、題材に関する知識やイメージを導入で全体に共有することが重要です。 共有する際に、映像教材は非常に有効でパナソニックの教材は映像が充実しており、カリキュラム編成をする上で役立ちました。また、映像は登場人物の生の声を、児童の心に直接届けることができ、道徳的価値観を養うという観点でも有効だと思います。映像教材の効果もあり、児童同士で共生社会を考える議論も深まったと感じています。