プログラム①
特別支援中学部
生活単元学習

「地域連携型プロジェクト学習:スポーツフェスタ2019の
 企画・運営」

・千葉大学教育学部附属特別支援学校中学部での実践 ・領域教科を合わせた指導の生活単元学習での活用 ・生徒の主体的な学びを重視したプロジェクトを含むカリキュラム編成 ・発展学習として「スポーツフェスタ2019」を企画・運営

■アレンジ概要

プログラム①のカリキュラム・マネジメントにおける活用事例です。同校では、「オリンピック・パラリンピック」を題材に、集団の中で役割を担い協力をすることで「主体性」を育むことをねらいとしたカリキュラムを設計しました。育成する資質・能力を「他者と関わる力・他者のために主体的に行動する力」と設定し、校外学習を組み合わせた生徒の主体的な学びを実現するためのプロジェクトを含んだカリキュラムの編成例についてご紹介します。

スポーツフェスタの様子

スポーツフェスタの様子

地域の方々との交流

地域の方々との交流

●アレンジの経緯

クラスには教科の学習が成り立つ生徒から、教師の関わりが常時必要な生徒まで多様な生徒が在籍している。多様性があるからこそ全員で参加できる活動などでそれぞれの役割を担い、互いに協力していく「主体性」を育みたい。

矢印

●アレンジの概要

設定したねらいにもとづき、資質・能力を育成するための、カリキュラム編成を行った。導入で生徒の関心を高めるために、プログラム①の映像教材を活用し、校外学習を組み合わせ授業展開した。

■年間カリキュラム

オリンピック・パラリンピックを「支える」という視点で、地域の方々へパラスポーツの場を提供し、 交流するイベント「スポーツフェスタ2019」をプロジェクトとして設定。
プロジェクトを通じて、「他者と関わる力・他者のために主体的に行動する力」を身につけるカリキュラム編成になっています。

年間カリキュラムイメージ

■年間カリキュラム詳細

カリキュラム詳細

1.まずは年間のカリキュラムを考える上で、中学部で育成したい資質・能力を設定

・他者と関わる力 ・他者のために主体的に行動する力

2. 学習内容を4つのフェーズで捉えてカリキュラムを編成

■①スポーツを知る

〇スポーツへの様々な関わり方を知る

生徒の身近なスポーツを観戦するためには、「どのような人が関わっているか」を考え、
スポーツには「見る(観戦)」、「する(競技)」、「支える」などの関わりがあることを知る。
生徒が参加するスポーツ大会では、どのような人が支えてくれているのかを考え、支えてくれる人達のために、スポーツ大会への参加にむけて、自分たちができることを考える。

〇「オリンピック・パラリンピック」を知る

プログラム①の映像教材を活用し、オリンピック・パラリンピックを知る。
※生徒が映像を見て、「動画制作をしたい」と発案があり、「スポーツフェスタ2019」の
 オープニング映像を制作することが決定。

②スポーツをする

〇「Let'sチャレンジ!Let'sスポーツ!」~スポーツ大会がんばろう~

千葉県特別支援学校中学部スポーツ大会への参加を通じて、スポーツをする視点を学ぶ。
※当日は、雨天のため中止

③校外学習で学ぶ

〇パラスポーツ体験

ボッチャ、車イスバスケ、フロアホッケーを「MEGAWEB」にて体験。 パラスポーツ体験を通じて、スポーツフェスタには、どのような方々が来場されるのかを考える機会を 想定して、実施。
※スポーツフェスタに、車イスの方が来場される可能性もあるなどの声があがった。

〇オープニングムービー制作

「スポーツフェスタ2019」で放映する、オープニングムービーの素材を 「チームラボお台場」にて、生徒と一緒に撮影。
「チームラボお台場」で撮影した素材と、校内で撮影した聖火リレーの 映像を組み合わせオープニングムービーを制作。

聖火リレーの撮影風景

聖火リレーの撮影風景

④【発展学習】スポーツフェスタを開催する

〇「スポーツフェスタ2019」の開催

オリンピック・パラリンピックを「支える」という視点で、実施。 「他者と関わる力・他者のために主体的に行動する力」の資質・能力を発揮する場として、設定。

■スポーツフェスタの様子

〇事前準備

  • 地域の方々をお招きするために、会場の装飾品、競技説明の看板、記念品として配布する五輪マークのマグネットなどを準備。
  • 来場者が楽しんでいただける競技やルールを考える。

事前準備する生徒

事前準備する生徒

〇スポーツフェスタ当日

  • オープニングムービーを放映し、聖火リレーを持った生徒が登場。
  • 生徒たちが司会、インタビュー、競技の説明や審判などを担当。
  • 地域の方々と競技や健康体操を通じて、交流を深めた。
  • スポーツフェスタ企画・運営するにあたり、役割分担をしながら生徒同士で協力し、
    地域の方々に楽しんでいただけるよう、主体的に関わり、行動した。
聖火を持って登場

聖火を持って登場

司会をする生徒

司会をする生徒

インタビューを受ける生徒

インタビューを受ける生徒

競技を担当する生徒

競技を担当する生徒

【教員のコメント】

スポーツフェスタを通じて、
生徒たちは役割を担う、自分から取り組む、
友達と一緒に取り組むなど、大切なことを
たくさん学ぶことができた。

イベント終了後の集合写真

イベント終了後の集合写真

●教員の声

千葉大学教育学部附属特別支援学校 中学部 佐久間 智大先生

千葉大学教育学部附属特別支援学校 中学部 佐久間 智大 先生

プロジェクトを設定し、映像教材を活用したり、校外学習を組み合わせることで、 知的障がいをもつ生徒たちが、
生き生きと活動に取り組んだ。その結果、生徒たち自身が達成感、成就感を感じられたことが印象的でした。
今後も、この経験を生かし、中学部が目指す、中学部段階でできる「人のために何かをする」「主体的に行動する」という大きなねらいに向けて、さまざまな学習活動に取り組んでいきたいと考えています。