特別企画:オンライン授業シリーズ

箕面自由学園中学校
安田 誠 先生

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「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」

第三弾:オンライン授業実践レポート②

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世の中では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴い、緊急事態宣言が出される中、学校は休校措置や登校制限が行われ、子どもたちの学習環境が大きく変化しています。今回は、箕面自由学園中学校の安田誠先生に「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」の教材を活用して実施いただいたオンライン授業の内容を記事としてお届けします。

オンライン授業の様子①
オンライン授業の様子②

オンライン授業の様子

●実践事例の概要

学校:箕面自由学園中学校
実践教員:安田 誠 先生、他4名の先生(グループワークファシリテーション)
教科:総合的な学習の時間(同校ではI・U(体験・探究型学習)と位置づけている)
対象:1年生 27名(一人一台のタブレット端末使用によるオンライン授業)
活用プログラム:プログラム①「大会の意義とそれを支える人々」             
        プログラム③「テクノロジー&イノベーション」

活用の背景:同校ではSDGsを総合的な学習の時間の大テーマに据えています。3年間の体験と探究を通して、世界の諸問題に
      対して自ら問いを立て、調査をし、解決の方法を提案することができる、思考力と実践力を養うことが目標です。
      1年生は「世界を見わたし、幅広い知識を獲得する」段階と位置づけています。今回はその導入授業として、
      世界に、また社会課題に目を向けるきっかけとして、生徒にも身近なオリンピックとパラリンピックを切り口に
      した授業を実践しました。

授業概要:SDGsをテーマにした学習の導入授業に、オリンピックとパラリンピックを選択したのは、世界に目を向けるきっか
     けになる題材として、生徒が興味を持ちやすく、また、国際的、社会的な側面をこの大会が有しているからとのこと
     でした。今回の授業は大会が持つ様々な要素を知るために、大会に関わる人々をテーマにイメージマップで発想を
     広げるワークを行いました。
     まだ、直接あったことのない新1年生の授業ということで、生徒同士、教員と生徒の間のコミュニケーション促進の
     ためにも、グループワーク時は各グループに教員1名がファシリテーターとして入りました。

●授業の流れ

授業時間:50分

導入

15分

  • 授業の基本ルールの説明
    (話し合いの基本やイメージマップなど)

  • 映像教材の視聴
    プログラム③-放送技術の進化   
      プログラム①-オリンピックとはどんなもの

  •  授業のねらいの確認
ワーク方法説明の様子

ワーク

20分

  • ワーク説明

  • 個人ワーク(ワークシートを使用)

  • グループワーク
    (個人のワーク成果を発表しながら、面白いと思ったものを
     ピックアップし、グループワーク記入箇所に記入)
生徒のワークシート成果物

発表

15分

  • 提出・各グループ発表(グループの代表者がワークシートを
    デバイス[スマートフォンのカメラなど]で撮影し共有)

  • 映像教材の視聴
    プログラム①-リオオリンピックの舞台裏

  • まとめ
映像教材視聴の様子①
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●授業内容や工夫のポイント

導入

  • 授業の基本ルールの説明(話し合いの基本やイメージマップなど)

  • 映像教材の視聴
    プログラム③-放送技術の進化、プログラム①-オリンピックとはどんなも

  • 授業のねらいの確認
映像教材視聴の様子②

【授業の基本ルールの説明】

授業の導入部分でオンライン授業に参加する際のルールやワークについて伝えておきます。全員が確実に聞いているはじめのタイミングで、授業で気をつけて欲しいことや意識してほしいことなどは共有しておきます。
※写真のマインドマップ説明資料は教員のオリジナルスライドです

グループワーク説明の様子

【映像教材の視聴】

導入で映像教材を視聴し、授業への興味・関心を高めます。映像はネットワーク速度や使用するツールによって映像がスムーズに流れない可能性もあるので、事前の動作環境チェックが重要です。

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ワーク

  • ワーク説明

  • 個人ワーク(ワークシートを使用)

  • グループワーク
    (個人のワーク成果を発表しながら、面白いと思ったものをピックアップし、グループワーク記入箇所に記入)
参加者ワークの様子⑤

個人ワーク

【個人ワークとグループワーク】

授業の事前に生徒宅に印刷したワークシートを配布しています。紙媒体にすることで、特別なWEBツールを使う必要がなく、生徒は今まで通りのやり方でスムーズにワーク進行ができました。  
個人でイメージマップを作成した後、グループワークに移るために、それぞれのグループメンバーだけが参加できるミーティングを設定し、少人数で話し合いを実施しました。各自が順番に発表し、聞いているメンバーは発表者の意見で面白いものを付け足していき、グループのイメージマップを完成させました。

グループワーク発表の様子①
グループワーク発表の様子②

グループワークの様子

※今回はファシリテーター教員が各グループに入り、グループワークの進行をサポートしました。

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発表

  • 提出・各グループ発表(グループの代表者がワークシートをデバイス[スマートフォンのカメラなど]で撮影し共有)

  • 映像教材の視聴(プログラム①-リオオリンピックの舞台裏

  • まとめ
全体発表の様子

【各グループ発表】

各グループで、代表1名がグループの意見を反映したワークシートを自分のデバイス(スマートフォンのカメラなど)で撮影し、教員へデータを提出しました。  
全体のミーティングに戻ったら、代表の生徒が提出したデータをもとに発表を行い、意見交換を行いました。グループで広げた意見を「国が一体になる」「ドラマがあり感動する」などのイメージでさらに統合していくグループもありました。グループワークが終わったあと、生徒たちからは「楽しかった~」という声が漏れていました。

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デジタルとアナログの良さを生かした授業で、生徒たちも活発にグループワークに参加していました。
次回の記事は、学年を巻き込んで本授業を実践した安田先生に実践に至る経緯や準備・実践について
話を聞いていきたいと思います。お楽しみに!

協力教員

安田先生顔写真

箕面自由学園中学校
安田 誠 先生

今回の授業に参加した生徒達は、中学校1年生なので4月当初からオンライン上でしか会ったことがない生徒ばかりでした。この授業を実施するまでもオンラインで双方向の授業を実施していましたが、生徒同士が意見交換できる場はあまりありませんでした。 しかしオンラインでも出来るだけ生徒同士が話をし、関係性の構築につなげたいという思いがありました。そこで、この教材ならば多くの生徒が意見を出しやすく参加しやすいと思い、
今回の授業のように多くの教員がファシリテーターとしてグループに入ることで、生徒同士のコミュニケーションの場を作ることができました 。