世界でも大きな地震が起きているの?

地球上では、1年でおよそ50万回もの地震が起きている。そのほとんどは、人が気づかないくらいの小さなものだ。その中の1,000回くらいが、人の生活になんらかの被害(ひがい)を出す大きな地震になる。地球はまるで生きているみたいに、常(つね)に活動を続けているんだね。

1985年のメキシコ地震では、震源(しんげん)から離(はな)れていたメキシコシティが、最も大きな被害にあった。メキシコシティはもともと湖だったところで、やわらかい土地の上に建物が建てられていたんだ。やわらかい土地の上に建てられていた高いビルや家は、地震でたくさんたおれた。そして多くの人々が、その下じきになってしまったんだ。

2004年にインドネシアのスマトラ島で起きた、スマトラ沖(おき)地震のことは知っているかな。長さ560kmにもおよぶ断層(だんそう)が大きくずれて、巨大(きょだい)な津波(つなみ)が発生した。大津波はインド洋のまわりの国々をおそって、22万人にものぼる人の命を奪(うば)った。この周辺は、プーケット島をはじめリゾート地として有名なところで、遊びに来ていたたくさんの観光客が犠牲(ぎせい)になってしまったんだよ。