目がかんちがいするってどういうこと?

左の図形を見てみよう。まん中にある円は、どちらが大きいと思う?ちがう大きさに見えるかもしれないけど、実は同じ大きさだよ。こうした目のかんちがいは、錯視(さくし)とよばれている。目で見た物は、脳(のう)で理解(りかい)するから、脳のかんちがいと言ってもいいかもしれないね。まわりにある円の大きさがちがうから、脳がまちがえてしまうんだ。

次は、下の2本並(なら)んだ線を見てごらん。ゆがんで見えるかもしれないけれど、実はどちらもまっすぐな平行線なんだよ。2本の平行線にななめの線が入ると、その影響(えいきょう)を受けてゆがんで見えてしまうんだ。おもしろいね。

もうひとつ、実験をしてみよう。まず、新聞紙や雑誌(ざっし)を丸めて、筒(つつ)を作る。そして片目(かため)を閉(と)じて、あいている目で筒をのぞいてみる。そして閉じている目の前に、少し離(はな)して手のひらを出してみよう。そして閉じている目を開くと、あらふしぎ!手に穴(あな)があいて見えるよ。

人は、両目で見たものを、脳の中でひとつに合成している。筒を使った実験では、右目と左目でまったくちがうものを見ているから、ひとつに合成した時に画像(がぞう)が重なって見えたってわけだね。