大切なあかりを、学びはもちろん、
くらしにも役立ててほしい

JHP・学校をつくる会
代表理事 小山内美江子さん

写真:JHP・学校をつくる会 代表理事 小山内美江子さん

カンボジアを中心に教育支援を行う「JHP・学校をつくる会」では、25周年を迎えた今年、他団体のASACさんから引き継いだ識字教育事業を本格的に始動しました。最初の活動拠点はカンボジアのコンポンチャム州。ここに、成人のための識字教室を開校しました。識字能力の向上は、くらしや仕事に良い変化を及ぼし、それはやがて、子どもたちの教育向上にもつながります。それがこの事業のねらいです。

今回のAKARIアクションでは、クラウドファンディングで寄付を募り、2018年10月の開校式に「ソーラーランタン」120台と「ソーラーストレージ」16台を贈ることができました。ランタンは小さいけれどとても明るく、みなさん大変喜んでおられました。教室で使うストレージも、部屋全体を十分に照らしてくれます。実は以前、別の村に大きなソーラーパネルを設置したところ、盗まれてしまい大変残念な思いをしたことがあるんです。でも、このランタンなら管理もしやすいですし、きっと大丈夫でしょう。

開校式が行われた頃は、ちょうど稲刈りが終わったばかりで、あたり一面切り株だらけ。私は車で現地に入ったのですが、本当にひどいガタガタ道で、とても88歳のおばあちゃんが通るような道ではありません(笑)。もちろん街灯なんてありませんから、夜は真っ暗闇です。そんな中を、みなさん一所懸命歩いて通ってくるんです。

識字教室の生徒はほとんどがお母さんで、昼間の仕事と夕食のお支度を終えてから教室に集まってきます。“自分の国の言葉で話し、自分の国の字を読み、自分の国の字を書ける”ことを目標に、とても熱心に取り組んでおられます。寄贈したランタンは、貸し出しという形で一人ひとりにお渡ししているので、夜でもお勉強ができますし、暗い道も安全に歩けます。また、明るいところでお食事ができるのも、とてもいいことだと思うんです。せっかくのあかりですから、ぜひ有効に使っていただきたいですね。

今はまだお手伝いが必要ですが、将来的には、現地のローカルスタッフが自分たちの手で運営できるようにしていきたい。それが私たちの目標であり、願いです。

(プロフィール)
小山内美江子(おさないみえこ)
JHP・学校をつくる会 代表理事/脚本家
1930年、横浜市生まれ。脚本家として「3年B組金八先生」(TBS)、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」など数々のヒット作を手がける一方で、「JHP・学校をつくる会」の代表理事として国際協力活動にも取り組む。近著に「終活なんてまだまだ早い!人生は還暦から!」(ヨシモトブックス)がある。