無電化地域ソリューション​

ケニアの国旗 ケニア活動概要

電気を届けて、マサイ族居住区の生活改善を支援

ナロク県 エンクトト地区

タンザニア国境近く、マサイ族約3,700人が暮らす村。この地域に産業はない。家畜の牛と山羊が唯一の資源。
1世帯1日あたりの生活費は平均2.5ドルと、ほとんどの家庭が貧困ライン以下である。
遊牧民のマサイ族は近年定住化が進んでいるが、生計は昔からの放牧と小規模農業が頼り。
気候変動の影響も受け、貧困から抜け出せない状況が続いている。
ケニアでは人口の約36%しか電気にアクセスできず、農村部ではわずか12%程度。この村に電気は通っていない。

ケニア エンクトト地区の地図:スーダン、エチオピア、ウガンダ、ケニア、エンクトト地区、ナイロビ、ソマリア、ルワンダ、ブルンジ、タンザニア

主な活動内容

啓発学習による
地域住民の人材育成と支援

太陽光発電システムの運転、保守・整備に携わる人材の育成。

電気の利用についての意識啓発。​

小学校で照明を活用し、進学率向上に挑戦。​

太陽光発電・蓄電システム
の寄贈​

学校、診療所、各家庭に十分な電力を供給。

  • 太陽光発電・蓄電システム
  • エネループソーラーストレージ
  • ソーラーランタン
  • ソーラーポンプシステム

収入(経済)と
衛生環境の向上を支援​

野菜・果物の栽培や養鶏を行い、収入の向上を図る。​

収穫した野菜・果物、鶏卵を、子どもたちの栄養状態改善につなげる。​

診療所で夜の診療とワクチンの冷蔵保存に電気を活用。

家庭で照明を活用し、ケロシンランプによる健康被害の低減に貢献。​

対象地域:

ケニア共和国
ナロク県ナロク南準県エランガタ・エンテリット地域エンクトト地区

実施期間:​

2年間(2018年10月~2020年9月予定)

協力団体​

キリスト教精神に基づいて開発援助・緊急人道支援・アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。その活動は、アメリカ生まれのキリスト教宣教師ボブ・ピアスによって始められた。1950年9月、アメリカのオレゴン州で「ワールド・ビジョン」を設立。現在では、約100か国で、宗教、人種、民族、性別にかかわらず、すべての子どもたちが健やかに成長できる世界を目指して活動している。

欲しいのは、夢をかなえる電気。

首都ナイロビから車で5時間のところにある、マサイ族の集落。生計は放牧や小規模農業に頼り、現金収入はごくわずか。定住化政策や環境保護区を設ける土地政策の影響で、近年、遊牧できる土地が限られてきており、新たな産業が必要です。また、学校へ通う子どもたちが増え、教育現場では照明の導入なども期待されています。定住化や社会の変化で、くらしが少しずつ変化し、様々な場面で電気の活用が求められています。

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木の枝の骨組みに泥や牛糞を塗固めて作るマサイ族の家。明り取りの窓がなく、室内は非常に暗い。
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家の中ではケロシンランプを使用。ソーラーランタンのあかりを使えば、ケロシンによる健康被害の低減や、灯油代削減による経済性向上が見込まれる。
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地区唯一の診療所。冷蔵庫が稼働せず、ワクチンは毎週、看護師が約50km離れた町に取りに行く。ワクチンは1~2日しか保存が効かない。
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集落にはキヨスクがあり、牛や山羊などの家畜を売って得たわずかな現金収入で食品や日用品が買える。
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全校生徒約250人のイルキマティ小学校。高校・大学へ進学する生徒は少ない。
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あかりのない教室。あかりを導入して朝と夜に補習授業を行うことで、進学率の向上が期待される。

地場産業の“種”は、たくさんある

「電動ポンプで小川から水をくみ上げ、野菜や果物を育てたい。」「ふ卵器を使って生産性の高い養鶏に取り組みたい。」電気の活用で収入向上を目指す様々な声が、集落の中から上がっています。住民達を巻き込んだ地場産業のモデルづくりへの挑戦が期待されます。

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学校敷地内に小川があり、この水をポンプでタンクに汲み上げ、下側に畑を作り、作物を売りたい。(作物はトマトや豆類を検討中)
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太陽光発電・蓄電システムは、タンク(写真左)のそばに設置を予定している。
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ふ卵器が活用できれば、養鶏の生産性が上がり、卵の販売で収入の向上が期待される。
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育てた野菜や果物、卵は店頭で販売するほか、給食として栄養不良の子どもたちにも提供。栄養状態改善につなげていく。