家庭向けエアコン

ルームエアコン「エオリア」LXシリーズは在宅時間増によるエアコン使用時間の増加で空気質へのこだわりと快適性要求が一層高まる中、年間を通じて快適性と省エネ性を両立する製品です。
エネチャージによる極上冷房を更に進化させ、冷房が苦手な方でも使用できるよう快適な「しっとり冷房」機能を新搭載、快適性と省エネ性を向上させました。また、排気換気機能をプラスすると共に換気とナノイーXを組み合わせ空気質の改善も実現ました。更にIoT技術による省エネの見える化により節電意識の向上も図っています。
これらの取り組みが評価され、「2022年度省エネ大賞」において、省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。省エネ大賞の受賞は2年連続で、家庭用ルームエアコンでは、2022年度唯一の受賞となりました。

ルームエアコン CS-LX403D2

GHP(ガスヒートポンプエアコン)

GHP(ガスヒートポンプエアコン)は、室外機内にあるコンプレッサーをガスエンジンで駆動し、ヒートポンプにより冷暖房を行う空調システムです。
2020年に発売した超高効率GHP「エグゼアⅢ」は、機器サイズおよびメンテナンススペースを削減し、設置面積を従来から17%低減しました。また、冷凍サイクル効率および送風機効率向上などの技術開発により、年間エネルギー消費量を前シリーズ比約10%削減し、コンパクト化と省エネ性を両立しました。
これらのことが高く評価され、2020年度省エネ大賞(資源エネルギー庁長官賞)他、数々の賞を受賞しました。

GHPエグゼアⅢ

エコキュート
<太陽光自家消費促進型 自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機>

パナソニックは、おひさまエコキュートで再生可能エネルギーの自家消費を促進し、カーボンニュートラルの実現に貢献します。
「おひさまエコキュート」はお湯を沸かす際、大気熱と太陽光発電と電気を併用。CO2排出量と給湯にかかる光熱費が削減できます。
エネルギーの自給自足をめざした新しい生活スタイルが求められる昨今、地球温暖化や自然災害など、私たちを取り巻く環境は、刻々と変化しています。
おひさまエコキュートは太陽光発電でつくったエネルギーを有効活用し環境に配慮してお湯をつくります。

エコキュート Yシリーズ

吸収式冷凍機『節電型ナチュラルチラーPR型ジェネリンク』

吸収式冷凍機は、圧縮機を使わず真空下での冷媒の気化熱を利用する空調システムです。冷媒に水を使い、運転動力源に工場の廃熱やガスの燃焼熱など熱エネルギーを使うため消費電力量が少なく環境にやさしい空調設備として、ドーム球場などの大規模施設の空調に適しています。冷房負荷が大きい時に電力負荷のピークを下げられることに加え、自然冷媒の水を使用していること、また、同程度の能力が必要な空調設備として室外機の設置スペースが少ないという大きなメリットがあります。
本製品は従来製品から定格冷却水流量を30%、冷却水ポンプ搬送動力を65.7%削減することで、電力消費の大きい冷却水ポンプの消費電力量を限界まで削減且つ、廃熱利用によるガス燃焼23.5%削減による製品全体としての省エネを実現したことを評価していただき、平成29年度(2017年)のデマンドサイドマネジメント表彰において、ヒートポンプ・蓄熱センター振興賞を受賞しました。

ナチュラルチラーPR型ジェネリンク

欧州向け温水暖房システム

欧州向けに販売しているAquarea Air to Water(A2W)は、再生可能エネルギーを活用した環境に優しい次世代暖房システムです。業界トップクラスの省エネ性を実現し、太陽光発電システムとの連動も可能です。各社に先駆け、自然冷媒であるプロパン(R290)を採用したラインアップもそろえ、さらなる環境負荷軽減に貢献しています。また、優れた工業デザインとして、グッドデザイン賞を受賞。IoTクラウドを用いた遠隔監視など、お客様の暮らしに寄り添ったサービスも展開しています。
環境にも人にもやさしい商品として、当社Aquareaは進化し続けます。

温水暖房機 Aquarea タンク一体型 All in One Jシリーズ

IAQ制御搭載 熱交換気システム

春秋の室内外の温度差が小さいときは、給気風量はそのままで、排気風量を絞った運転で消費電力を抑えます冬期は外気温が室内の温度より低くなり、すき間風などの自然換気が増えます。換気システムによる換気量(給気・排気共に)を減らして消費電力を抑えます。
風量一定制御機能付の給気・排気の2つのDCモーターと熱交換気・普通換気の切替えを温度センサー・湿度センサーで効率よくコントロール。最適な風量と換気方式で快適と省エネを実現します。

熱交換気ユニット
(カセット型・DCモータータイプ)
熱交換気のしくみ(冬期の場合)

グリーンAC Flex

グリーンAC Flexは、低圧エア(0.25MPa以下)でも微細ミスト粒径(約6~10μm)で噴霧可能なミストノズルを用いた二流体加湿装置(噴霧機)です。フレキシブルな施工方法で、場所を選ばず、簡単に設置できます。
工場における加湿が必要な工程において利用することにより、従来の間接的蒸気式加湿装置の加熱エネルギーや電極式蒸気加湿装置の電気エネルギーを必要としないことで、従来の加湿設備に比べて、消費電力を大幅に削減することが可能です。また、低エア圧駆動のため省エネ性にもすぐれています。なお、グリーンAC Flex(噴霧機型番AE-GF011:ノズル型番AE-GNG013)は、環境省LD-Tech「2022年度」認証製品に選ばれています。

グリーンAC Flex
グリーンAC Flex

家庭用冷蔵庫

本製品はインバーター制御のR600a用高効率コンプレッサーを搭載し、INMETROが定めるエネルギーラベル制度において最高位である“A+++”を取得し、省エネ性能トップクラスを達成しました。Smartsenseを新たに搭載し、ドア開閉、明るさ、温度センサーから、冷蔵庫の使用状況を監視して生活状況に合わせて冷蔵庫を稼働させ、エネルギーを節約します。
一般的にブラジルで生産されているフロストフリー製品のラベル“A”の消費電力量に比べて45%以上のエネルギーを削減しています。

家庭用冷蔵庫 NR-BT43PV1

生ごみ処理機

生ごみ処理機は家庭から排出される生ごみを130℃の温風で乾燥し、体積を約5分の1まで減量かつ軽量化できることから、ごみの減量化に効果があり、自治体の焼却施設や焼却灰処理で発生するCO2排出量の削減に貢献が可能です。
昨今、日本においては老朽化などによりごみ焼却施設が減少傾向にあり、回収したごみを近隣自治体のごみ焼却施設まで長距離運搬する地方自治体も少なくありません。当社は宮崎県新富町、兵庫県洲本市、石川県小松市、群馬県大泉町、島根県隠岐の島町、兵庫県南あわじ市との連携※1を通じて、生ごみ減量化およびごみ処理費用の負担軽減を目指すとともに住民一人ひとりのごみに対する意識改革を図り、ごみをなるべく排出しないライフスタイルなど循環型社会の構築に向けた検討を進めております。

※1 2023年6月21日時点で連携している自治体

生ごみ処理機 MS-N53XD

LED投光器 「グラウンドビームER」

投光器はスタジアム・多目的アリーナなどスポーツ施設に設置されている特定方向に強い光を照射できる照明器具です。器具光束65,000lm(ルーメン)以上の新型LED投光器「グラウンドビームER」は、従来光源のマルチハロゲン灯(メタルハライドランプ)2000・1500・1000形相当をラインアップし、従来のHID投光器と比較すると大幅に消費電力を削減することが可能です。

LED投光器 「グラウンドビームER」

一体型階段灯 ワイド・ミドル・スリムタイプ

蛍光灯センサなし器具から、一体型階段灯に改修すると年間約75%節電が可能。
人を検知して100%点灯、人がいない時は必要最小限の明るさに抑えて節電もしくは人の動きを検知し、自動でON/OFF。人がいない時は消灯して節電します。

一体型階段灯

「AiSEG2」

「AiSEG2」は、家庭内の様々な家電や住宅設備機器をインターネットにつなげて連携させ、新しいライフスタイルを提案するHEMSです。「時短・便利」、「安心」、「自家消費※2」の3つのポイントで、すまいの「できたらいいな」を応援します。
特に「自家消費」では、電力使用量の見える化や、様々な生活シーンに合わせて節電しながら快適に機器を制御したり、設定した目標値を超えると自動で機器を制御し、節電をサポートします。
また、天気予報や日射量と連動したAI ソーラーチャージ® 機能により、創った電気をかしこく活用できます。
今後、近年高まる家庭のエネルギーマネジメントのニーズを受け、連携機器を広げていく予定です。

左:AiSEG2(7型モニター機能付)(MKN713)
右:AiSEG2(MKN704/MKN705)

電気自動車時代を見据えた【住宅用】V2H蓄電システム「eneplat(エネプラット)」

太陽光でつくった電気を売電するのではなく、家庭内で利用する自家消費のニーズが高まっています。V2H蓄電システム「eneplat(エネプラット)」は電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を家庭へ供給するV2H(Vehicle to Home)と蓄電池を連携させたシステムで業界初※11の電気自動車※12と蓄電池による同時充放電を実現。より多くの太陽光発電を家庭内で有効活用でき、太陽光発電の売電量・系統からの購入電力量を減らし電気の自給自足を目指します。
また、家庭内の様々な家電や住宅設備機器を連携させるエネルギーソリューションの中核機器「AiSEG2(アイセグ2)」と「eneplat」と連携し自家消費向上、CO2削減に貢献します。

※11:国内の住宅用DC連携タイプV2H蓄電システムの2022年11月25日時点で発売済みの商品において(2022年11月25日時点 当社調べ)
※12:接続可能な電気自動車は、当社公表の対応車種に限ります。

「eneplat」のイメージ

家庭用燃料電池「エネファーム」

家庭用燃料電池 エネファームは、都市ガス(天然ガス)またはLPガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電させ、その反応時に出る熱は貯湯タンクに蓄えて家庭で活用することができる、高い発電効率と省エネ性を兼ね備えたシステムです。
エネファームは、全数にLPWA(Low Power Wide Area)通信機能を標準搭載し、クラウドを通じて気象情報を受信できます。「停電リスク予測」を受信した場合には、自動的に発電モードを切り替えて停電に備えます。深夜などエネファームが発電を停止している時間帯に停電が発生した場合においても外部電源による再起動が不要になり、停電発生時でも安心して電気をお使いいただけます。
また、ガス供給が停止した場合には、電気ヒーターを使用してお湯をわかす機能を新たに搭載。さらに断水時には貯湯タンクのお湯を、生活用水として使用する事もできます。これらの機能により、エネファーム1台で「停電時の電力」「ガス供給停止時のお湯」「断水時の生活用水」という災害時における必要最低限のインフラ確保がより容易になり、在宅での避難が必要なときでも、あんしんな気持ちでお過ごしいただけます。

家庭用燃料電池「エネファーム」

エネルギーマネジメントソリューション「エマネージ」

エマネージは、施設の省エネ活動を問題発見から運用及び設備改善まで継続的にサポートするクラウド型サービスです。見える化では、ブレーカ別の電力計測結果、ガスなどの計測結果の推移を年、月、週、日(1時間)、日(30分)単位に切り替えて表示。系統別の電力計測結果、さらに電灯系統・動力系統の詳細も積み上げグラフで確認できます。いつ、どこで、何に、どれくらい電力を使っているのかを明確にして、発見した問題点に対して照明機器やエアコンのデマンド制御など運用の改善を図ることにより、お客様の使用エネルギーの削減に貢献します。

エマネージで提供される画面の一例

純水素型燃料電池「H2 KIBOU」

純水素型燃料電池は、家庭用燃料電池「エネファーム」で培った技術を応用しています。例えば、燃料電池のキーデバイスであるスタックをエネファームと共用化することにより、安定した発電性能と業界最高※8の発電効率56%※9を実現しました。また、本製品は業務用途をターゲットにしているため、家庭用エネファームの発電出力(700W)の7倍以上となる5kWに発電出力を強化。さらに、複数台を連結制御することで需要に応じて発電出力をスケールアウト可能にするほか、軽量・コンパクトな筐体サイズを生かして、建物の屋上や狭小地などさまざまな設置条件にも柔軟に対応します。
また、2022年度には、純水素型燃料電池と太陽電池を組み合わせた自家発電により、当社滋賀県草津拠点内にある燃料電池工場の製造部門の全使用電力を100%再生可能エネルギー※10で賄う「RE100ソリューション」実証施設「H2 KIBOU FIELD」を稼働させました。本施設をご見学いただくことで、水素を使ったCO2削減のソリューションを身近に実感いただけるようになりました。
パナソニックは、水素の本格活用という再生可能エネルギーの導入拡大に向けた新たな選択肢の提案を通じて、脱炭素社会の実現に貢献していきます。

※8:2021年10月1日現在、純水素型燃料電池における発電効率において パナソニック調べ
※9:効率は全てLHV基準で表しています(LHV=燃料ガスを完全に燃焼させた時に生成する水蒸気の凝縮潜熱を差し引いた発熱量)
※10:環境価値証書の活用を含む再生可能エネルギーにて生成されたグリーン水素を活用することでRE100に対応可能、実証時は再エネ由来の水素を用いるものではありませんが、将来的には再エネ由来の水素を使用したRE100化を目指しています。

純水素型燃料電池「H2 KIBOU」
H2 KIBOU FIELD 空撮写真(2022年4月撮影)

宅配コミュニケーションボックス「e-COMBO-LIGHT(イーコンボライト)」

日本国内における宅配便再配達は1日で約200万件にも上ります。
同じ数の不在票が消費されるだけでなく、約1,150トンのCO2が再配達のためのトラックから排出されると試算されます※3
宅配コミュニケーションボックス eーCOMBO LIGHT(イーコンボライト)は、不在時の荷物の受け取りにより再配達に関わるCO2や不在票を削減するだけでなく、発送もできる電子錠(電池式)タイプの宅配ボックスです。※4
カラーは7色。据え置き・機能門柱への取り付け・外構への埋め込みと豊富な設置スタイルで、新築、リフォーム問わず様々な住まいに合わせることができます。

※3 2014年国土交通省調査を基に当社で試算
※4 集荷サービスの利用方法は、各宅配業者へお問い合わせください

宅配コミュニケーションボックス「e-COMBO-LIGHT(イーコンボライト)」

耐震住宅工法テクノストラクチャー専用断熱パネル「テクノあったかパネル」

テクノあったかパネルは、耐震住宅工法テクノストラクチャー専用のパネルです。髪の毛の太さ(100ミクロン未満)ほどの微細な気泡構造に断熱性の高い発泡ガスを注入した断熱素材が用いられます。その断熱材と枠材を工場で一体化加工することで、高い断熱施工品質を実現しています。また、高い断熱性をもつ住まいを省施工で実現します。
テクノストラクチャーは、独自の木と鉄の複合梁「テクノビーム」と高度な構造計算により、従来の木造建築では実現することの難しかった大空間や斬新な外観デザインが実現可能な、耐震性に優れた木造住宅工法です。この工法の壁にテクノあったかパネルを使用し、天井、床などその他部位にもそれぞれ断熱を行うことで、ZEH※5に対応が可能です。

※5 ZEH:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス。省エネルギーと再生可能エネルギーの導入により、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した住宅。

テクノあったかパネル施工イメージ

真空断熱ガラス「Glavenir(グラベニール)」

プラズマディスプレイパネルの開発・製造技術を応用し、約6mmの薄さで業界最高クラス※6の断熱性能を有する真空断熱ガラスを製造、展開しています。これまで展開してきたフロートガラス※7仕様に加え、約8mm厚で業界最高クラスの熱貫流率0.58W/m2・Kを実現した強化ガラス仕様の真空断熱ガラスを開発しました。真空断熱ガラスは製造工程において2枚のガラスを高温で溶かした封着材で溶着しますが、一般的に強化ガラスは高温で加熱すると強度が低下してしまいます。今回、新たに開発した独自の「超低温封着材」により、強化ガラスの強度が低下しない温度帯での溶着を実現しました。また、真空層を支える柱であるピラーには非常に強い圧力かかるため、通常金属などの高強度な材料が使われます。当社は「高強度断熱素材」を開発することで、高断熱な真空断熱ガラスを実現しています。Glavenirはこれらの技術開発が認められ、2020年度省エネ大賞経済産業大臣賞を受賞致しました。ガラスの省エネルギーが必要な様々な業界にご採用いただくことによりグローバルでカーボンニュートラル社会の実現に貢献して参ります。

※6 真空断熱ガラス市場において。総厚約6mmの真空断熱ガラス単体の熱貫流率として0.7W/(m2・K)2019年12月12日現在 当社調べ。
※7 窓ガラスなどに一般的に広く用いられるガラス。

真空断熱ガラス

車載用リチウムイオン電池

当社は、大気汚染や地球温暖化の防止など地球環境保護への意識の高まりを背景に、急速に需要が拡大している環境対応車用の二次電池事業を強化しています。
主力である車載用リチウムイオン電池は、円筒形電池と角形電池をラインアップし、グローバルのお客様に採用されています。電池の高容量化、高出力化を進め、電気自動車やプラグインハイブリッド車の長距離走行、ハイブリッド車の加速性能向上に貢献しています。
著しい需要の拡大に対し、日本・米国・中国の世界3極での生産体制で対応してまいります。

円筒形車載用リチウムイオン電池
角形車載用リチウムイオン電池