環境コミュニケーションの推進
当社は従来よりステークホルダーとのコミュニケーションに注力してきました。お客様、ビジネスパートナー、地域社会、政府、投資家、従業員、NGO、有識者などを対象に、商品・サービス、工場、環境活動での連携、広告・展示会・Webサイトなど様々な側面から環境情報の発信を積極的に行うとともに、ステークホルダーの方々からいただいたご意見を環境経営のさらなる改善に活かしています。
環境政策への提言活動
当社は、日本経済団体連合会や業界団体を通じた渉外活動だけでなく、個社としても様々な機会を通じて、日本はもちろん各国政府に対して環境政策の提言を行っています。現在の社会が抱える環境課題に関する政策議論をはじめ、持続可能な社会の実現に向けた国家、産業界、国民生活の将来構想や国際活動に関する情報共有と意見交換を重ねる中で、政府方針のより深い理解に立脚し、製造販売、技術開発の立場から積極的に提言を実施するなど、事業リスクの回避とビジネス機会の創出を意識した環境経営の推進を行っています。
評価機関や投資家とのコミュニケーション
当社は、評価機関や投資家とのコミュニケーションを継続的に実施、当社の環境貢献活動の理解促進に取り組んでいます。2016年度の事例としては、パナソニック ヨーロッパ(PE)が2017年3月に、有力3評価機関・機関投資家を対象にチューリッヒとロンドンで実施した、CSRに特化したIRミーティングなどがあります。
これらの中では、当社製品のライフサイクル全体を通した環境負荷、スマートモビリティ社会の実現に向けた取り組みなどに、高い関心が寄せられました。今後、同様のコミュニケーションをさらに推進していきます。
第三者との意見交換
当社は日本国内外の様々な有識者と積極的にダイアログを行い、いただいたご意見を環境戦略策定などに活かしています。
国際NGOナチュラル・ステップとは、2001年からパートナーシップを構築してきました。意見交換の場を設定し、先進の欧州環境情報を共有していただくとともに、当社の環境戦略や活動について提言をいただき、施策への反映を行っています。
ショウルームや展示会による情報受発信
当社の環境経営や環境配慮商品・サービスを紹介するとともに、お客様から直接ご意見やご要望も受信する場として、社内外の施設で様々な展示を行っています。
当社の総合情報受発信拠点の一つであるパナソニックセンター東京では、持続可能で安心・安全、快適なくらしを実現する様々なソリューションを、当社ならではの生活研究を活かした事例も交えながら紹介しています。当社が考える「2020年~2030年のより良いくらし」“A Better Life, A Better World”を体感できるWonder Life-BOXコーナーでは、環境に優しく高効率な住宅水素インフラも紹介しています。
また、日本国内最大級の環境展示会のエコプロ2016に出展、ブース全体を「CO2研究所」と位置付け、地球温暖化の防止などに貢献する、環境配慮商品や環境技術を紹介しました。ステージでは、パナソニックによる「イエ」「クルマ」「マチ」での地球温暖化防止への貢献や、水素社会の実現に向けた取り組みを説明。ブース内でその具体事例を紹介しました。パナソニック環境セミナーでは、ビジネスの来場者から一般来場者、子どもたちまで幅広いお客様を対象としたセミナーを随時開催し、好評をいただきました。

2016年度 主な展示会出展
展示会名 | 開催地 | 開催時期 |
---|---|---|
PV JAPAN 2016 | 日本・千葉 | 2016年6月 |
IFA 2016 | ドイツ・ベルリン | 2016年9月 |
CEATEC Japan 2016 | 日本・千葉 | 2016年10月 |
国際福祉機器展2016 | 日本・東京 | 2016年10月 |
エコプロ2016 | 日本・東京 | 2016年12月 |
CES 2017 | アメリカ・ラスベガス | 2017年1月 |
PV EXPO 2017 | 日本・東京 | 2017年3月 |
SECURITY SHOW 2017 | 日本・東京 | 2017年3月 |
環境情報開示
当社は1997年から冊子の環境報告書による情報開示を行ってきましたが、2010年からはWebサイトのみでの開示としています。2013年からは、環境活動を紹介するWebサイトはCSR活動のWebサイトと一本化し、サスティナビリティという観点から総合的かつ網羅的な情報発信を推進しています。2015年度からは、Webサイトで開示している情報のうち、方針や考え方、パフォーマンスデータなどの主要な情報を、 PDFのサスティナビリティ データブックに抜粋しています。
また、世界中の一般のお客様に、環境行動計画 グリーンプラン2018の主要5分野(CO2削減・資源循環・水・化学物質・生物多様性)への認識を深めていただけるよう、世界59の国・地域(35言語)のWebサイトで、取り組みの概要を紹介しています。例えば化学物質は、一部の化学物質が人々の健康や環境に有害な影響を及ぼすことを踏まえ、サプライチェーン全体でそれらを管理する当社の取り組みについて、分かりやすく紹介しています。
なお、資源有効利用促進法で対象となる製品の、特定化学物質の含有情報は、下記「対象製品含有表示情報」をご覧ください。除外項目以外の部位において、基準値を超えた特定の化学物質を含有する製品を、製造または輸入販売などしておりません。
加えて、製品中の水銀使用に関する情報をお客様に分かりやすくお伝えできるよう、2017年5月には、Webサイトに「水銀汚染防止法にもとづく情報提供」ページを開設しました。
