エコプロオンライン2020

東京の新玄関口を灯す建築と融合した照明

JR東日本高輪ゲートウェイ駅に先進の照明システムを導入

2020年3月、JR山手線・京浜東北線に開業した「高輪ゲートウェイ駅」は「省エネ」「創エネ」「エコ実感」「環境調和」を4つの柱として掲げ、さまざまな環境保全技術(エコメニュー)を駅に導入した「エコステ」でもある。ここでは、(折り紙をモチーフとした)大屋根(または膜屋根)を照らすLED照明器具や設備を目立たせず、建築と融合することが求められました。

特徴

巨大な膜屋根で覆われた駅を際立たせる、存在感を消した照明デザイン

福島県や宮城県などの国産木材をコンコースに使用し、日本の折り紙をモチーフにした巨大な膜屋根で駅全体が覆われた高輪ゲートウェイ駅。このため、天井やフレームを照らす照明器具や設備はできるだけ見えないように収め、利用者に存在感を感じさせないデザインと配置が採用されました。

画像:©ITイメージング

季節・時間帯・天候に応じてLED照明の調光調色制御を行うシステムを導入

仕事を終えて帰宅する人びとが利用する時間帯には温かみのある光というように、時間や利用者に応じて照度と色温度が変化する7種類の光のシーンを設定。朝から夜までシーンを展開する光の移ろいはLED照明とデジタル制御により、ゆっくりと変化します。

画像:©ITイメージング

電力線を照明制御用の信号線としても利用

ホームに設置するLED照明を調光調色するには、器具の電源線とは別に制御用の信号線を配する必要があります。高輪ゲートウェイ駅では複雑化する配線の課題とホーム照明の調光調色を、JR東日本とパナソニックで共同開発したPLC(電力線通信)によって実現しました。

画像:©ITイメージング

詳細

PLC(電力線通信)による照明制御システム

PLCとは、照明器具の電力線に高周波通信用信号を乗せて伝送し、電力線を信号線としても利用する技術。PLCを導入することで、照明制御盤から各器具への調光調色信号線が不要になり、よりシンプルな配線が可能になります。
しかし、駅構内では多種多様な電気機器が使用され、構内無線や列車発停車に伴うさまざまな影響も予想されました。パナソニックは、実際に駅ホームのノイズなどを測定し、影響を防ぐ最適化した回路を設計。導入可能性を探るために、千葉駅のホームの一部を利用してPLCの検証を行うなど、品質を確認した上で高輪ゲートウェイ駅に導入。JR東日本では初めての本格採用となりました。

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