地域環境経営の推進

パナソニックグループでは、全社の環境年度方針を踏まえ、各地域の統括会社や販売会社、製造会社などが、地域の環境課題や事業特性に沿って、独自の環境活動を計画し、取り組みを推進しています。その内容は、環境負荷の低減や環境法令の順守、環境リスクの未然防止にとどまらず、「地域のパートナー企業との協働による、事業活動を通じた環境課題の解決」「地域社会との連携による社会貢献活動の推進」など、多岐にわたっています。私たちは世界各地で、持続可能な社会の実現をめざし、取り組みを進めています。

東南アジア・大洋州

パナソニック ベトナム(有)(PV)、2017年National Environment Awardを受賞

パナソニック ベトナム(有)(PV)は、2017年6月、ベトナム天然資源環境省(MONRE)から2017年Natural Environment Awardを受賞しました。本賞は、ベトナムにおける持続可能な開発に貢献した団体や個人を2年ごとに表彰するものであり、今年受賞した外国投資企業は、PVを含め2社でした。若い世代への環境教育や環境保護に関する地域活動、環境に優しい製品の製造におけるPVの貢献が評価され、この10年で2度目の受賞となりました。

表彰式の様子

HIT(TM)太陽電池モジュール、インドネシアのイオンモール・ジャカルタガーデンシティに採用

2017年9月にインドネシアのジャカルタにオープンした、イオンモール・ジャカルタガーデンシティの屋根に設置する太陽光パネルに、当社の独自技術が可能にした高い変換効率と優れた温度特性を有するHIT(TM)太陽電池モジュールが採用されました。設置した計1,560枚の太陽光パネルによる総発電量は507kWであり、店舗の照明用電力として使用されます。これは、インドネシア最大規模の屋上設置型太陽光発電システムです。本太陽光発電システムに加え、イオンモール・ジャカルタガーデンシティでは、LED照明やデジタルサイネージ(電子看板)システム、セキュリティカメラといった当社の省エネ製品や最先端製品を導入しています。当社はB2Bソリューション事業を通し、今後もエネルギーやインフラ、交通、食の安全に関する課題の克服に向けたインドネシアの取り組みを支援していきます。

イオンモール・ジャカルタガーデンシティの屋根に設置されたHIT(TM)

エコ・ラーニング・プログラムを実施 バガン

パナソニック アジアパシフィック(株)のミャンマー支店は、2017年11月、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)と連携し、バガンの高校で教師、生徒、保護者100人以上を対象に、エコ・ラーニング・プログラムを実施しました。本プログラムでは、参加者は授業を通して気候変動の原因や影響について学んだほか、配布されたソーラーランプキットを使い、エネルギーの創出・貯蔵技術についても学びました。本活動は、持続可能な開発のための教育の強化を目的とした、当社、ユネスコ、ミャンマー教育省の2年間のパートナーシッププロジェクトの一環であり、地元の教育者や学生が、持続可能な開発を提唱するために必要な知識や方法を身につけることを目標としています。

「エコ・ラーニング・プログラム」の活動の様子

森林を再生し、自然教室に タイ

パナソニック タイ(株)の環境担当グループは、2017年6月、持続可能な開発のための環境教育基金(FEED)と連携し、ナコーンナーヨック県カオプラ地区のEco Eyes Villageにて、植林活動である「Reforestation for Natural Classroom」を実施しました。パナソニックの従業員やその家族、Panasonic Future Gear Scholarshipの奨学生、カオプラ地区管理局(SAO)の職員、FEEDの代表者、地元の教師や生徒など計400人のボランティアが参加し、59種類2,000本を植樹しました。本活動は主に、従業員やその家族の環境に対する意識を高めることと、NGO(FEED)や政府(SAO)との関係を強化することを目的としています。植林活動後のEco Eyes Villageは、若い世代や地元住民が、環境、生物多様性、生態系についての知識を深めるナチュラルラーニングセンターとして発展していく予定です。

「Reforestation for Natural Classroom」の活動の様子

中国

大連の車載用リチウムイオン電池工場が量産出荷を開始

パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は2018年3月、中国 大連市の車載用角形リチウムイオン電池工場で量産出荷を開始しました。
近年の環境意識の高まりを背景に、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車など環境対応車の市場は年々拡大しています。このような中、同工場は中国における当社初の車載用角形リチウムイオン電池の生産拠点として準備を進めてきました。
同工場では、需要拡大が期待されている車載用リチウムイオン電池の中でも、高出力高容量で安全性の高い角形電池を北米市場ならびに中国市場へ向け出荷を開始し、その後、供給先を増やし、環境対応車のさらなる普及に貢献します。

大連の車載用リチウムイオン電池工場

CSR報告書が高評価、社会的責任ランキングも5年連続日系企業1位

パナソニック チャイナ(有)(PCN)は、中国のパナソニックグループにおけるCSR・環境関連の取り組みを、同国の社会とステークホルダーに理解いただき、企業の信頼性向上につなげるため、2013年より「中国松下社会責任報告」を発行しています。
2017年6月に発行した2016年度版は、中国企業社会責任レポート評議専門家委員会から、前年に引き続き、最高位の5スターレベル評価を獲得しました。
また同年11月には、中国で最も権威のある社会責任研究学術機構である中国社会科学院が主催する、中国企業 社会的責任最前線フォーラムで「企業社会責任青書(2017)」が発表され、当社は23位、日系企業では5年連続第1位となりました。これは、CSRレポート、アニュアルレポート、公式ウェブサイトでの公開情報、さらにはCSR関連受賞、メディアでの情報などを参考に、総合的に評価された結果です。

中国松下社会責任報告2016-2017

中国の子どもたちに環境教育を実施

中国全土に広がるパナソニックグループの事業場は、様々な都市で子どもたちへ環境教育を実施し、環境保護の大切さについて学んでいただいています。
その一例として、パナソニック エコシステムズ広東(有)(PESESGD)は、2017年4月から6月にかけて、順徳の子供たちを対象に環境保護に関する作文コンテストを行いました。コンテストには620件以上が応募、子供たちは作文を通して環境保護に対する理解を深めました。PESESGDは続けて8月から10月に政府との共同で環境絵画写真コンテストを開催、40の学校の子供たちから245の絵画作品と197の写真が応募され、次世代の子供たちとともに環境に対する意識を高めました。

コンテストの授賞式の様子

台湾

故宮博物院南部院の周辺に日本式庭園を寄贈

台湾のパナソニックグループは2018年2月、当社創業100周年記念活動として故宮博物院南部院の周辺を整備し、日本式の庭園を造り、嘉義県政府に寄贈しました。台湾では珍しい、鏡面の池や浮島の池や枯山水などを配置し、9種類に及ぶ木や花を植えた庭園内には、この活動を記した「パナソニック創業100周年記念碑」も建立しました。
台湾では当社創業100周年を契機に、今後もグループの社員全員で、台湾固有のニーズや社会課題を踏まえながら、エコロジー・省エネ、快適・便利、安心・安全に至るオールラウンドなソリューションを提供していきます。

記念碑除幕式の模様

台湾で国際基準に基づいたCSR報告書を発行

2018年6月、台湾のパナソニックグループは同地域のCSR・環境取り組みを紹介する「台湾パナソニックCSR報告書2017」を発行しました。これは、台湾の日系家電メーカーとして初めて国際基準(GRI G4)に基づいて発行した2016年から3年連続の発行となります。報告書では、台湾のパナソニックグループ10社が、継続的に地域社会へ貢献していくという考え方のもとで進めている、環境活動を含むCSR活動全般について紹介しています。
今後もCSRの実績開示を通じて、様々なステークホルダーとの良好な関係を維持すると共に、取り組みの改善を行うことで、社会に貢献していきます。

台湾パナソニックCSR報告書2017

台湾のパナソニックグループ10社共同でエコリレーの海岸清掃、植樹を定例的に開催

2017年11月、台湾のパナソニックグループ10社は、新北市において海岸清掃活動を実施。当社従業員とその家族421人が参加し、海岸の掃除を行いました。また2018年3月には、同市の公園において、同じく台湾のパナソニックグループ7社の当社従業員とその家族371人が参加のもと、植樹活動を行いました。台湾のパナソニックグループは、このような地域に根付いた環境活動を継続することで、従業員自らの環境に対する意識を向上させるとともに、地球環境の保護に努めていきます。

植樹活動の様子
海岸清掃活動の様子

欧州

EcoVadis社のサスティナビリティ調査で3年連続の最高評価

EcoVadis社は、企業が取引先企業のサスティナビリティに関する取り組みをモニタリングすることができる、協業プラットフォームを提供しています。同社の評価システムは、「環境」「労働慣行と人権」「公正な事業慣行」「持続可能な資材調達」の4つのテーマで各企業を分析・審査します。主にB2B事業におけるサプライヤーである当社は、今年も最高評価を受け、全体スコアで対象企業の上位5%に与えられる最高ランクのゴールド評価を獲得しました。

EcoVadis社ゴールド評価のロゴマーク

CO2冷媒採用のノンフロン冷凍機、欧州市場で販売開始

2010年9月、当社は日本市場で初めて、自然冷媒であるCO2を採用したスーパーマーケット向けショーケース用冷凍機システムを発売しました。今般、国内で長年信頼いただいている当社の独自技術により、CO2を冷媒とした高COP*のノンフロン冷凍機が実現し、2017年5月、欧州市場において小型店舗向け冷凍機の販売を開始しました。本製品は、HFC冷媒機種に比べ、消費電力量を30%削減できます。欧州市場を皮切りに、CO2冷媒採用のノンフロン冷凍機の海外での販売を今後も促進していきます。当社はこの環境に優しい技術を最大限に活用し、温室効果ガス排出量を削減することにより、地球温暖化防止に貢献していきます。
(*)COP:パフォーマンス係数(消費電力1kwあたりの冷凍能力)

CO2冷媒採用のノンフロン冷凍機(OCU-CR200VF5/OCU-CR200VF5SL)

北米

パナソニック エコソリューションズ ノースアメリカ、2018年ENERGY STAR® Award for Excellenceを受賞

パナソニック エコソリューションズ ノースアメリカ(PESNA)は、2018年4月、製品デザイン部門で2018年のENERGY STAR® Award for Excellenceを受賞し、同月ワシントンDCで行われた授賞式において、米国環境保護庁(EPA)および米国エネルギー省から表彰されました。PESNAは2010年にENERGY STAR®のパートナーとなり、今回の受賞は省エネ室内空気質ソリューションの市場での導入率を高める優れた取り組みが評価されてのことです。製品デザイン部門のExcellence賞は、ENERGY STAR®が認証した製品のデザイン・製造において、リーダーシップを発揮した企業に授与されるものです。

製品デザイン部門で2018年ENERGY STAR® Award for Excellenceを受賞

パナソニック エコソリューションズ ノースアメリカ、2017年Eco-Leaders Awardを受賞

パナソニック エコソリューションズ ノースアメリカ(PESNA)は、エネルギー使用量の削減、換気製品ガイドラインの改善、より良い室内空気環境の実現といったサスティナビリティに関する取り組みにより、Green Builder Mediaから2017年Eco-Leaders Awardを受賞しました。本賞は、環境フットプリントを削減し、人々の生活を向上させ、収益性を高める先端製品や先端技術、革新的な製造方法を開発した企業に授与されるものであり、2018年1月、PESNAは、Green Builder Mediaのサスティナビリティシンポジウムにて表彰されました。

Peña Station NEXT、Environmental Leaderの称号を獲得

コロラド州デンバーでのPeña Station NEXTプロジェクトは、2017年Environmental Leader Awardにて、環境に配慮した卓越した取り組みであると評価されました。本プロジェクトは、当社、デンバー国際空港、公益事業会社のXcel Energy、土地開発業者のLC Fulenwiderがステークホルダーとなり、再生可能エネルギーを使用する独自のマイクログリッドを構築しています。本プロジェクトの独自性は、マイクログリッドを複数で構築することにあり、単体で構築するよりも大きな効果をもたらします。本プロジェクトのマイクログリッドでは、空港駐車場の屋根に太陽光発電設備、当社社屋の屋上に太陽光パネル、また、リチウムイオン電池システムを設置しています。

Peña Station NEXT Denver, COの太陽光パネルカーポート

CES2018にて創業100周年と将来ビジョンを強調

2018年、当社は創業100周年を迎え、1月にラスベガスで開催されたCESにて、次の100年に向けて歩みだす当社の将来ビジョンを、映像を中心に紹介しました。ブースを「Immersive Entertainment」「Connected World」「Sustainable Energy」「Integrated Supply Chain」の4つのゾーンに分け、北米地域においてパナソニックブランドを再構築する中で、当社の独自技術がどのように日々のくらしを良いものにしているか、どのような形でソリューション分野に活かされているかを強調。Sustainable Energyゾーンでは、米Tesla社、台湾Gogoro社との取り組みを例に、持続可能なエネルギーの利用を目指すパートナーとの、リチウムイオン電池や太陽光パネル分野での協業を取り上げました。また、他のゾーンではパナソニックの環境ビジョン2050を展示しました。

パナソニックの展示ブース

中南米

PLATが中南米最大級のHITソーラーパネルプロジェクトを推進

パナソニック セールス ラテンアメリカ社(PLAT)は、中南米で最大級となる出力5MW、15,456枚のパネルからなるHITソーラーシステム・プロジェクトを始動しました。
このシステムはコスタリカの北太平洋側にあるグアナカステ州に建設され、コオペグアナカステ社のエネルギー配送を目的に、2017年11月から運転を開始したものです。
このプロジェクトは「二国間クレジット制度」(JCM)と呼ばれ、日本とコスタリカ政府による二国間協定を通じて実施されるもので、温室効果ガスを減らすクリーン技術を利用して気候変動に対応するのが狙い。この施設は年間9GWHのエネルギーを生成することで、5350本の植林に匹敵する、年間1,500トンのCO2の排出削減を見込んでいます。

コスタリカの納入事例

パナマやチリでハイブリッドカー・ワークショップを開催

パナソニック セールス ラテンアメリカ社(PLAT)は2017年8月、パナマにあるパナメリカン・スクールのサイエンス・ウィークに参加。「パナソニック キッズスクール プログラム」の一環として、ハイブリッドカー・ワークショップを開催しました。ワークショップでは、「創エネ・蓄エネで未来を変える」をテーマに、エコラーニングプログラム(ELP)を実施、110人の子どもたちが参加しました。
また、パナソニック チリ (PCL)も2017年9月、チリのサンティアゴの北西にあるプダウエルで同様にハイブリッドカー・ワークショップを開催。Ciudad de los Vallesにある環境教育に熱心なManquecura校の子どもたち65人が参加しました。
これらの活動は、新しいエネルギー源としての太陽光技術の活用で、限りある天然資源の消費を減らし、環境への負荷を最小限に抑えるといった、環境に優しい行動を通じ、環境を守ることの大切さを子供たちに伝えることを目的に開催しています。

パナマでのワークショップの様子
チリでのワークショップの様子

従業員や子どもたちが植樹を実施

パナソニック チリ(PCL)は2017年6月、チリ中央部のサンティアゴ近くにあるクラカピ地区で、植樹を実施、従業員約36人が参加し、46本の木を植えました。PCLはこの活動を2008年より継続して取り組んでいます。
また、パナソニック ブラジル(PANABRAS)のマナウス事業所は、2017年の創業50周年を記念して、2017年9月から2018年8月までの1年間にアマゾン地域の樹木の苗1000本を植えるプログラムを実施しています。2018年4月までに、15回に分けて914人が参加しました。このプログラムには、植樹だけでなく、子どもたちへの環境教育も含まれており、1,000人の参加を目標としています。

ブラジルでの植樹の参加者

インド・南アジア・中東亜

インドの電力・電機産業展示会「ELECRAMA 2018」に出展

アンカー エレクトリカルズ(アンカー社)およびパナソニック インドのエナジーシステム部門(PI-ESD)は、2018年3月、インド・デリー近郊のインドエクスポマートで開催された、同国最大級の電力・電機産業の展示会「ELECRAMA 2018」に出展しました。
展示会には、「Comfort」「Safety」「Energy」をコンセプトに出展。快適な家づくりの実現に向け、主力商品である配線器具やLED照明に加え、ホームオートメーションシステムやエネルギーマネジメント機器などを参考出品しました。また、PI-ESDはリチウムイオン蓄電池を活用したソリューションをメインテーマに、通信基地局やデータセンターのバックアップシステム、マイクログリッドシステムなどのデモ展示を実施しました。

当社の展示ブースの様子