環境基本方針

当社は創業以来、健全な社会発展に貢献することを経営理念とし、1970年代より公害対策に取り組んできました。そして、1991年6月5日には環境宣言を発信し、社会の公器として地球環境問題に取り組む姿勢を社会に示すとともに、地球温暖化防止や資源循環など、持続可能で安心・安全な社会を目指した取り組みを進めてきました。
2001年に策定した環境行動計画 グリーンプラン2010の完遂を受け、2010年にはグリーンプラン2018を策定、2018年度の当社が達成すべき目標と、全従業員のためのアクションプランを明確にしました。グリーンプラン2018は、CO2削減、資源循環を中心に、水、化学物質、生物多様性という5つの分野での取り組みを推進するものです。
2013年、当社グループはお客様一人ひとりにとってのより良いくらしの実現を目指す新ブランドスローガン「A Better Life, A Better World」を制定。それを実現する重要な要素の一つとして環境の取り組みを推進することとなりました。これを受け同年、環境行動指針を新たに定め、グリーンプラン2018の改定を行いました。さらに、国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)を背景にCO2削減に対する社会要請が高まってきたことや、車載・B2B事業の拡大など当社の事業形態の変化を反映することを目的に、2016年に再度グリーンプラン2018の改定を実施しました。
さらに当社は、「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向け、クリーンなエネルギーでより良く快適にくらせる社会を目指す「パナソニック環境ビジョン2050」を、2017年に策定しました。環境ビジョン2050では、創・蓄・省・エネルギーマネジメントに関する商品、技術、ソリューションの開発を通じて、当社グループが使うエネルギーの削減と、それを超えるクリーンなエネルギーの創出・活用を進めていきます。

環境基本方針

環境宣言「私たち人間には宇宙万物と共存し、調和ある繁栄を実現する崇高な使命が与えられている。我が社はこの人間に与えられた使命を自覚し、企業としての社会的責任を遂行するとともに、この地球がバランスのとれた健康体であり続けるために環境の維持向上に万全の配慮と不断の努力を行う。」、環境行動指針「私たちは、持続可能な社会の実現を目指し、環境価値の創出を通じた事業発展に取り組みます。そのために、事業活動を通じて環境課題の改善を進めるとともに、社会の人々から共感を得て、環境取り組みを拡大します。(1)環境課題への取り組み:生産活動と商品・サービスを通じて、CO2削減に取り組みます。/循環型モノづくりの追求を通じて、資源の有効活用に取り組みます。/効率的な水の利用と汚染防止により、水資源の保全に努めます。/化学物質による人や環境への影響を減らします。/生物多様性への配慮とその保全に努めます。(2)社会との共感を通じた取り組み:技術を強みに、お客様の環境価値を創出する商品・サービスを提供します。/パートナー様とともに環境貢献活動を拡大します。/地域社会とのコミュニケーションを深め、協力して環境課題へ取り組みます。」、環境行動計画

当社の従業員一人ひとりがこの環境基本方針に則し、環境課題へ取り組んでいくとともに、技術を強みに環境価値を創出することで当社自身もまた生成発展する姿を目指しています。そのためには、パートナー様をはじめ、社会の皆様のご理解・ご賛同が不可欠です。皆様から共感をいただけるよう、今後も環境経営に真摯に取り組んでいきます。

環境行動計画グリーンプラン2018

グリーンプラン2018は、社会全体におけるCO2排出総量ピークアウトの早期実現へ貢献すべく、自社のCO2削減努力を示す指標である、製品・サービスを通じたCO2削減貢献量の最大化と、継続的かつ着実な工場のCO2削減に注力しています。
当社は、製品・サービスのCO2排出量の削減を加速するため、当社独自の指標であるCO2削減貢献量を導入しています。当社は主要民生製品の省エネ設計によって使用時の消費電力量を低減することで、直接的なCO2排出削減に貢献した量を、CO2削減貢献量として2010年度から開示してきました。一方で現在では、住宅や車載、B2B事業の拡大に取り組んでいます。このため、当社の製品が最終的に他社の完成品やサービスに組み込まれ、その省エネ性能を支える機会も多くなっています。これらの事業分野におけるCO2削減効果を間接的な削減貢献量と位置づけ、2014年度実績から開示しています。また、改定後のグリーンプラン2018は、これらの分野での貢献度合いを明確にするため、幅広い製品群によるCO2削減貢献量の目標を明記しました。
そして当社は、さらなるCO2排出量削減への貢献を目指し、省エネ性能の向上など、持続可能な社会への転換を加速する商品・サービスを戦略GP(グリーンプロダクツ)、その中でも業界トップレベルの環境性能を持つ商品をスーパーGPと定義、積極的に事業展開し、普及促進を図っています。
生産活動では、徹底した省エネ施策をグローバル全工場で実施し、CO2排出量の削減を進めています。また、資源循環においては、再生樹脂利用量の拡大・工場廃棄物リサイクル率の向上を推進し、資源循環商品のさらなる創出に取り組むなど、循環型モノづくりの具現化を進めています。
合わせて、改定後のグリーンプラン2018は、当社工場における水リスクアセスメント100%完了という目標を新たに設定。工場における環境汚染防止と製品に関する法令順守(法令違反ゼロ)についても明文化しました。
さらに、環境配慮商品・事業については、従来の生活家電分野での強みを継承しながら、活動範囲をB2B事業の製品・サービス・ソリューションまで拡大。グリーンプラン2018の改定と合わせて具体的な数値目標も設定し、お客様の環境価値の創出を目指していきます。そして、社会へのよりよい影響を広げていくために、パナソニック一社だけでなく、サプライチェーン全体にわたって様々なパートナー様と連携を深め、環境取り組みを加速していきます。
2018年度の目標達成に向け、この環境行動計画を着実に実践していきます。

環境行動計画グリーンプラン2018

(1)環境課題への取り組み「重点課題:CO2削減、2018年度目標:製品・サービスによるCO2削減貢献量※1を最大化(製品・サービスによるCO2削減貢献量5,500万トン)/工場のCO2原単位を削減(CO2原単位5%以上削減(2013年度比))/再生可能エネルギーの活用を拡大(再生可能エネルギー自社導入量1.5万MWh以上)/物流のCO2原単位を削減(重量原単位※2 5%以上削減(2013年度比)[日本国内])/工場まるごとの省エネ支援サービス事業を拡大」「重点課題:資源循環、2018年度目標:投入資源を減らし循環資源の活用を拡大(再生樹脂利用量4.5万トン以上(2014~2018年度累計))/グローバルで工場廃棄物をゼロエミッション化(工場廃棄物リサイクル率※3 99%以上)/資源循環商品の創出拡大」「重点課題:水、2018年度目標:節水商品・水循環に貢献する商品を拡大/生産活動で水使用量削減と循環利用拡大/当社工場における水リスクアセスメント100%完了」「重点課題:化学物質、2018年度目標:環境負荷物質に対する代替技術を開発/商品で代替可能な環境負荷物質を使用廃止/生産活動での環境負荷物質の排出を最小化」「重点課題:生物多様性、2018年度目標:生物多様性保全に貢献する商品を拡大/生物多様性に貢献する事業場緑地を活用/森林資源の持続可能な利用に向けた木材調達を推進」「重点課題:コンプライアンス、2018年度目標:法令順守(工場・製品):法令違反ゼロ」(2)社会との共感を通じた取り組み「重点課題:顧客、2018年度目標:生活環境の改善や環境負荷の低減、さらに持続可能な社会への転換に寄与する製品・サービス・ソリューションを提供主要民生機器※4の省エネ改善:省エネ性能改善35%(2005年度比)、家庭用燃料電池の普及:累計発電量44万MWh(2010~2018年度)、LED照明の普及(一般住宅、非住宅用):LED照明販売比率75%、太陽電池の普及:累計発電量500万MWh(2012~2018年度)、生活環境の空質改善(空気浄化):空質改善された空気量1,400万部屋相当分(2015~2018年度)、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の普及:全戸建住宅のZEH※5比率22%※6、スマートシティの街づくり:着工・販売3拠点(870区画)(2015~2018年度)、車載電池の供給量増大:対象相当の電池供給量200%(2014年度比)、環境配慮B2B機器※7の普及:戦略GP販売拡大120%(2015年度比)/地域に密着したエコマーケティングを展開」「重点課題:サプライチェーン、2018年度目標:購入先様と環境貢献を拡大するグリーン調達を推進(環境マネジメントシステム構築と5つの環境課題への取り組み)/環境貢献とコスト合理化の同時実現を目指す「ECO・VC(ValueCreation)活動」を推進」「重点課題:地域社会、2018年度目標:持続可能な社会づくりを目指した環境政策の提言活動に参画/地域社会貢献および次世代育成の取り組みを展開(「パナソニック エコリレー・フォー・サステナブル・アース」を推進)(2018年度までに、環境教育をグローバルで300万人以上の子どもたちに展開)」

※1 CO2削減貢献量:2005年度から商品の省エネ性能がないと仮定した場合の想定排出量から実際の排出量を差し引いた量に、創エネ商品の発電によるCO2削減見合いを加えたもの。主要民生商品による直接的な削減貢献量、および主要な住宅・車載・B2B事業による間接的な削減貢献量の合計
※2 物流のCO2排出量重量原単位=物流CO2排出量÷物流重量
※3 工場廃棄物リサイクル率=再資源化量÷(再資源化量+最終処分量)
※4 エアコン・冷蔵庫・テレビ・洗濯機など
※5 国が2020年までに標準的な新築住宅として実現を目指すもので、住宅の躯体・設備の省エネ性能向上、再生可能エネルギーの活用などにより、年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロ、または概ねゼロとなる住宅。年間での一次エネルギー消費量の75%以上100%未満を削減する住宅(Nearly ZEH)を含む
※6 当初の目標値は68%でしたが、2017年に22%に修正しました
※7 映像ソリューション、およびモビリティソリューション機器(例:ノートパソコン)など

グリーンプラン2018の数字目標に対する2016年度実績は下記の通りです。

グリーンプラン2018の数字目標と実績

(1)環境問題への取り組み「重点課題:CO2削減、数字目標:製品・サービスによるCO2削減貢献量5,500万トン(2016年度実績:5,269万トン)/工場のCO2原単位5%以上削減(2013年度比)(2016年度実績:8%)/再生可能エネルギー自社導入量1.5万MWh以上(2016年度実績:1.2万MWh)/物流の重量原単位5%以上削減(2013年度比)[日本国内](2016年度実績:5.8%)」「重点課題:資源循環、数字目標:再生樹脂利用量4.5万トン以上(2014~2018年度累計)(2016年度実績:5.06万トン)/工場廃棄物リサイクル率99%以上(2016年度実績:99.0%)」「重点課題:水、数字目標:当社工場における水リスクアセスメント100%完了(2016年度実績:50%)」「重点課題:コンプライアンス、数字目標:法令順守(工場・製品):法令違反ゼロ(2016年度実績:1件)」(2)社会との共感を通じた取り組み「重点課題:顧客、数字目標:主要民生機器の省エネ性能改善35%(2005年度比)(2016年度実績:41%)/家庭用燃料電池累計発電量44万MWh(2010~2018年度)(2016年度実績:29.9万MWh)/LED照明販売比率75%(2016年度実績:73%)/太陽電池累計発電量500万MWh(2012~2018年度)(2016年度実績:378万MWh)/空質改善された空気量1,400万部屋相当分(2015~2018年度)(2016年度実績:698万部屋)/全戸建住宅のZEH比率22%(2016年度実績:17%)/スマートシティの着工・販売3拠点(870区画)(2015~2018年度)※8(2016年度実績:3拠点(424区画))/車載電池対象相当の電池供給量200%(2014年度比)(2016年度実績:125%)/環境配慮B2B機器戦略GP販売拡大120%(2015年度比)(2016年度実績:103%)」「重点課題:顧客、数字目標:環境教育をグローバルで300万人以上の子どもたちに展開(2016年度実績:279万9,000人※9)」

※8 パナホームが開発・販売に携わるスマートシティが対象
※9 2009年から2016年度の累計。2016年度単年度の実績は9万人