サプライチェーンの概要

当社はグローバルに約10,000社の購入先様と取引を行っております。
取引を行っている購入先様の約7割は日本と中国です。また業種別では加工部品の購入先が45%です。
サプライチェーン全体でCSRを果たすため、世界各地の購入先様とともに活動を推進しています。

取引の状況【地域別(%)】

日本:39%、中国:34%、アセアン・インド:18%、北米:5%、欧州:3%、中南米:1%

取引の状況【業種別(%)】

加工品:45%、電気部品・半導体:20%、原材料:23%、その他:12%

マネジメントシステム

人権や環境への配慮、良好な労働環境、公正な取引など、調達活動における社会的責任が求められる中、当社は、優れた技術と品質を提供するだけでなく、人権・労働、安全衛生、グリーン調達、クリーン調達、コンプライアンス情報セキュリティなど社会的責任を果たされている購入先様と取引を行うよう努めています。

当社では、調達部門におけるCSRの推進を重要と位置づけ、定期的にマネジメントレビューを行っています。
調達業務に従事する従業員に対しては、CSR調達に関する社内規程やマニュアル類、必要な情報を、配布物、イントラネット、研修会等を通じて共有し、CSR調達への理解とCSR意識の向上を図っています。
購入先様に対しては、当社の経営理念やCSR調達方針や購入先様に順守いただきたい内容をまとめた「サプライチェーンCSR推進ガイドライン」に賛同いただき、取引を開始する前に「CSR自主アセスメント」の実施をお願いしています。さらに人権、安全な職場環境、環境への配慮など、CSRに関する項目を含む取引基本契約を締結しています。
また、品質・コスト・納期・サービス(QCDS)の評価基準、経営実績に加え、CSRに関する取り組みについても、定期的に購入先様の評価を実施しています。

紛争地域で人権侵害や環境破壊、汚職など不正に関わる組織の資金源となっている紛争鉱物については、経済協力開発機構(OECD)の「紛争鉱物デュー・ディリジェンス・ガイダンス」に沿った取り組みを行っています。
このような取り組みを通じて、購入先様とともに、持続可能なサプライチェーンに取り組んでおります。

方針

調達方針

当社は、調達についての基本的な考え方を「調達方針」として3項目にまとめています。その根底にあるのは、「購入先様は当社との相互の信頼関係に基づき研鑽や協力を重ねながら、お客様が求める価値を創造するための不可欠なパートナーである」との考え方です。

  • グローバル調達活動の実践
    グローバルでの生産活動に対応するために、グローバルに購入先様とのパートナーシップを築き、相互の信頼、研鑽、協力のもと、求められる機能・価値を創造してまいります。
  • CSR調達の実践
    法令や社会規範、企業倫理を順守し、人権・労働、安全衛生、地球環境保全、情報セキュリティなど社会的責任を果たす調達活動を購入先様と共に推進してまいります。
  • 購入先様と一体となった調達活動
    お客様に受け入れられる商品価値を実現するために、部材・商品の市場動向や新技術・新材料・新工法等、購入先様との情報窓口としての役割を果たし、購入品の品質確保と維持・向上、競争力ある価格の実現、市場変化への対応を推進してまいります。

購入先選定と評価

当社では、新規の購入先選定時に、CSRを実践していることを取引条件とし、人権・労働、安全衛生、地球環境保全、情報セキュリティなどの観点から確認を行っています。全ての購入先様にCSR自主アセスメントを要請、実施いただき、当社の基準を満たしていることが確認できた購入先とのみ、CSRの要求事項を盛り込んだ取引基本契約書を締結し、取引を開始します。
また、既存の購入先に対しても、CSR自主アセスメントを実施し、評価結果に応じて改善に向けた指導や啓発活動を行っています。

フェア調達の徹底

当社は、「企業は社会の公器である」という考えのもと、グローバルな購入先様と公平公正な取引を行います。購入先様との関係において、「より厳しい節度・倫理観」が求められており、健全な関係を構築するため、2004年に「クリーン調達宣言」を行い、行動規範に従い、調達活動を進めています。しかし、残念ながら2016年度、中国で当社調達社員の違反事例が発生しました。当社はこの問題を真摯に受け止め、再発防止のため、調達全社員へ再徹底を行いました。

  • 購入先からの金品等の受領の禁止、供応接待・会食の禁止
    当社は「購入先などからの接待等の規律に関する規程」を定め、物品の購入や役務の提供を受ける取引相手先および取引の可能性のある相手先から、供応接待・会食、金銭・物品・不動産の受領、便宜の提供、その他の利益供与を受ける行為の禁止など、取引における厳格なルールを示しています。また、違反行為などの発見時には、職場上司、人事・法務などの関係部門または社内通報規程に定めるホットラインへの通報・相談を促すと同時に、違反者に対する懲戒についても定めています。
  • 購買オンブズマン「フェア・ビジネス・ホットライン」の設置
    当社ではクリーン調達宣言に基づき、公平かつ公正な調達活動を推進しています。
    万一、当社の調達社員が、法令・規則、購入先様との契約、パナソニックの「行動基準」や調達の行動規範に違反した、または、違反しようとしている疑いのある場合の通報制度として、客観的で公正な組織として「フェア・ビジネス・ホットライン」を設置しています。

教育

当社ではプロバイヤーの育成を目指し、調達に関する契約・購買・企画の研修を開催しています。
CSR調達に関する研修は、専門的な知識を学び現場で起こった課題を解決できることを目指すCSR1級と、CSRの基本を学び順守しながら普段の調達業務を遂行できることを目指すCSR2級の二段階に分けています。
プロバイヤーの認定を受けるためには、CSR2級の受講とテストに合格することを必須要件としています。

2015年度

2016年度

2017年度

CSR1級開催回数

1回

2回

2回

受講者数

10名

12名

11名

CSR2級開催回数

2回

4回

5回

受講者数

99名

174名

248名

研修を通じてCSRに関する考え方や調達コンプライアンスの基礎的な知識を習得し、調達業務における社会的責任を果たせる人材の育成を図っています。

責任者・体制

チーフ・プロキュアメント・オフィサー(CPO)は、専務執行役員の宮部 義幸です。(2018年8月現在)
担当部門はグローバル調達社です。また各カンパニーおよび傘下の事業部、関係会社には調達部門が設置されています。
当社では、グローバル調達社がCSR調達活動の全社的な推進を行い、各カンパニーおよび傘下の事業部、関係会社と連携しながら、強化に取り組んでおります。
各カンパニー・事業部は調達業務に関する全社規程、マニュアルなどに沿って取り組みを計画、推進する形でPDCAサイクルを回しています。推進上の課題は、カンパニー・事業部の調達職能責任者で構成する会議などで討議し、適切な対応を行っています。