Interview 人間の視覚、認知力を超えた見る・診る・視るを実現

安全で快適な「目」を

「人の目を超えた感動を残したい」。半導体の研究を続けてきた西村研究員は、イメージセンサーを用いたイメージング・センシング技術を通じて人々の生活向上を追い求める。いま研究を進めるのは、これまでのセンサーのレベルを飛躍的に伸ばした、パナソニック独自の有機薄膜イメージセンサー。「目が正確に認知できないものが見える」センサー開発で、安全で快適な社会への貢献を目指す。

インタビュー風景

どう人の生活に生かすか

日本のメーカーが世界をリードしてきたイメージセンサーの分野はこれまで、画素数やノイズ低減など、スペックの向上が競われてきた。ただ、「これからはその技術を使い処理されたデータを、どう人々の生活に取り入れていくかが求められる」と話す西村。車の自動運転、家電のセンサー技術、屋内での乳幼児や高齢者の見守り技術――。現在、自らの専門のイメージセンサーと他分野の研究者の様々な技術を組み合わせ、新しい商品を世に送り込むことに取り組んでいる。

新たなものを生み出すとき、無理かもしれないと思うことは何度もある。それに対し、同じ会社の研究者たち、時には国内外の大学や研究機関と議論し、試行錯誤を重ねて商品化する。自分たちが苦労して生み出した革新的な商品が市場に並び、「生活が変わった」「快適になった」と感動の声を聞くのはなによりのやりがいだ。

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トータルソリューションの時代

研究者として感じること。それは「それぞれの分野で秀でた研究者が集まらないと、新しい分野は切り開けない」。その人自身が専門分野で深い強みを持つこと。そして、全体を俯瞰する広い視野を持つこと。この2つが企業で働く研究者として必要なことだと考える。なぜなら、「これからはメーカーにとって、総合的な提案力が求められる時代」だから。高い目標や大きな課題に立ち向かい、それぞれの分野のエキスパートたちと乗り越えられたときの満足感。それが「パナソニックで働く研究者の喜び」だと西村は思う。

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西村 佳壽子

テクノロジーイノベーション本部
専門:半導体、アナログ回路設計