高卒入社社員 山﨑さん

優しい先輩と資格支援制度が私を樹脂成形のプロに育ててくれた 製造 山﨑さん 2011年入社 商業高校 情報ビジネス科卒

入社動機

子供のころからテレビで工業製品の製造工程を見たりするのが好きで、ものづくりの世界に興味がありました。当社に惹かれた一番の理由は、「パナソニックブランド」の持つ安心感。特にパナソニックインダストリーは地元の会社なので親しみがありました。子供のころ会社の前を通ったとき、両親から「パナソニックグループは充実した社員教育で有名だから、初めて社会に出て仕事をするときにはこういう会社に入れたらいいね」と言われたことが印象に残っていました。「社会で働きながらしっかり学びたい」と考えていた私にとって、成長できる環境だと思えたのです。

仕事内容

スマートフォンや自動車などに使用されるスイッチの生産に携わっています。私が担当しているのは、スイッチの土台となる樹脂部品の成形を行う成形機の運転。樹脂材料の準備と設備への投入、完成品の出来映え確認、さらには品質管理や設備保全まで行います。樹脂成形は意外に奥が深く、不良品を減らすためには正確な知識と職人的な感性を駆使し、機械の設定を微妙に変えなければなりません。しかし難しい仕事だからこそ、自分の考えで機械を調整して製品の品質を向上させたときにはやりがいを感じます。夜間の設備トラブルに自分一人で取り組んで無事復旧できたときなどは「やったー!できた!」と嬉しい気持ちになります。

ある1日のスケジュール

7時

出社

前日の生産・設備状況の引き継ぎ。

8時

生産段取り確認

材料の有無や交換タイミングの確認などを行います。

9時

関連部署との連携

設備のメンテナンスや保全の依頼・調整などを行います。

10時

各製品の材料入庫

間違いのないようチェックは怠りません。

12時

お昼休み

お昼休みの他にも2時間おきに適宜休憩をとっています。

14時

金型の洗浄準備・スチーム洗浄

品質向上のため、丁寧に金型を洗います。

17時

工程内の5S・廃材の廃棄

整理整頓と清掃は製造の基本。丁寧に行います。

19時

生産・設備状況の引き継ぎ、退社

工場が24時間無事に稼働できるよう、配慮を忘れず引き継ぎします。

山﨑さん顔写真

2交代制なので、2週間ごとに日勤・夜勤が入れ替わります。

職場で打ち合わせする山﨑さん

入社前と入社後のギャップ

同じ製造現場でも組立機を使う工程は女性が多く、私も女性が多い工程に配属されると思っていたのですが、男性の多い成形工程に配属されたときにはかなり驚きました。しかも樹脂成形は職人的な仕事で、先輩方は怖いほど真剣な顔で機械に向かっています。「商業高校卒で機械について知識のない私が、ここでやっていけるのだろうか?」と最初は戸惑いました。しかし、先輩方が怖く見えたのは集中していたからで、実際はとても気さくな方ばかり。むしろ数少ない女性である私を気遣って「大丈夫?困ったことはない?」といつも優しく声をかけていただき、身構えていたよりははるかに溶け込みやすい職場でした。

仕事の覚え方

配属後にまず意識したのは、専門用語を覚えることでした。入社当初、私は工具の名前一つ知らなかったため、先輩方との会話が成り立たず、質問もうまくできなかったからです。先輩方の仕事や会話を注意深く観察し、少しずつ専門用語を覚えていくことで、だんだんスムーズに機械の運転方法や製造の知識を習得することができました。また、成形業務では金型や製造技術といった他部署と協力する機会も多いのですが、津山拠点には入社4~5年後に各部署を回って勉強させてもらえる「社内留学」があります。他部署の業務知識が身につき、人脈も広がったおかげで、気兼ねなく相談したり、相談に乗ったりしながら仕事を進められています。

会社の魅力

教育制度がとても充実しています。入社後の導入研修で社会人として必要な心構えやマナーを一通り学んだ後は、業務に即したさまざまな教育を受けることができます。たとえば資格を取得したいと思ったときには、資格を持った先輩方が「指導員」となり、時間を作って実技を指導してくれます。社内に残っている豊富な過去問題の履歴も自由に参照できますし、代々受けつがれてきた参考書を先輩に譲っていただいたこともありました。おかげで今では、国家資格であるプラスチック成形技能士(1級・2級)の他、クレーンにものを掛け外しする「玉掛け」やプレス機械作業主任者の免許を持っています。

コロナ禍前の飲み会に参加する山﨑さん

私のオフ

同期の仲間とはとても仲が良く、みんなで飲みに行くことがよくあります。特に新入社員が入ったときには、新人同士の親睦を深めるという目的で、「私たちの同期+入社1年目の同期」を集めた飲み会を必ず開催しています。高卒の新入社員は女性が少ないので、心細い思いをしないよう、私から積極的に声をかけるように心がけています。最近は新型コロナウイルスのため実施できていませんが、また再開できるのを楽しみにしています。

未来の仲間へメッセージ

皆で楽しく仕事しましょう! 山﨑

*所属・内容等は取材当時のものです。