社員紹介 栗本さん

スマートフォンやノートPCなどの電子機器や車載機器、通信インフラ設備などにも幅広く利用されているデバイスである、コンデンサの設計開発に携わっています。コンデンサとは電気を貯めることができ、貯めた電気を必要なときに放電することができる、電気回路に欠かせない電子部品。コンデンサには使う材料や構造などによって様々な種類があり、私が担当しているのは導電性高分子アルミ電解コンデンサ。電解質として導電性高分子の薄膜を使用し、導電性高分子の材料や生産プロセスの開発が私の主な役割です。設計によって電気特性や耐久性などの性能のほか、コストも大きく変わります。常にお客様の新しいニーズを察知して要望を満足できるよう、新製品開発や品質向上に日々邁進しています。
材料や生産プロセスの設計開発職は、仕事の成果が経営数値に表れることを実感しやすい仕事です。新材料開発から量産導入への取り組みを推進していくことにより、お客様の要望に応える高付加価値の製品を生み出したり、現場が困っている不良品発生率を減少させたりすることもできます。私自身、先輩たちとの仕事で、年間で何千万円という利益に貢献することも経験しました。日々の実験やデータ解析に取り組むだけではなく、実験室で得た要素技術の種を新商品や既存品改良に反映させるために、他の部門を巻き込み動かしていく。自らリーダーシップを発揮し、それぞれ異なるミッションを持つ部門を納得させていく。そして、新しいものをかたちにして成果を出していく。それこそが事業部の技術者の役割であり、大きなやりがいのひとつです。

ある1日のスケジュール

出社
フレックスタイム制を活用し、少し遅めの出社。

ミーティング
製造部と次週の工程試作について打ち合わせ。

ランチ
新入社員のみんなと社員食堂で昼食。

ミーティング
先日導入した新製品の生産状況をチェック。

オンライン会議
新材料の導入計画を材料サプライヤーに共有。

実験
新技術の特許出願に向け、実験室でデータを取ります。

退社
今日は遅くまで頑張りました。

何事もメリハリが大切ですから、
予定がある日は何がなんでも定時で帰ります。

当社で扱う電子デバイスや産業用機器は、BtoB商材。ターゲットの分析やマーケティング戦略は大切ですが、肝になってくるのはやはり商品の性能です。そういった意味では、技術系がより活躍しやすい環境ではないでしょうか。商品の性能を高め、製造原価を下げる。このシンプルな強みは、技術革新によってもたらされます。いわば技術者の開発の成否が、事業の成否に直結するということです。責任重大ですが、やりがいも大きいと思います。職場は温和でありながらも互いに切磋琢磨していける環境で、若手でも意欲と熱意があればチャレンジでき、成長していける土壌があると感じています。
*所属・内容等は取材当時のものです。