PC画面への表示による「緩やかな牽制」で約6割の社員が帰宅 PC画面への表示による「緩やかな牽制」で約6割の社員が帰宅

PC画面への表示による「緩やかな牽制」で約6割の社員が帰宅

決まった時間にポップアップをPC画面に表示
残業の必要性を各自で見直して上司に申請

上司は申請理由から残業の必要性・緊急性を把握可能に
社員と上司のコミュニケーションが活性化

説明会を開催しなくても操作に関する問い合わせはゼロ
操作の分かりやすさを求めて機能を集約

パナソニック
システムソリューションズ ジャパン株式会社

長年培ってきたSI、施工、保守、運用サービスを一貫して行うプロジェクト遂行力で、現場業務の整流化・見える化・自動化を支援するシステムインテグレーター。
パナソニックが手がける多様なエッジデバイスや、IoTにつながる画像解析・ロボティクスなどの要素技術、パナソニックグループの多くの工場で培った現場カイゼンの知見を生かしたサービス提供を行っている。

「その残業は今日必要なのか?」を上司が把握するために
長時間労働抑止システム「Chronowis」(クロノウィズ)を採用

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社では、働き方改革に伴い、育児や介護など特定の社員に限定されていた在宅勤務制度を全社員に拡大。また、従来のシンクライアントPCに加え、セキュリティを強化した安価な持ち出し用PCの提供を開始したことでテレワークが大きく加速した。その際、新たなニーズとなったのが、「社員が行っている残業は本当にそのタイミングで必要か」と「働き方改革による在宅勤務やテレワークの実態」という2点を把握することだった。そこで同社では、PCの強制シャットダウンなどによる長時間労働抑止ではなく、一定の時間になったらPC画面上にポップアップを表示し、必要ならば上司に残業の理由と時間を申請するしくみを導入した。

多様な働き方における勤務時間や残業管理の課題

課題1 課題1

緊急性のある必要な残業か 上司が把握できない

部下が残業申請をせずに残業を行ってしまうと、上司は残業の必要性を判断できない。

課題2 課題2

在宅など働き方の多様化で 業務の把握が困難

従来のオフィスメインでの勤務体系であれば入退室時間が指標となったが、社外での勤務の実態は“見える化”しにくい。

課題3 課題3

強制力の強いしくみは 文化にマッチしない

長時間労働を抑制する製品の情報収集をしたが、強制的なシャットダウンなど企業文化に合わない製品ばかりだった。

Chronowisでこう解決!

ポップアップ表示でPC利用を抑止
残業理由を明記して上司へ申請

決められた時間のポップアップ表示後は残業申請が必須のため、上司が残業の理由や時間を確実に把握。

基本的なルールとして、残業が必要な場合は一定の時間までに上司への申請が必要であるが、パナソニックグループで通達されている退社時間になってもPCが起動している場合は、ポップアップ画面から、業務内容や理由を明記して緊急の残業申請を行う。

在宅や社外の「PCの稼働時間」を見える化
業務実態を把握するための新たな指標に

在宅勤務やテレワークなど、場所にとらわれない働き方をする社員の労働実態を「PCの稼働時間」という視点で判断できる。

会社で残業せずにPCを持ち帰って残業を行っている場合も、PCを起動していることが見える化されることで勤務実態を把握できるようになるというメリットも。

指定時間でのPCシャットダウンではなく
ポップアップ表示の「緩やかな牽制」

強制シャットダウンではなく、ポップアップ表示後に上司への事後申請という運用にすることで、必要な残業は可能。

ポップアップ画面からの申請に対する承認/否認は事後でも可とすることで、上司自身の残業につながらないようなしくみとなっている。そのため、未承認でも残業自体は可能になるが、翌日上司との間で必要性についてのコミュニケーションが生まれる。

Point of Selection

Chronowis 選定のポイントは?

シャットダウンなどの強制ではない「緩やかな牽制」ができるか? シャットダウンなどの強制ではない「緩やかな牽制」ができるか?

必要な残業は上司に申請、不要なら帰宅というしくみにより社員自身が「本当に必要な残業なのか」を意識できること。

  • 事後承認の採用で承認のための上司の残業は不要
  • 上司が否認した場合は、その時点でPC使用不可に
上司が残業の緊急性・必要性を把握できるか? 上司が残業の緊急性・必要性を把握できるか?

ポップアップ表示後に、残業の理由と時間を記載して申請するため、事後承認の際に上司が残業の内容を把握できること。

  • 上司と部下の間で残業の必要性について
  • コミュニケーションが生まれる

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User’s Voice

社員は「残業の必要性」を見直し、上司は「勤務実態」を把握可能に

藤井 宏之 氏

時間や場所にとらわれない柔軟な働き方が加速する中、社外での勤務の実態や、残業をしている社員が本当にその日にその残業を行う必要があるのかを上司が把握するためのしくみを探していました。

既存の製品の情報収集をしたところ、強制的なPCシャットダウンといったコンセプトの製品が多く、そうした製品は企業文化に合わないと判断しました。業務を強制的に止めるのではなく、上司が残業の実態を見えるようにすることで、「その残業は本当に必要なのか?」「そんなに時間がかかるのか?」といった会話が生まれ、「時間になったら帰る」「時間までに業務を終わらせる工夫をする」といった風土を醸成することが狙いです。

強制ではなく「ポップアップ画面を出すだけ」というシンプルな機能の「Chronowis」を採用し、強制感を排除するためにポップアップの画面はあたたかみのあるようなデザインとなるよう留意しました。

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
経営革新部 ICT統括 藤井 宏之 氏

説明会を開催しなくても操作に関する問い合わせはゼロ

清原 満秋 氏

「時間になったらポップアップを表示」「残業が必要ならその場で緊急申請」というシンプルな作りのため、導入時にはポップアップが出るという広報を行っただけでしたが、使い方に関しての問い合わせは特に寄せられませんでした。

事前に他社製品も検討しましたが、フレックス制度に合っていること、在宅勤務や外出時にオフラインでの利用ができること、シンクライアントPCの利便性を損なわないことが、「Chronowis」選定の理由です。

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
経営革新部 ICT戦略企画課 システム企画係 主事 清原 満秋 氏

社員個人の働き方に対する意識変革を行いたい企業にマッチ

金井 峰久 氏

社員にとっては残業の必要性を改めて見直したり、時間内に業務を終えるにはどうすれば良いかを意識するようになり、上司にとっては残業申請と実際の勤務実態の乖離を把握できるようになるというメリットがあります。

法令により「残業を減らす」ということを目的としている製品が多い中、「本当にその残業が必要か」といった “働き方についての対話”を求める企業にマッチしている製品だと思います。「社員と対立しない」という視点に立った製品である点を評価しています。

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社
経営革新部 ICT戦略企画課 システム企画係 金井 峰久 氏

パナソニック システムソリューションズ ジャパンにおける
長時間労働抑止システム「Chronowis」 の活用法

ポップアップ表示による「緩やかな牽制」で約6割の社員が帰宅という実績

パナソニックグループとして完全退社時間を通達しているため、決められた時間になるとPC画面にポップアップが表示されるように設定している。

「決まった時間にポップアップ」「必要ならば残業申請、不要ならば帰宅」という“緩やかな牽制”を採用した結果、パナソニック システムソリューションズ ジャパンで「Chronowis」導入直後、ポップアップが表示された社員の約6割が帰宅するという効果が上がったという。

今後も「時間になったら帰る」「時間までに業務を終わらせる工夫をする」といった風土の醸成が期待される。

【約60%の社員】が業務を終了して帰宅 【約40%の社員】が残業を緊急申請して業務を継続

長時間労働抑止システムChronowis(クロノウィズ)

期待される効果

長時間労働の是正

ポップアップの表示により、業務時間外のPC利用を抑止(オフライン対応)

社外勤務実態の把握

社外勤務に対して、PCの稼働時間から勤務実態が把握可能

勤務実態の一元管理

勤怠管理・入退室管理システムのデータを取り込み、PC稼働時間や延長申請時間などと一元管理が可能

長時間労働抑止システム「Chronowis」ポップアップ表示画面のイメージ

※ 本文中に記載されている内容は、取材時点のものです。

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