イノベーション / 技術

写真:イノベーションや先進技術をイメージしたビジュアル

CTOメッセージ

写真:九津見 洋

私たちの研究開発は、単なる技術開発ではなく、お客様のくらしに新たな価値を創出することを目的としています。
市場や技術が急速に変化する中、お客様のニーズも多様化し続けています。私たちは、食品、住空間、衣類、ヒトといった当社の商品やサービスが関わる対象を深く理解するとともに、利用実態や行動データを通じてお客様への理解を深め、新たな価値創出の起点としています。そこで得られた知見を、センシング、AI、材料、制御などのコア技術と融合することで、これまでにない商品・サービスの実現を目指しています。
また、商品単体の進化だけではなく、IoTやクラウドを活用したサービス開発、データ活用による継続的な価値提供、さらにはシミュレーションやモデルベース開発を活用した設計開発プロセスの革新にも取り組んでいます。これにより、開発スピードと品質を向上させるとともに、お客様へより早く価値を届ける研究開発基盤の構築を推進しています。
さらに、スタートアップや外部パートナーとの共創を通じて、既存事業の枠を超えた新たな技術や事業機会の探索にも挑戦しています。変化の激しい時代だからこそ、自前主義にとらわれることなく、多様な知見や技術を取り込みながら、未来のくらしを支えるイノベーションの創出を加速していきます。

パナソニック株式会社


常務執行役員/CTO(Chief Technology Officer)

九津見 洋

私たちの研究開発ビジョン

お客様とその生活環境をより深く理解することで、さらなるニーズを満たす新たな家電・サービスの創出に向けた研究開発に取り組んでいます。

新たな家電・サービスの創出に向けた研究開発の流れを示す図。お客様 サービス 家電を通してお客様と生活環境を理解。

対象物研究

食品、住空間、衣類、ヒトなど、家電が直接作用する対象における物理、化学、生体現象を深く理解し、その本質的なメカニズムを解明する研究です。得られた知見をセンシング、材料、AI、制御技術と融合することで、おいしさ、清潔性、快適性、健やかさなどの新たな価値を創出し、競争力の高い商品・サービスの実現につなげます。

写真:食品を対象にした研究のイメージ

食品


食材の鮮度、冷凍・解凍、加熱、味、食感などの変化メカニズムを解明し、おいしさや保存性を向上させる研究。

写真:住空間を対象にした研究のイメージ

住空間


住宅内の温湿度、床材、家具配置、段差、狭小空間、ほこりやごみの滞留特性を分析し、快適性、安全性、省エネ性の高い住空間を実現させる研究。

写真:衣類を対象にした研究のイメージ

衣類


繊維や汚れ、水分の挙動を解明し、洗浄・乾燥・消臭・衣類ケア性能を向上させる新たな価値を創出する研究。

写真:ヒトを対象にした研究のイメージ

ヒト


髪質、肌、口腔、睡眠、健康状態などの生体特性や変化を解明し、一人ひとりに最適なケアや快適性を実現する技術を創出する研究。

ユーザー理解

家電の利用データや行動データ、アンケート、観察調査などを活用し、お客様の生活実態や潜在ニーズ、困りごと、価値観を深く理解する研究です。得られた知見を商品設計やAI制御、サービス開発に反映することで、一人ひとりに最適化された体験や新たな価値を創出し、継続的に進化する商品・サービスの実現を目指しています。

ユーザーをプロファイリングし、最適な体験やサービスを実現するイメージのイラスト。

プロファイリング


家電利用データや生活行動データ、生体データを分析し、ユーザーの嗜好や状態、潜在ニーズを推定して最適な体験やサービスを実現する技術。

音声認識・対話技術のイラスト。自然な対話を通して最適な操作支援や価値提供を実現する。

音声認識・対話


ユーザーの発話内容や意図、状況を理解し、自然な対話を通じて最適な操作支援やパーソナライズされた価値提供を実現する技術。

パーソナライズ技術を通して一人ひとりに最適な機能やサービスを提供するイメージのイラスト。

パーソナライズ


ユーザーの嗜好や行動、利用状況、状態を理解し、一人ひとりに最適な機能、設定、サービスを提供する技術。

機能開発

お客様のくらしの課題や潜在ニーズを起点に、センシング、AI、データ活用、材料、デバイスなどのコア技術を組み合わせ、新たな価値を創出する研究開発です。水改質技術や次世代冷凍技術、家電に最適なAI制御、革新的なUI/UXなど、将来の商品につながる技術を研究し、性能向上だけでなく、使いやすさや快適性、環境価値まで含めた新たな価値の創出を目指しています。

写真:冷却に関する機能の開発イメージ

冷却


冷媒制御、熱交換、蓄冷技術などを活用し、食品の鮮度や品質を維持するとともに、省エネ性向上や新たな保存価値の創出を目指す技術。

写真:真空断熱に関する開発のイメージ

真空断熱


真空層や高性能断熱材を活用して熱の出入りを抑制し、冷蔵庫や保温機器の省エネ性能向上と小型化・大容量化を実現する技術。

写真:加熱技術のイメージ

加熱


マイクロ波、IH、ヒーターなどの熱源を高度に制御し、食材を均一かつ効率的に加熱することで、おいしさと使いやすさを向上させる技術。

写真:洗浄・乾燥機能のイメージ

洗浄・乾燥


水流、泡、薬剤、温風、除湿を最適に組み合わせ、衣類や食器の高い洗浄性能と乾燥性能を実現するとともに、省エネ・時短に貢献する技術。

写真:ヒートポンプに関する技術のイメージ

ヒートポンプ


空気や水などに存在する熱エネルギーを効率よく移動・再利用し、給湯、空調、乾燥における高効率運転を実現する技術。

写真:生体作用を活用した開発のイメージ

生体作用


光、温熱、水、電気刺激などが人体に与える作用を活用し、健康や美容、快適性向上などの新たな価値の創出を目指す技術。

写真:リニアモーターの性能向上を目指した開発のイメージ

リニアモーター


小型磁気アクチュエーターにより、高速、高精度、ハイパワーを実現し、機器性能やユーザー体験を向上させる技術。

写真:映像処理・表示技術のイメージ

映像処理・表示


AIや画像信号処理技術を活用し、高画質化や視認性向上を図ることで、より自然で没入感の高い映像体験を提供する技術。

光学・撮影

光学・撮影


レンズ設計や撮像デバイス、画像補正技術を組み合わせ、高繊細かつ高品質な映像・画像の撮影と再現を可能にする技術。

音響・空間オーディオ

音響・空間オーディオ


音源制御や音場再現を活用し、視聴者を包み込むような立体的で臨場感のある音響体験を実現する技術。

写真:機能材料に関する技術のイメージ

機能材料


材料の組み合わせや構造を設計し、表面処理による光学特性制御と、徐放による親水・撥水などの機能発現により、くらしの価値向上を実現する技術。

写真:環境材料のイメージ

環境材料


製品由来の資源を高品質な再生材へ転換し、製品の品質とデザイン性を両立しながら、資源循環の拡大と環境負荷低減に貢献する技術。

写真:ナノイー(帯電微粒子水)に関する技術開発のイメージ

ナノイー(帯電微粒子水)


活性種を含む微細な水微粒子を活用し、清潔性向上や脱臭、除菌、うるおい維持などを通して、快適で健康的な空間やくらしを創出する技術。

写真:液冷ポンプのイメージ

液冷ポンプ


熱流体シミュレーションとモーター・制御技術の融合で流体の流れと圧力を最適化し、AIサーバーの安定稼働と省エネ化を実現する高効率液冷システム技術。

写真:組み込みソフトのイメージ

組み込みソフト


センシング、モーター制御、通信機能などを統合し、家電の性能・品質・信頼性を最大限に引き出す制御ソフトウェアを開発する技術。

写真:AI制御を活用した技術のイメージ

AI制御


AIを活用して家電自身が利用者や周囲の状況を理解し、センサー情報を補完しながら、一人ひとりに最適な運転やサービスを提供する知能化技術。

フィジカルAIを活用してロボットへ応用しているイメージのイラスト

フィジカルAI


実世界を認識・理解し、自律的に判断・行動するAIを家電やロボットへ応用し、くらし全体を支える新たなソリューションを実現する技術。

サービス開発

IoTやAI、クラウド技術を活用して、製品を「使う」だけでない継続的な価値を提供するための研究開発です。故障検知・診断サービス、遠隔制御サービス、音声対話サービス、Ai料理パートナーなどを通して、お客様一人ひとりに寄り添った利便性、快適性、安心感の向上と、家電とサービスが連携した新たなくらしの価値を創出します。

写真:故障検知・診断に関するイメージ

故障検知・診断


家電の動作データやセンサー情報を継続的に分析し、異常の予兆や故障原因を早期に検知することで、安心・安全な利用と迅速なサポートを実現する技術。

写真:遠隔制御技術のイメージ

遠隔制御


スマートフォンやクラウドを介して家電を遠隔で操作・監視できるようにし、外出先からの運転制御や状態確認による利便性向上を実現する技術。

写真:音声通知に関する技術のイメージ

音声通知


家電・クラウド・外部サービスとの連携や生活データの活用で、利用者の状況に応じた最適なタイミングで音声通知し、快適で安心なくらしをサポートする技術。

写真:AI料理パートナーのイメージ

AI料理パートナー


食材や利用シーン、ユーザーの嗜好に応じて最適な調理メニューや手順を提案し、調理の手間を軽減するとともに食の楽しさを広げる技術。

設計開発基盤

デジタル技術やデータ活用を通じて、家電の企画・設計・評価プロセスを高度化し、開発スピードと品質を向上させるための研究開発基盤です。シミュレーション技術による仮想検証や、AI・デジタルツールを活用した設計効率化により、試作回数や開発期間の削減を図りながら、高性能・高品質な製品開発を実現。また、蓄積した設計データやノウハウを活用し、継続的な開発力強化と競争力向上を支えています。

写真:シミュレーション技術を活用した製品のイメージ

シミュレーション


熱、流体、構造、電磁界などの現象をコンピューター上で再現し、製品性能や信頼性を事前に予測することで、試作や評価の効率化、開発スピードと品質の向上を実現する技術。

モデルベース開発をイメージしたイラスト

モデルベース開発


家電を構成する機器や制御をモデル化し、商品全体の性能を開発の初期段階からシミュレーションすることで、最適設計と開発期間短縮を実現する技術。

設計効率化をイメージしたイラスト

設計効率化


AIや自動設計ツール、ナレッジを活用し、設計・評価・検証業務を効率化することで、開発期間短縮と設計品質向上を実現する技術。

データ基盤

家電やサービスから収集されるデータを統合・活用し、製品開発からサービス提供までを支える研究開発基盤です。クラウド上でデータを安全かつ効率的に管理・分析するとともに、顧客接点を統合するID基盤を組み合わせ、お客様理解の深化やパーソナライズされたサービス提供を実現し、データドリブンによる価値創出と継続的な顧客価値向上を支えています。

通信モジュールをイメージしたイラスト

通信モジュール


家電をクラウドやスマートフォンと安全かつ安定的に接続するための通信機能を提供し、遠隔制御、データ収集、ソフトウェア更新などのサービス基盤を支える技術。

クラウド上でデータを管理しているプラットフォームのイラスト

クラウド


家電やサービスから収集されるデータをクラウド上で蓄積・管理・分析し、遠隔サービス、故障診断、AI開発、データ活用型の製品改善を支える共通プラットフォーム。

One IDをイメージしたイラスト

One ID


お客様の会員情報や利用履歴、保有製品情報などを統合管理し、一人ひとりに最適化されたサービスやコミュニケーションを実現する顧客データ基盤。

新規事業創出に向けた取り組み

CVC(Corporate Venture Capital)やスタートアップとの共創を通じて、新たな事業機会や技術を獲得し、既存事業の枠を超えた価値創出を加速する取り組みです。ロボティクス、ヘルスケア、ライフスタイル、アグリ・バイオなどの成長領域を探索し、有望なスタートアップへの出資・協業やアクセラレーションプログラムを推進しています。また、当社の技術・顧客基盤・事業アセットとスタートアップの革新的な技術やサービスを組み合わせることで、新規事業の創出や既存事業の拡大を目指しています。


研究開発部門からのお知らせ

研究開発活動の不正行為に関する相談窓口

文部科学省の「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に基づき、公的資金を用いた研究活動に関するお問い合わせやご指摘は、パナソニック グローバルコンプライアンスホットライン「EARS」から受け付けます。

※通報対象は、故意又は研究者としてわきまえるべき基本的な注意義務を著しく怠ったことによる捏造、改ざん、盗用、技術者の行動規範及び社会通念に照らして研究者倫理から逸脱の程度が甚だしい行為(公的資金の不正使用など)です。
※通報に際しては、不正を行ったとする研究者・グループ、不正行為の具体的内容、不正行為とする合理的理由についてお知らせいただきますようお願いします。
※調査にあたっては通報者に協力を求める場合があります。(匿名による通報を妨げるものではありません)