FAQ

全般

Q,VIXELLの意味は?

真空断熱技術が提供するベネフィット(Vacuum insulation provides excellent benefits.)をイメージした造語です。(VIXELLは、パナソニックの登録商標です)

VIXELL仕様・使い方

Q,保冷ボックスの商品は、Type-Sと、Type-Lの2種類だけか?

現時点ではこの2つのタイプです。今後サンプル提供先からのフィードバック等も参考にして、ラインナップを検討します。

Q,蓄熱ユニットは必須なのか?

必須となります。真空断熱保冷ボックスVIXELLは真空断熱筐体と薬品等を収納するための蓄熱ユニットで構成されています。真空断熱筐体に入れる蓄熱ユニットを変えることにより、様々な温度帯に対応可能 です。

Q,蓄熱ユニットはVIXELL専用のものか?

VIXELL専用のものとなります。蓄熱ユニットは、温度帯に応じて当社指定の蓄熱剤をセットにして付属します。ただしドライアイスは付属しません。

Q,蓄熱ユニットは他社の品が使えるのか?

VIXELL専用の蓄熱ユニットの使用をお願いします。VIXELLの保冷能力を最大限に引き出せるよう、医薬品収納箱や蓄熱剤のレイアウトを考慮しているため、当社が指定する蓄熱ユニット以外の利用では保冷性能を保証できません。

Q,温度やGPSなどのセンサー類は、付属していますか?

付属していません。

Q,航空便輸送について、どのような試験をしていますか?

ISTA(国際安全輸送協会)が定める6-FedEx-Aの落下試験※に耐えうる仕様となっております。ただし、ボックスの輸送時はFragileのマークを付け、取扱は慎重に行ってください。

※約760mmの高さから1角、3辺、6面を床に向けて落下させます。 ただし、Type-Lのドライアイスモデルは、ISTAではなく、社内基準で評価しています。 航空機でに使用も想定し社内基準およびISTAが定める評価に合格しており、通常の配送には十分耐えうると考えています。

Q,想定している収納物は、何か?

医薬品やワクチン等を想定しています。

Q,ドライアイスが昇華することにより、保冷ボックスが膨らんだり破裂したりしないか?

完全な密封構造ではなく、ドライアイスで高まった気圧を逃がす機構を設けております。通常に使っていればボックスが膨らんだり破裂しない事は確認しておりますが、40℃を超える環境にVIXELLを放置したり、ドライアイスとともに発熱源を保存するなど急激にドライアイスが昇華するような使い方はお控えください。

Q,保温温度の推奨は、高温、低温、それぞれ何度までですか?

高温は、15℃~25℃帯での利用を推奨いたします。
低温は、ドライアイス帯(-75℃±15℃)での利用を推奨いたします。

Q,他の温度帯の対応は考えているのか?

現時点は考えておりませんが、要望があれば検討致します。

Q,オンサイト検査は海外でも利用できるのか?

現在のところ、日本国内限定のサービスとなります。

Q,ドライアイスより低温の液体窒素などは、利用できますか?

利用できません。

Q,オンサイト検査装置は、輸送前の断熱性能の確認はできると思うが、輸送中に何らかの原因で断熱性能が下がった場合はわかるのか?

輸送中の断熱性能の良否は確認できません。オンサイト検査装置はあくまでもVIXELLの使用前に断熱性能を検査するものです。

VIXELL技術特長

Q,VIXELLで使用している断熱材と冷蔵庫で使用している断熱材はどう違うのか?

VIXELLで使用しているウレタンは、真空断熱材用に設計された特殊なウレタンとなります。

Q,どのようにして、真空断熱材の一体成型を実現したのか?

冷蔵庫の樹脂成形やウレタン発泡で培った技術と、真空断熱パネルの目に見えない真空を扱う技術の融合によって実現しました。(当社独自技術)

Q,VIXELLは、無線真空度センサーを内蔵しているが、センサーを駆動させる電力は、どのように供給するのか?

近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を使用します。無線給電方式のためVIXELL本体内に電源は必要ありません。

Q,VIXELLは高温の環境でも性能を保持できるのか?(例えば直射日光下など)

保冷時間は周囲温度30℃の環境で評価しています。それ以上の高温環境下では保冷時間が短くなる恐れがあります。特に直射日光下や夏の車中は想定以上の高温になることも予想されるため、長時間放置しないようお願いします。

Q,VIXELLの断熱性能を維持できる期間はどのくらいか?

使用環境により異なるため一概には言えませんが、期待寿命は数年のレベルで維持が可能と想定しています。

サービス内容・価格

Q,どのようなサービスを予定しているのか?

2021年4月段階でご利用いただけるフルフィルメントサービスは、医療機関のお客様に限定し、保冷ボックス(Type-S、2℃-8℃)の配送レンタル受付、保管、予冷(蓄熱剤の凍結や温度調節)、指定先医療機関までの配送及び回収をパッケージで提供するサービスです。
※配送とは、予冷済み保冷ボックスのお届けであり、“医薬品やワクチンの移送”ではありません。

Q,保冷ボックスや蓄熱ユニット等の物販は考えているのか?

現時点、物販は予定しておらず、レンタルのサービス事業展開となります。

Q,サービスの価格は?

未定です。
なお、フルフィルメントサービスの価格につきましては条件(配送先、利用日数、回収先など)によって異なるため、個別にお見積りをご提示しております。

Q,サービス提供先は、どの様なところを想定しているのか?

製薬メーカーや物流会社など、医薬品やワクチンなどの定温輸送を必要としている法人を想定しています。

Q,海外でのサービス展開の予定はあるか?

現時点では、ございません。ご要望を踏まえ、海外展開を検討してまいります。

フルフィルメントサービス

Q,ワクチンや医薬品などの移送は、サービスに含まれるのか?

含まれません。

Q,Type-S、2℃~8℃の受付けとあるが、Type-Lや他の温度帯は受付けないのか?

サービス開始時は、ご要望が多いと考えられるType-S、2℃~8℃帯から開始します。今後のご要望を踏まえ対応を検討します。

Q,だれでも、申し込み可能ですか?

現在は、日本国内の自治体、団体(医師会など)、医療機関様に限定しております。

Q,フルフィルメントサービスは、国内のみの提供か?海外での提供予定はあるか?

日本国内のみの展開となります。

新型コロナウイルス

Q,新型コロナワクチンの移送や保管にも使用可能か?

使用可能です。
新型コロナワクチンの輸送に特化したものではありませんが、新型コロナワクチンの保管に必要とされている温度帯での保冷性能については確認済みです。
実際のご利用にあたってはワクチン製造メーカ、医療関係者等と輸送方法についてご確認の上ご利用ください。

参考)主な新型コロナワクチンの保管温度
・ファイザー製:保管温度-75℃±15℃
・アストラゼネカ製:保管温度2℃~ 8℃
・モデルナ(武田)製:保管温度-20℃±5℃

(出典:第42 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本部会、第25 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会/新型コロナウイルスワクチンの接種体制・流通体制の構築について)