特長

高断熱構造・長時間保冷

保冷性能の向上により長距離・長時間輸送を実現

保冷ボックスの要となる断熱層に、継ぎ目の無い一体成形の真空断熱筐体(VIC:Vacuum Insulated Case)を採用しました。
従来の真空断熱パネル(VIP)の課題であった、繋ぎ目からの冷気漏れを抑えました。
その結果、-75℃±15℃を最長18日間維持※することができます。

※真空断熱保冷ボックスType-L(AE-V12UXR)に、ドライアイス温度帯蓄熱ユニット(AE-V12DXR)を収納し、保冷ボックス内および収納箱内へドライアイス34kgを充填。231×231×40mmサイズの模擬製品のみを入れて、外気温30℃にて-75℃±15℃の温度維持日数を計測。

強度・耐久性

出荷作業や輸送途中での破損を防止

薄いアルミフィルムで覆われたVIPと異なり、樹脂シートで覆われた一体成形のVICは破れにくく耐久性に優れています。

VIPやVICを覆う樹脂は、低温になると取扱い時の衝撃によって破損しやすくなります。
VIXELLは、緩衝構造を⾒直すことで衝撃を緩和し、落下時の破損リスクを軽減しました。
また、スペーサーが収容箱を⽀える構造を採⽤することで、ドライアイスが気化して減少しても、輸送物の収納箱がVICに衝突するのを抑えます。

健全性

保冷温度帯からの温度逸脱のリスクを低減

VICには非接触給電技術を用いた無線真空度センサーユニットが内蔵されており、専用の検査台にボックスを乗せるだけで 簡単にVICの断熱性能の良否を確認できます。
一般的な真空断熱製品は輸送中のダメージや長期利用によって真空状態が悪化し、断熱効果が低下するという課題を有していました。VIXELLは、使用前にVICの断熱性能の良否を確認できるので安心して使用できます。

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様々な温度帯への適応

保冷ボックスや蓄熱剤の予冷オペレーションの削減

医薬品輸送では、医薬品やの種類により、適切な輸送温度が定められています。
保冷ボックスによっては、設定温度帯ごとに外箱を変える必要がありますが、VIXELLなら外箱は共用し、輸送物を格納する中箱の「蓄熱ユニット」との組み合わせを変えるだけで、-75℃±15℃、~-20℃、2℃~8℃、15℃~25℃と多様な温度帯に対応します。省資源で、作業の効率化にも貢献します

IoT親和性

ワイヤレスでIoT機器と連携し、開封しなくてもボックス内の監視が可能

真空断熱筐体(VIC)は通信用電波を透過するため、IoT機器との連携も可能です。ボックス内に温度やGPSなどのセンサーを設置した場合、開封しなくても取得した通信情報を基にボックス内の状態を監視することができます。