4種の物理化学的耐性別ウイルスを99%以上抑制することを実証。耐性の高いウイルスや未知のウイルスに対する効果に期待!試験の結果、ナノイー(帯電微粒子水)を3~6時間照射することで4種の物理化学的耐性別ウイルスを99%以上抑制※することが確認出来ました。
※試験は45Lの試験空間で実施され、実使用における製品の効果を実証したものではありません。
ウイルスクリアランス試験とは
ウイルスの特徴を「エンベロープ※1の有無」、「ゲノム※2」、「サイズ」の物理化学的耐性に分類。それらを組み合わせた特徴を有する4種の物理化学的耐性別ウイルス(マウス白血病ウイルス、脳心筋炎ウイルス、仮性狂犬病ウイルス、ブタパルボウイルス)に着目し、ナノイー(帯電微粒子水)による抑制効果を、ドイツのCharles River Biopharmaceutical Services GmbH社と共同で検証しました。
※1:ウイルスには、エンベロープ(envelope)と呼ばれる脂溶性の外膜を持つものと持たないものがあり、エンベロープの有無が消毒薬抵抗性に大きく関与。
※2:DNAとRNAのことであり、DNAは核内で情報の蓄積や保存の役割を果たしている一方で、RNAは必要に応じて合成され、DNAの情報を一時的に処理をする
検証結果
4種のウイルスが99%以上抑制されたことで
未知のウイルス抑制にも期待
4種のウイルスに対し、ウイルス感染価を6時間で99%抑制することを確認。ナノイー(帯電微粒子水)技術には、広範囲の生物理学的に異なったヒト及び動物由来ウイルスを全体的に不活化する効果があることが分かりました。
ナノイー(帯電微粒子水)を6時間曝露した後の
脳心筋炎ウイルス EMCV 抑制率
ナノイー(帯電微粒子水)を6時間曝露した後の
マウス白血病ウイルス MuLV 抑制率
ナノイー(帯電微粒子水)を6時間曝露した後の
ブタパルボウイルス PPV 抑制率
ナノイー(帯電微粒子水)を6時間曝露した後の
仮性狂犬病ウイルス PRV 抑制率
Charles River Biopharmaceutical Services GmbH社の見解
ナノイー(帯電微粒子水)技術は、広範囲の生物理学的に異なったヒト及び動物由来ウイルスを全体的に、且つかなりの程度において不活化する可能性を有することを示しており、耐性の高いウイルスや未知のウイルスについても同様であると考えられます。
Charles River Biopharmaceutical Services GmbHとは
高品質の実験動物の繁殖供給や各種安全性試験を受託し、医薬品の開発を前臨床段階から市販後までサポートするグローバル企業のCharles River Laboratoriesグループの施設。
所在地:Gottfried-Hargen Str.20, 51105 Cologne, Germany
サービス:ウイルス及びTSEクリアランス試験(GLP、Non-GLP)
【プレスリリース】
帯電微粒子水(※1)がウイルスクリアランス試験(※2)でウイルスに抑制効果があることを検証 ~耐性の高いウイルスや未知のウイルスに対する効果が期待~(2012年1月26日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/jn120126-1/jn120126-1.html